クリエイティブの日々 No.006

会社のSNSは
何から始めるか

会社のSNS、何から始める?アカウントを作る前に決める3つ

社長に「うちもSNSをやろう」と言われました。担当は私です。何から手をつければいいですか。

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ご相談
古川
古川

アカウントを作るのは最後でいいんですよ。先に会議室で決めることが3つあります。

「とりあえずアカウントを作って、何か投稿してみた」。会社のSNSは、たいていこの形で始まります。最初の数回は社内の人が見てくれて、いいねも付きます。ところが1か月ほどすると、何を載せればいいのか分からなくなり、更新が止まる。止まったアカウントは、そのまま検索結果に残り続けます。

止まる理由は、やる気や文章力の問題ではないことがほとんどです。始める前に決めておくべきことが決まっていないので、投稿のたびに「これでいいのか」を一から考えることになり、疲れてしまうのです。

最初に決めるのは3つだけです。SNSの先で何の数字を増やしたいか。誰に、何屋として見てもらうか。誰が、いつまで続けて、いつ見直すか。この3つが紙1枚に書けていれば、どの媒体を選んでも、何を投稿するかで迷う時間はぐっと減ります。

この記事では、その3つを決める順番と、決めるときの問いを、業種の例とあわせて書きます。媒体ごとの違いや選び方は、ここでは扱いません。

この記事の要点

  • 決めるのは媒体より先に「増やしたい数字」
  • 誰に、何屋として見られたいかを一言にする
  • 担当・確認する人・見直す日を先に置く

アカウントを作る前に、紙1枚で決める3つ

まず全体を表にしておきます。どれも、社長と担当者が一度話せば、仮の答えは出せるものです。

決めること自分たちへの問い決まっていないと起きること
① SNSの先で増やしたい数字SNSを見た人に、最後に何をしてほしいかいいねの数で一喜一憂し、続ける理由がなくなる
② 誰に、何屋として見てもらうか見てほしい人は誰で、このアカウントは何の専門家か投稿の中身が毎回バラバラになり、ネタ切れが早い
③ 誰が、いつまで、いつ見直すか作る人・確認する人・見直す日はいつか担当者ひとりに任せきりになり、黙って止まる

順番にも意味があります。①が決まると②の「誰に」が絞れて、②が決まると③の「どのくらいの手間をかけるか」が見積もれます。逆から決めると、手間に合わせて目的を小さくしてしまいがちです。

1つ目 SNSの先で増やしたい数字を1つ

最初に決めるのは「SNSを見た人に、最後に何をしてほしいか」です。フォロワーや再生数ではなく、その先にある会社の数字を1つ選びます。

例えば、地域の工務店なら「完成見学会の予約数」。駅前の美容室なら「初めてのお客さんの予約数」。人手が足りない介護施設なら「見学や面接の応募数」。同じSNSでも、置く数字が違えば、投稿で見せるものも、プロフィールに置く案内も変わります。

ここで数字を2つも3つも欲張らないことです。「認知も、採用も、売上も」と並べると、投稿のたびに狙いがぶれて、あとで振り返っても何が効いたのか分かりません。まずは1つ。ほかの目的は、1つ目が回り始めてから足せば間に合います。

再生数が伸びても、この数字が動かないことはよくあります。その関係は別の記事で書くので、ここでは「再生数は目標にしない」とだけ決めておけば十分です。

古川
古川

「何件増えたら続ける価値があるか」まで社長と話しておくと、あとで揉めないんですよ。

2つ目 誰に、何屋として見てもらうか

次に、見てほしい相手と、自分たちのアカウントが何者なのかを決めます。

相手は「30〜40代の女性」のような幅ではなく、1人の顔が浮かぶくらいまで絞ります。工務店なら「子どもが小学校に上がる前に家を建てたい共働きの夫婦」。そこまで決めると、見せるべきものが見えてきます。間取りの工夫なのか、家事が楽になる動線なのか、住んでからのお金の話なのか。

アカウントが何者かは、一言で言えるようにしておきます。駅前の美容室なら、「店の日常を載せるアカウント」と「くせ毛の悩みに答えるアカウント」とでは、同じ店でも中身がまったく違います。前者は常連さんには楽しくても、初めての人には自分に関係のある情報に見えにくい。後者なら、くせ毛に悩んでいる人が保存し、予約するときに思い出してくれます。

この一言が決まっていると、ネタ出しが楽になります。「くせ毛の悩みに答える」と決めた店は、お客さんからの質問がそのまま投稿の種になるからです。文章の言葉づかいや写真の雰囲気をどうそろえるかは、この一言が決まったあとの話です。

古川
古川

「何でも載せられるアカウント」にすると、逆に何も載せられなくなるんですよね。

3つ目 誰が、いつまで続けて、いつ見直すか

最後に、体制を決めます。ここが抜けていると、①と②がよくできていても続きません。

決めるのは次の3つです。

  • 作る人:企画・撮影・投稿をするのは誰か。業務時間のどこでやるか
  • 確認する人:投稿前に見るのは誰か。何を見るか(言ってはいけないこと、写ってはいけないもの)
  • 見直す日:いつ、何の数字を見て、続けるか変えるかを決めるか

よくあるのが、担当者をひとり決めて、あとは任せきりにする形です。担当者は「これを出していいのか」を毎回ひとりで判断することになり、確認を頼める相手もいないので、投稿が遅れ、やがて止まります。確認する人を決めておくのは、担当者を守るためでもあります。ただし確認の段階を増やしすぎると、今度は1本出すまでに何日もかかります。確認するのは1人、見る点は事前に決めておく、くらいがちょうどいい重さです。

見直す日は、始める前にカレンダーに入れてしまいます。始めてみて、入口を変えた数パターンを出し、2週間ほどで反応を見て寄せていく。最初から正解を当てにいくより、そのほうが早く形になります。見直しの場では①の数字を見て、「続ける」「変える」「やめる」のどれかを決めます。やめるのも立派な判断です。

社員が顔を出す、お客さんの写真を使うといった場面では、本人の同意の取り方も最初に決めておくと安心です。

3つが決まれば、後回しにしていいこと

逆に、最初の段階では決めなくていいことも多くあります。

  • どのSNSをいくつやるか(①と②が決まると、候補は自然に絞れます)
  • 凝ったロゴやテンプレートのデザイン
  • 毎日投稿するかどうかの細かいルール
  • フォロワー数の目標

どれも大事ですが、3つより先に決めると、手段が目的にすり替わります。見てもらえるかどうかは、結局のところ中身で決まります。

準備から最初の見直しまでは、次の流れで進めると迷いが少なくなります。

  1. 01紙1枚に書く①増やしたい数字、②見てほしい相手と一言、③担当・確認する人・見直す日を書き出す
  2. 02社長と合意する特に①の数字と、見直しの日に何を見るかをそろえる
  3. 03媒体とアカウントを用意するここで初めて開設する。プロフィールには①につながる案内を置く
  4. 04数パターン出してみる入口の見せ方を変えた投稿を並べて出す
  5. 05見直す決めた日に①の数字を見て、続ける・変える・やめるを決める

HEART CREATIONで、最初の1枚から一緒に決められます

「何をすべきか分からない」という段階からのご相談で構いません。HEART CREATIONでは、次のようなところからお手伝いしています。

  • SNSの先で追う数字(予約・応募・来店など)を、最初に一緒に決める
  • 企画・撮影・編集・運用を同じチームで引き受け、2週間ごとに結果を見て寄せていく
  • SNSから先のLPやLINE、計測の仕組みまでまとめて設計する
  • 社内で回せるように、企画の型や数字の見方を3〜6か月で渡していく

初回のご相談は無料で、オンライン60分でも対応しています。紙1枚がまだ白紙のままでも、そこから一緒に埋めていきます。サービスの内容はこちらにまとめています。

古川
古川

白紙のまま来てもらって大丈夫です。むしろそのほうが早いこともあるんですよ。

HEART CREATION

企画・撮影・編集・運用・LPまで、同じチームでお引き受けしています。

よくある質問

会社のSNSは、まず何をすればいいですか?

アカウントを作る前に、SNSの先で増やしたい数字、見てほしい相手と自社の一言、担当と見直す日の3つを決めます。紙1枚に書けたら、そこで初めて開設します。

会社のSNS担当は誰がやるのがいいですか?

文章や写真が得意な人より、自社の商品とお客さんをよく知っている人が向いています。あわせて、投稿前に確認する人を1人決めておくと、担当者がひとりで抱え込まずに済みます。

SNSは複数を同時に始めたほうがいいですか?

最初は1つに絞るのがおすすめです。増やしたい数字と見てほしい相手が決まれば、候補は自然に絞れます。1つ目が回り始めてから広げても遅くありません。

会社のSNSで社長が顔を出したほうがいいですか?

必須ではありません。決めた「何屋か」の一言に合うなら出る意味がありますし、合わないなら商品や仕事の様子が主役でも成り立ちます。出る場合も、続けられる頻度かどうかを先に考えておくと無理がありません。

会社のSNSが続かないのはなぜですか?

多くの場合、目的・相手・体制が決まらないまま始めたことが原因です。投稿のたびに一から考えることになり、疲れて止まります。止まっている場合も、3つを決め直せば再開できます。

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