クリエイティブの日々 No.019

SNS広告とリスティング
広告は、誰に出すかが違う

SNS広告とリスティング広告の違い。探している人と、まだ探していない人

Web広告を出してみようと思うんですが、SNS広告とリスティング広告、どっちがいいんでしょう?

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ご相談
古川
古川

どっちが上か、じゃないんですよ。「お客さんが今どこにいるか」で選ぶものなんです。

Web広告を始めようとすると、最初に出てくるのがこの二択です。インスタやFacebookに出す広告と、Googleなどの検索結果に出る広告。どちらも同じ「Web広告」の棚に並んでいるので、比べて良いほうを選べばいいように見えます。

ただ、この2つは届く相手が根本から違います。リスティング広告は、検索窓に言葉を打ち込んだ「いま探している人」に出る広告。SNS広告は、タイムラインを眺めている「まだ探していない人」に割り込む広告です。同じ予算をかけても、出会う人の状態がまるで違うので、得意なことも、うまくいかないときの理由も変わります。

この記事では、2つの役割の違いを表で整理したうえで、それぞれの得意・不得意、業種ごとにどちらから手をつけるかの考え方を書いていきます。

この記事の要点

  • リスティングは「探している人」に、SNSは「まだの人」に出る
  • 比べるより、お客さんの今の状態で選ぶ
  • SNSで知った人が、あとで検索する流れもある

ひとことで言うと、出会う人の「状態」が違う

まず全体像です。細かい仕様より先に、この違いを押さえておくと判断がぶれません。

リスティング広告(検索広告)SNS広告
出る場所検索結果の画面タイムライン・ストーリーズ・リールなど
出会う人その言葉で検索した人興味や行動から選ばれた人
相手の状態すでに困っている・探しているまだ必要だと気づいていない
主役になるもの検索される言葉と広告文画像・動画
得意なこと今すぐの問い合わせ・予約知ってもらう・欲しくなってもらう
苦手なこと検索されないものは売れない今すぐ買う人だけを集めること

リスティング広告は、検索された言葉に合わせて広告を出します。「エアコン クリーニング 横浜」と打った人は、ほぼ間違いなくエアコンの掃除を頼む先を探しています。相手のほうから手を挙げてくれている状態です。

SNS広告は、言葉を待ちません。年齢や地域、興味のありそうな分野などから、届けたい人を選んで出します。見る人は友だちの投稿や好きなアカウントを眺めている途中で、広告を探しに来たわけではありません。だからこそ、目を止めてもらうところから始める必要があります。

リスティング広告が得意なこと、苦手なこと

リスティング広告のいちばんの強みは、見る人の「温度」が高いことです。検索するという行動そのものが、関心の証明になっています。水漏れ、鍵の紛失、害虫、急な葬儀のように、困った瞬間に検索される商売とは特に相性がいい。

一方で、苦手もはっきりしています。

  • 検索されない商品は、そもそも広告を出す場面がない
  • 「名前が知られていない新しいもの」は、誰も検索しない
  • 同じ言葉を狙う競合と、同じ画面で横並びになる

例えば、地元の工務店が新しく始めた「平屋の小さな家」のプランを広めたいとします。「平屋 建てたい」と検索する人には届きますが、まだ家を建てるつもりのない若い夫婦には届きません。検索の外にいる人は、リスティング広告からは見えない存在です。

古川
古川

「お客さんならどう検索する?」と社内で聞くと、意外とみんな違う言葉を打つんですよ。ちょっと笑っちゃいますよね。

SNS広告が得意なこと、苦手なこと

SNS広告が得意なのは、「まだ探していない人」に存在を知らせることです。写真や動画で見せられるので、言葉にしにくい魅力、例えば料理の湯気やネイルの色合い、職人の手元の動きが伝わります。見た人が「こういうのがあるのか」と気づくところから、需要そのものを生み出せます。

新しい商品、見て分かる商品、地域の人にまず存在を知ってほしい店。こうしたものは、検索を待っていても見つけてもらえないので、SNS広告のほうが向いています。

苦手なのは、すぐに成果を求められる場面です。見た人の多くはまだ買う気がないので、広告を見てその場で申し込む人は、検索広告より少なくなりがちです。SNS広告を出して「1週間で問い合わせが来ない」と止めてしまうのは、役割を取り違えているケースが少なくありません。

古川
古川

言いにくいんですが、SNS広告に「今週の売上」を求めると、だいたいがっかりします。物差しを変えてください。

もう一つの注意点は、絵と動画が成果を大きく左右することです。同じ相手に同じ予算で出しても、目を止められる素材かどうかで結果が変わります。リスティング広告が「言葉選びの勝負」だとすれば、SNS広告は「素材の勝負」に近い。広告を出す前に、素材を用意する手間を見込んでおく必要があります。

どちらから始めるか。業種ごとの考え方

うちの場合は、結局どっちから始めればいいですか?

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ご相談

決め手は「お客さんが自分で検索してくるかどうか」です。いくつかの業種で考えてみます。

業種・商品の例お客さんの動き先に向くのは
水まわり修理・鍵の救急困った瞬間に検索するリスティング
税理士・行政書士必要になってから比較検索するリスティング
カフェ・パン屋の新店見かけて気になったら行くSNS
美容室・ネイルサロン写真で選び、名前で調べるSNSから入り、検索も押さえる
新しいサービス・新商品まだ誰も名前を知らないSNS
注文住宅・リフォーム長く迷い、何度も調べる両方を時期で使い分ける

検索されるのを待てる商売なら、まずリスティング広告で「今すぐの人」を取りこぼさないようにする。検索される前の段階をつくる必要がある商売なら、SNS広告で知ってもらうところから始める。この順で考えると、迷いが減ります。

片方だけで終わらせない。SNSで知り、検索で選ぶ

実際のお客さんの動きは、どちらか一方で完結しないことが多いです。インスタの広告で駅前の焼き菓子店を知った人が、その場では何もせず、週末に店の名前で検索して営業時間を確かめてから行く。こうした流れはよくあります。

この場合、SNS広告は「名前を覚えてもらう」役、検索は「最後に確かめる」役を担っています。SNS広告の成果を広告の画面の数字だけで判断すると、検索に回った人の分が見えません。広告を出す前と後で、店名や社名での検索が増えているかもあわせて見ておくと、SNS広告の働きが見えやすくなります。再生数と売上のずれについては、別の記事で詳しく書いています。

あわせて読みたい再生数と売上が比例しない理由。バズっても売れない動画のずれ

逆に、リスティング広告だけで回している会社が頭打ちになるのは、検索してくれる人の数そのものに上限があるからです。検索する人を増やすには、検索の外にいる人に知ってもらうしかありません。そこでSNS広告の出番が来ます。

広告の「役割分け」から、一緒に考えます

どちらの広告を選ぶかは、何を増やしたいかと、お客さんがどう動くかで決まります。HEART CREATIONでは、広告の種類を先に決めるのではなく、増やしたい数字から逆算して考えます(サービス一覧)。

  • 増やしたい数字(問い合わせ・来店・応募など)を最初に決める
  • 検索とSNS、どちらから始めるかを業種とお客さんの動きから整理する
  • SNS広告に使う縦型動画の企画・撮影・編集も、同じチームで担当
  • 広告の先のLPと計測の仕組みまでまとめて設計する

「そもそも広告を出すべきか」という段階のご相談も歓迎です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります(ご相談はこちら)。

古川
古川

「どっちにしよう」の段階で十分です。お客さんの動きを聞かせてもらえたら、一緒に整理しますね。

HEART CREATION

企画・撮影・編集・運用・LPまで、同じチームでお引き受けしています。

よくある質問

リスティング広告とは何ですか?

Googleなどの検索結果に、検索された言葉に合わせて表示される広告です。検索広告とも呼ばれます。すでに何かを探している人に届くので、今すぐの問い合わせや予約につながりやすいのが特徴です。

SNS広告は意味がないと言われるのはなぜですか?

見る人の多くがまだ買う気のない状態なので、その場の申し込みだけで判断すると成果が小さく見えるからです。名前を覚えてもらう、欲しくなってもらうといった役割で見ると、評価が変わることがあります。店名での検索の増え方などもあわせて確認してください。

小さな店でも、SNS広告とリスティング広告の両方をやるべきですか?

最初から両方でなくてかまいません。お客さんが自分で検索してくる商売ならリスティング広告から、見て気になってもらう商売ならSNS広告から始めるのが考えやすい順番です。片方で手応えが出てから広げても遅くありません。

BtoBの会社にはどちらの広告が向いていますか?

課題がはっきりしていて検索されやすいサービスなら、リスティング広告が向いています。まだ名前の知られていない新しいサービスや、課題に気づいてもらうところから始める必要がある場合は、SNS広告で知ってもらう役割も検討してください。

NEWERSNS担当者が1人しかいない会社の回し方。ひとり運用を続ける仕組みOLDERMeta広告(インスタ広告)を始める前に準備する5つのこと
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初回のご相談は無料です。「SNSをやったほうがいい気がするが何をすべきか分からない」という段階で構いません。オンラインで60分いただければ、次に打つ手までお持ち帰りいただけます。

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