サイトのお知らせ欄、いちばん新しいのが2年前の「年末年始休業のお知らせ」なんです。消したほうがいいですか?

電話する前に、まずお知らせ欄の日付を見る人って多いんですよ。そこが2年前だと、少し不安になります。
会社のサイトを作るとき、トップページの下のほうに「お知らせ」や「ニュース」の欄を置くのはよくある作りです。公開した直後は「サイトを公開しました」「夏季休業のお知らせ」と並びますが、半年もすると更新が止まり、いちばん上の日付がそのまま古くなっていきます。
お知らせ欄で見られているのは、中身よりも日付です。初めてサイトに来た人は、ここで「この会社は今も営業しているか」「問い合わせたら返事が来そうか」を確かめます。だから、書く量を増やすより、止まって見えない形にしておくことのほうが効きます。
この記事では、お知らせ欄に載せるもの・載せなくていいもの、止まって見えるよくある形、少ない更新でも途切れないための決めごとを順に書きます。
この記事の要点
- お知らせ欄は「今も動いているか」を確かめる場所
- 載せるのは、読んだ人の予定や判断が変わること
- 件数より、古いものを下げて日付を正直に保つ
お知らせ欄を見に来る人は、何を確かめているか
お知らせ欄を読むのは、ほとんどが「これから何かをしようとしている人」です。誰が、何のために見ているかで、載せるべきものが決まります。
| 見に来る人 | 確かめていること |
|---|---|
| 初めてサイトに来た人 | 今も営業しているか。問い合わせて大丈夫そうか |
| 取引を考えている会社の担当者 | 会社が続いているか。最近どんな動きがあるか |
| 来店・予約を考えているお客さん | 今日・今週は開いているか。何か変わったことはないか |
| 応募を考えている人 | 新しい取り組みや、社内の様子 |
| 前から付き合いのあるお客さん | 営業時間・電話番号・場所などの変更 |
例えば、地域の工務店のサイトなら、相談を考えている人はお知らせ欄で「見学会の予定はあるか」「年末年始はいつまで対応しているか」を見ます。そこで最後の更新が2年前なら、内容はどうであれ「もうやっていないのかな」と感じて、問い合わせボタンの手前で手が止まります。
逆に言えば、お知らせ欄は読みものではありません。ブログのように検索から人を呼ぶ役目は小さく、サイトの中で「今」を示す役目が中心です。読みものとしての記事の考え方は、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい会社のブログは今も意味がある?オウンドメディアが役に立つ書き方と役割載せるもの・載せなくていいもの
迷ったら、「これを読んだ人の予定や判断が変わるか」で決めます。変わるものは載せる、変わらないものは無理に載せなくてかまいません。
| 載せるもの | 例 |
|---|---|
| 営業の変更 | 営業時間・定休日・臨時休業・長期休業・電話番号や住所の変更 |
| 新しく始めること | 新サービス・新メニュー・対応エリアの拡大・新しい窓口 |
| 参加できる予定 | 見学会・説明会・展示会への出展・セミナー |
| 採用 | 募集の開始・締め切り |
| 会社の節目 | 移転・社名変更・周年・代表の交代 |
| 外に出た情報 | 取材された記事・受賞・登壇(相手の了解を取ったもの) |
一方で、次のようなものは載せても読んだ人の行動が変わりにくく、欄を埋めるだけになりがちです。
- 「ホームページを更新しました」「ページを追加しました」だけの一行
- SNSの投稿をそのまま貼ったもの(日々の話はSNSのほうが向いています)
- 社内の行事の報告が何件も続くもの
- 中身がPDFへのリンクだけで、何のお知らせか一覧で分からないもの

近所の定食屋さんの「本日臨時休業」の貼り紙、あれと同じ感覚でいいんです。短くて、来る人の役に立つこと。
値上げや休業、閉店のように、お客さんへの伝え方そのものに気をつかうお知らせは、書き方を別の記事にまとめています。
あわせて読みたい値上げ・休業・閉店のお知らせの書き方。入れる5つと出す順番止まって見えるお知らせ欄の4つの形
更新の回数が少なくても、止まって見えないサイトはあります。止まって見えるのは、多くの場合、次の4つのどれかです。
1. 期限の切れたお知らせが、いちばん上に残っている
「年末年始休業のお知らせ」「夏季休業のお知らせ」が、休みが明けたあとも一番上にある形です。過ぎた予定が先頭にあると、読む人は「この後、誰も触っていない」と受け取ります。期限のあるお知らせは、期限が過ぎたら一覧の上から下げる(または非表示にする)と決めておきます。
2. 最後が「サイトをリニューアルしました」で止まっている
公開した日のお知らせが最後で、そこから何も出ていない形です。その日付が、そのまま「最後に会社が動いた日」に見えてしまいます。
3. 日付がない、または日付が分かりにくい
日付を出さなければ古さは目立たない、と考えて日付を消すと、今度は「いつの話か分からない」お知らせになります。休業や料金のように、いつの情報かが大事な話ほど困ります。Googleも、検索向けの説明の中で、ページの公開日や更新日を「公開日」「最終更新日」のように分かる形で見える位置に出すことをすすめています。
4. トップに出す件数が多すぎる
トップページに10件並んでいて、上の2件だけが今年、残りが3年前という形です。古い日付が目に入る面積が増えるほど、止まった印象が強くなります。トップに出すのは3件前後にして、残りは「一覧を見る」の先に置くほうが落ち着きます。

古い休業のお知らせが一番上にあると、それだけで「やってないのかな」と帰っちゃう人、いるんですよ。
月に1件でも途切れないための決めごと
お知らせ欄が止まる理由は、書くことがないからではなく、「誰が、いつ、何をきっかけに書くか」が決まっていないからです。決めておくことは多くありません。
- 01書く人を1人決めるサイトを触れる人を1人にし、迷ったらその人に回す
- 02きっかけを書き出す休業・新サービス・イベント・採用など、出すと決めた出来事を一覧にしておく
- 03期限のあるものは下げる日も決める休業のお知らせなら、出す日と下げる日を同時に予定に入れる
- 04月に一度、欄を見る日を決める一番上の日付と、期限切れが残っていないかだけ確かめる
- 05SNSとの分け方を決める日々の話はSNS、予定や判断が変わる話はお知らせ欄、と線を引く
材料は「すでに社内で決まったこと」から拾う
新しく書くことを考える必要はほとんどありません。年末年始の営業日、ゴールデンウィークの対応、展示会への出展、採用の募集開始、対応エリアの追加。どれも社内ではすでに決まっていて、伝えていないだけ、ということが多いはずです。
例えば、学習塾なら「冬期講習の申し込み開始」「春の体験授業の日程」は毎年同じ時期に決まります。年間の予定表を見ながら、お知らせにする出来事に印をつけておくと、毎月何を書くか迷わずに済みます。
1件の書き方をそろえておく
毎回ゼロから書くと手が止まるので、1件の形を決めておきます。
- タイトルに「何が」「いつ」を入れる(例:「12月28日〜1月4日は休業します」)
- 本文の一行目に結論、その下に理由やくわしい内容
- 期限や対象があるものは、必ず書く(「〇月〇日まで」「既にご予約の方は」)
- 問い合わせ先や申し込みの入口を最後に1つ
タイトルだけで用件が分かれば、一覧を見た人はクリックしなくても予定が立てられます。「年末年始休業のお知らせ」より「12月28日〜1月4日は休業します」のほうが、読む人の手間が減ります。

タイトルで日付まで言い切ってあるお知らせ、読む人にとってはいちばん親切なんですよね。
HEART CREATIONでお手伝いできること
お知らせ欄は、作りより運用で決まります。サイトを作る段階で、更新する人と決めごとまで一緒に考えておくと、公開後に止まりにくくなります。
- 今のサイトのお知らせ欄を見て、止まって見える原因を洗い出す
- トップに出す件数や、期限切れを自動で下げる仕組みを組み込む
- 社内で更新できる手順と、1件のひな形を用意する
- SNSとお知らせ欄の役割分けを決め、両方の発信をそろえる
サイト制作とSNS運用を同じチームで受け持っているので、どちらに何を出すかまで一緒に整理できます。サービスの内容はこちらにまとめています。

まずは今のお知らせ欄、一番上の日付を見てみてください。それだけで、直す場所が見えてきます。
よくある質問
お知らせ欄は、更新できないなら無くしてもいいですか?
更新する見込みがないなら、トップから外すのも一つの方法です。ただ、休業や営業時間の変更を伝える場所はどこかに要るので、会社概要やアクセスのページに「営業日」の欄を置くなど、代わりの場所を決めてから外してください。
古いお知らせは削除したほうがいいですか?
期限の切れた休業や募集の告知は、一覧から下げるか非表示にすれば十分です。移転や社名変更のように、あとから確かめたい人がいる記録は、一覧の奥に残しておくほうが親切です。
お知らせ欄に何件くらい載せればいいですか?
件数の決まりはありません。トップに出すのは3件前後にして、それ以上は一覧ページに置くと、古い日付が目立ちにくくなります。大事なのは件数より、一番上が今の情報になっていることです。
お知らせとブログは分けたほうがいいですか?
分けるのがおすすめです。お知らせは予定や判断が変わる短い連絡、ブログは読みものと役目が違うため、混ぜると大事な連絡が埋もれます。同じ一覧に並べる場合も、種類のラベルで見分けられるようにしておきます。
お知らせを出したら、SNSにも同じことを投稿したほうがいいですか?
休業や営業時間の変更など、知らないと困る話はSNSでも知らせておくと届きやすくなります。その場合も、くわしい内容はサイトのお知らせに書き、SNSからそこへつなぐ形にすると、あとから見た人が迷いません。
