SNSの担当は私ひとりです。ほかの仕事もあって、投稿が週によって出たり出なかったりします。

毎日ちょっとずつ全部やる、がいちばんしんどいんです。それは泣きたくなりますよね。
中小企業や店舗のSNSは、担当者がひとりというのが普通です。それも専任ではなく、総務や受付、営業と掛け持ちしていることがほとんど。忙しい週は投稿が止まり、余裕のある週にまとめて出す。そのうち「止まっている」こと自体が気になって、アプリを開くのも億劫になっていきます。
ひとり運用が続かない理由は、人数の少なさより、仕事の切り方にあります。企画・撮影・編集・投稿・返信を、思いついたときに1本ずつ最初から最後までやっていると、そのたびに段取りの時間を取られます。しかも判断をすべてひとりで抱えるので、迷うたびに手が止まります。
続けるための仕組みは3つです。作業を工程ごとにまとめて週の決まった枠でやること。型と置き場所を決めて、迷う回数を減らすこと。社内に小さな役目を配って、ひとりで抱えないこと。そのうえで、担当者が休んでも、異動しても止まらない備えをしておきます。
この記事では、その仕組みを週の時間割、型の作り方、社内の巻き込み方、引き継ぎの備えの順に書きます。何をどのくらいの頻度で投稿するかは、ここでは扱いません。
この記事の要点
- 作業は工程ごとにまとめ、週の決まった枠でやる
- 型と置き場所を決めて、毎回の判断を減らす
- 社内に小さな役目を配り、ひとりで抱えない
1本ずつ作るのをやめて、工程ごとにまとめる
ひとり運用でいちばん効くのは、作業を工程ごとにまとめることです。1本ずつ「考える→撮る→編集する→出す」を繰り返すと、そのたびに頭の切り替えと、準備や片づけが入ります。考える日は考えるだけ、撮る日は撮るだけ。そう分けると、同じ時間でできる量が変わります。
例えば、受付と兼務している整骨院の担当者なら、週の中で次のように枠を固定します。
| 枠 | やること | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 月曜の朝 | 先週の反応を見て、今週出すものを決める | 数字を見るのはこの枠だけ |
| 水曜の午後(患者さんが少ない時間) | 今週と来週の分をまとめて撮る | 撮るものは月曜に決めた一覧どおり |
| 木曜の午後 | まとめて編集し、文章を書く | 型に流し込むだけにしておく |
| 金曜 | 確認してもらい、予約投稿を入れる | 確認する人の予定も押さえておく |
ポイントは、数字を見る時間も枠に入れてしまうことです。投稿のたびに反応を何度も見に行くと、そのたびに気持ちが揺れて、元の作業に戻るまでに時間がかかります。
予約投稿の機能がある媒体なら、まとめて作ったものを決めた日時に出せます。担当者がいない日にも投稿が出るので、「休んだ週は止まる」がなくなります。

撮る日は、背景と服を変えて何本分も撮っておくんです。あとの週がずっと楽になりますよ。
型と置き場所を決めて、迷う回数を減らす
次に減らしたいのは、毎回の「どうしよう」です。構成、文章の書き出し、使う写真、ハッシュタグ。ひとりで運用していると、細かい判断が1本ごとに何十回も積み重なります。
決めておくと楽になるのは、次のようなものです。
- 投稿の型:「お悩み→答え→ひと言」のように、中身を入れ替えるだけの形を2〜3種類
- 文章のひな形:書き出しと締め、毎回入れる予約やお問い合わせの案内
- 素材の置き場所:撮った写真・動画を入れるフォルダと、ファイル名の付け方
- 投稿前の確認:誤字、写り込み、案内先のリンクなど、見る点を5つほどに絞った一覧
型は、最初から完璧に作る必要はありません。同じことで3回迷ったら、それを型にする。そのくらいの気持ちで増やしていけば十分です。
置き場所は、あとで効いてきます。共有のクラウドフォルダを「撮影済み」「編集済み」「投稿済み」に分けておけば、自分が何をどこまでやったか一目で分かります。ほかの人に頼むときも、場所を教えるだけで済みます。素材が担当者のスマホの中にしかない状態は、ひとり運用でいちばん危うい形です。
社内に小さな役目を配る
ひとり運用といっても、全部をひとりでやる必要はありません。担当者を増やすのではなく、ほかの人に小さな役目を配ります。
- ネタ係:お客さんからよく聞かれたことを、気づいたときにメモで送ってもらう
- 出演係:撮影の日に5分だけカメラの前に立ってもらう(出てよい範囲は先に本人に確かめる)
- 確認係:金曜に投稿案を見て、出してよいかだけ返してもらう
例えば、地域の工務店なら、現場監督に「お客さんに褒められた場所」を写真1枚で送ってもらうだけで、施工の投稿の種が貯まっていきます。頼むことが小さいほど、協力してもらいやすくなります。
中でも確認係は欠かせません。出してよいかをひとりで判断し続けるのは、思っている以上に重い仕事です。迷ったときに聞ける人がいるだけで、手が止まる時間は減ります。社長や上司には「金曜の15分だけ、確認をお願いします」と、時間の枠ごと頼んでおくと引き受けてもらいやすくなります。

全部ひとりで背負わなくていいんです。「見てもらう」だけでも、気持ちはずいぶん軽くなりますから。
休んでも止まらないように、引き継げる形にしておく
ひとり運用のもう一つの弱点は、担当者が休む・辞める・異動すると、そこで止まることです。止まったアカウントを後任が立て直すのは、新しく始めるより手間がかかることもあります。
普段から、次のものを1か所にまとめておきます。
- 01ログイン情報を会社で持つアカウントは会社のメールアドレスで登録し、ログインの方法は上司も把握しておく
- 02運用メモを1枚に誰に向けて何を出しているか、使っている型、確認の観点、見直しの日を書いておく
- 03素材と予定を共有する撮影済みの素材と今後の投稿予定を、誰でも見られる場所に置く
- 04振り返りを残す月曜に見た数字と、決めたことを1行ずつ記録していく
運用メモが1枚あれば、担当者が長く休む間も、確認係や上司が代わりに予約投稿を入れられます。引き継ぎの資料を一から作る必要もありません。
数字の記録を残すのは、見直しのためだけではありません。「この半年で、SNSを見て予約した人がこれだけいた」と社内に示せれば、担当者の時間を確保する理由になります。ひとり運用が続くかどうかは、社内でこの仕事が仕事として認められているかに、かなり左右されます。
ひとりで回しきれないときは、HEART CREATIONへ
仕組みを整えても、撮影や編集まで手が回らない時期はあります。HEART CREATIONでは、次のような形でお手伝いしています。
- 企画・撮影・編集・運用を同じチームで引き受け、担当者さんの手を空ける
- 社内で続けられるよう、企画の型・撮影手順・編集ルール・数字の見方を3〜6か月で渡していく
- SNSの先で追う数字を最初に一緒に決め、見直しの場でそのまま使える形にする
全部を外に出すか、社内で回すかの二択で考えなくても大丈夫です。一部だけ頼む場合も、頼む前に決めておきたいことは別の記事にまとめています。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも対応しています。ご相談はこちらからどうぞ。
あわせて読みたいSNS運用代行に頼む前に決めておくこと。任せる範囲と業者の見極め方
担当者さんおひとりでのご相談も大丈夫ですよ。まずは今の1週間の動きを聞かせてください。
よくある質問
SNS担当者が兼務でも、運用は続けられますか?
続けられます。作業を週の決まった枠にまとめ、投稿前の確認を別の人に頼む形にすれば、兼務でも回ります。その枠を上司と合意しておくと、ほかの仕事に押し出されにくくなります。
SNS担当者が辞めるとき、何を引き継げばいいですか?
会社で管理しているログイン情報、運用メモ、素材と投稿予定の置き場所、これまでの数字の記録の4つです。普段から1か所にまとめておけば、引き継ぎは短い時間で済みます。
コメントやDMの返信も、担当者ひとりでやるべきですか?
返す時間を1日のうちで決めておくと、ほかの仕事が途切れずに済みます。予約やお問い合わせに関わるものは、担当の部署に回す流れを決めておくと、返事が遅れません。
SNS運用に使う時間を、社内でどう認めてもらえばいいですか?
週の作業枠を時間割にして上司と合意し、見直しの日に予約や問い合わせの数を報告するのが近道です。何につながったかが見えると、時間を確保する理由になります。
ひとり運用で予約投稿を使っても問題ありませんか?
問題ありません。まとめて作って予約しておけば、担当者が休む日にも投稿が止まりません。大きな災害や事件があった日は、予約した中身がそぐわないこともあるので、その日のうちに見直してください。
