クリエイティブの日々 No.259

お知らせ欄は
会社の「今」の窓

ホームページのお知らせ欄に何を書くか。更新が止まって見えないための決めごと

サイトのお知らせ欄、いちばん新しいのが2年前の「年末年始休業のお知らせ」なんです。消したほうがいいですか?

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ご相談
古川
古川

電話する前に、まずお知らせ欄の日付を見る人って多いんですよ。そこが2年前だと、少し不安になります。

会社のサイトを作るとき、トップページの下のほうに「お知らせ」や「ニュース」の欄を置くのはよくある作りです。公開した直後は「サイトを公開しました」「夏季休業のお知らせ」と並びますが、半年もすると更新が止まり、いちばん上の日付がそのまま古くなっていきます。

お知らせ欄で見られているのは、中身よりも日付です。初めてサイトに来た人は、ここで「この会社は今も営業しているか」「問い合わせたら返事が来そうか」を確かめます。だから、書く量を増やすより、止まって見えない形にしておくことのほうが効きます。

この記事では、お知らせ欄に載せるもの・載せなくていいもの、止まって見えるよくある形、少ない更新でも途切れないための決めごとを順に書きます。

この記事の要点

  • お知らせ欄は「今も動いているか」を確かめる場所
  • 載せるのは、読んだ人の予定や判断が変わること
  • 件数より、古いものを下げて日付を正直に保つ

お知らせ欄を見に来る人は、何を確かめているか

お知らせ欄を読むのは、ほとんどが「これから何かをしようとしている人」です。誰が、何のために見ているかで、載せるべきものが決まります。

見に来る人確かめていること
初めてサイトに来た人今も営業しているか。問い合わせて大丈夫そうか
取引を考えている会社の担当者会社が続いているか。最近どんな動きがあるか
来店・予約を考えているお客さん今日・今週は開いているか。何か変わったことはないか
応募を考えている人新しい取り組みや、社内の様子
前から付き合いのあるお客さん営業時間・電話番号・場所などの変更

例えば、地域の工務店のサイトなら、相談を考えている人はお知らせ欄で「見学会の予定はあるか」「年末年始はいつまで対応しているか」を見ます。そこで最後の更新が2年前なら、内容はどうであれ「もうやっていないのかな」と感じて、問い合わせボタンの手前で手が止まります。

逆に言えば、お知らせ欄は読みものではありません。ブログのように検索から人を呼ぶ役目は小さく、サイトの中で「今」を示す役目が中心です。読みものとしての記事の考え方は、別の記事にまとめています。

あわせて読みたい会社のブログは今も意味がある?オウンドメディアが役に立つ書き方と役割

載せるもの・載せなくていいもの

迷ったら、「これを読んだ人の予定や判断が変わるか」で決めます。変わるものは載せる、変わらないものは無理に載せなくてかまいません。

載せるもの例
営業の変更営業時間・定休日・臨時休業・長期休業・電話番号や住所の変更
新しく始めること新サービス・新メニュー・対応エリアの拡大・新しい窓口
参加できる予定見学会・説明会・展示会への出展・セミナー
採用募集の開始・締め切り
会社の節目移転・社名変更・周年・代表の交代
外に出た情報取材された記事・受賞・登壇(相手の了解を取ったもの)

一方で、次のようなものは載せても読んだ人の行動が変わりにくく、欄を埋めるだけになりがちです。

  • 「ホームページを更新しました」「ページを追加しました」だけの一行
  • SNSの投稿をそのまま貼ったもの(日々の話はSNSのほうが向いています)
  • 社内の行事の報告が何件も続くもの
  • 中身がPDFへのリンクだけで、何のお知らせか一覧で分からないもの
古川
古川

近所の定食屋さんの「本日臨時休業」の貼り紙、あれと同じ感覚でいいんです。短くて、来る人の役に立つこと。

値上げや休業、閉店のように、お客さんへの伝え方そのものに気をつかうお知らせは、書き方を別の記事にまとめています。

あわせて読みたい値上げ・休業・閉店のお知らせの書き方。入れる5つと出す順番

止まって見えるお知らせ欄の4つの形

更新の回数が少なくても、止まって見えないサイトはあります。止まって見えるのは、多くの場合、次の4つのどれかです。

1. 期限の切れたお知らせが、いちばん上に残っている

「年末年始休業のお知らせ」「夏季休業のお知らせ」が、休みが明けたあとも一番上にある形です。過ぎた予定が先頭にあると、読む人は「この後、誰も触っていない」と受け取ります。期限のあるお知らせは、期限が過ぎたら一覧の上から下げる(または非表示にする)と決めておきます。

2. 最後が「サイトをリニューアルしました」で止まっている

公開した日のお知らせが最後で、そこから何も出ていない形です。その日付が、そのまま「最後に会社が動いた日」に見えてしまいます。

3. 日付がない、または日付が分かりにくい

日付を出さなければ古さは目立たない、と考えて日付を消すと、今度は「いつの話か分からない」お知らせになります。休業や料金のように、いつの情報かが大事な話ほど困ります。Googleも、検索向けの説明の中で、ページの公開日や更新日を「公開日」「最終更新日」のように分かる形で見える位置に出すことをすすめています。

4. トップに出す件数が多すぎる

トップページに10件並んでいて、上の2件だけが今年、残りが3年前という形です。古い日付が目に入る面積が増えるほど、止まった印象が強くなります。トップに出すのは3件前後にして、残りは「一覧を見る」の先に置くほうが落ち着きます。

内容を変えていないのに日付だけを新しくする書き換えはしないでください。読んだ人に誤解を与えますし、Googleも実質的な変更のない日付の更新はしないよう案内しています(2026年11月時点)。
古川
古川

古い休業のお知らせが一番上にあると、それだけで「やってないのかな」と帰っちゃう人、いるんですよ。

月に1件でも途切れないための決めごと

お知らせ欄が止まる理由は、書くことがないからではなく、「誰が、いつ、何をきっかけに書くか」が決まっていないからです。決めておくことは多くありません。

  1. 01書く人を1人決めるサイトを触れる人を1人にし、迷ったらその人に回す
  2. 02きっかけを書き出す休業・新サービス・イベント・採用など、出すと決めた出来事を一覧にしておく
  3. 03期限のあるものは下げる日も決める休業のお知らせなら、出す日と下げる日を同時に予定に入れる
  4. 04月に一度、欄を見る日を決める一番上の日付と、期限切れが残っていないかだけ確かめる
  5. 05SNSとの分け方を決める日々の話はSNS、予定や判断が変わる話はお知らせ欄、と線を引く

材料は「すでに社内で決まったこと」から拾う

新しく書くことを考える必要はほとんどありません。年末年始の営業日、ゴールデンウィークの対応、展示会への出展、採用の募集開始、対応エリアの追加。どれも社内ではすでに決まっていて、伝えていないだけ、ということが多いはずです。

例えば、学習塾なら「冬期講習の申し込み開始」「春の体験授業の日程」は毎年同じ時期に決まります。年間の予定表を見ながら、お知らせにする出来事に印をつけておくと、毎月何を書くか迷わずに済みます。

1件の書き方をそろえておく

毎回ゼロから書くと手が止まるので、1件の形を決めておきます。

  • タイトルに「何が」「いつ」を入れる(例:「12月28日〜1月4日は休業します」)
  • 本文の一行目に結論、その下に理由やくわしい内容
  • 期限や対象があるものは、必ず書く(「〇月〇日まで」「既にご予約の方は」)
  • 問い合わせ先や申し込みの入口を最後に1つ

タイトルだけで用件が分かれば、一覧を見た人はクリックしなくても予定が立てられます。「年末年始休業のお知らせ」より「12月28日〜1月4日は休業します」のほうが、読む人の手間が減ります。

古川
古川

タイトルで日付まで言い切ってあるお知らせ、読む人にとってはいちばん親切なんですよね。

HEART CREATIONでお手伝いできること

お知らせ欄は、作りより運用で決まります。サイトを作る段階で、更新する人と決めごとまで一緒に考えておくと、公開後に止まりにくくなります。

  • 今のサイトのお知らせ欄を見て、止まって見える原因を洗い出す
  • トップに出す件数や、期限切れを自動で下げる仕組みを組み込む
  • 社内で更新できる手順と、1件のひな形を用意する
  • SNSとお知らせ欄の役割分けを決め、両方の発信をそろえる

サイト制作とSNS運用を同じチームで受け持っているので、どちらに何を出すかまで一緒に整理できます。サービスの内容はこちらにまとめています。

古川
古川

まずは今のお知らせ欄、一番上の日付を見てみてください。それだけで、直す場所が見えてきます。

HEART CREATION

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よくある質問

お知らせ欄は、更新できないなら無くしてもいいですか?

更新する見込みがないなら、トップから外すのも一つの方法です。ただ、休業や営業時間の変更を伝える場所はどこかに要るので、会社概要やアクセスのページに「営業日」の欄を置くなど、代わりの場所を決めてから外してください。

古いお知らせは削除したほうがいいですか?

期限の切れた休業や募集の告知は、一覧から下げるか非表示にすれば十分です。移転や社名変更のように、あとから確かめたい人がいる記録は、一覧の奥に残しておくほうが親切です。

お知らせ欄に何件くらい載せればいいですか?

件数の決まりはありません。トップに出すのは3件前後にして、それ以上は一覧ページに置くと、古い日付が目立ちにくくなります。大事なのは件数より、一番上が今の情報になっていることです。

お知らせとブログは分けたほうがいいですか?

分けるのがおすすめです。お知らせは予定や判断が変わる短い連絡、ブログは読みものと役目が違うため、混ぜると大事な連絡が埋もれます。同じ一覧に並べる場合も、種類のラベルで見分けられるようにしておきます。

お知らせを出したら、SNSにも同じことを投稿したほうがいいですか?

休業や営業時間の変更など、知らないと困る話はSNSでも知らせておくと届きやすくなります。その場合も、くわしい内容はサイトのお知らせに書き、SNSからそこへつなぐ形にすると、あとから見た人が迷いません。

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