ショート動画って、結局何秒にすればいいんですか。15秒とも60秒とも聞くので迷っています。

どの会社にも効く秒数は、正直ないんです。ただ、自社に合う長さの決め方ならありますよ。
ショート動画の長さを調べると、「15秒がいい」「30秒以内」「1分あったほうが伝わる」と、言うことが記事ごとに違います。どれも間違いではありませんが、それぞれ別の目的の動画について話しているので、そのまま自社に当てはめると迷います。
長さは、先に決めるものではありません。1本で伝えたいことがいくつあるか、見た人に何をしてほしいか。この2つが決まると、必要な秒数は自然に絞られます。逆に、秒数から決めると、詰め込みすぎて早口になるか、間延びして途中で離れられるかのどちらかになりがちです。
この記事では、上限の秒数と「ちょうどいい長さ」の違い、目的別の目安、長くなった動画を削る手順、出したあとに長さを確かめる方法をまとめます。冒頭の作り方は別の記事で扱っています。
この記事の要点
- 上限まで使えることと、最後まで見られることは別
- 尺は「1本で伝えることの数」で決まる
- 長さは出したあとの数字で確かめて寄せる
上限の秒数と、ちょうどいい長さは別の話
まず、媒体ごとの上限です。YouTube ショートは、2024年10月15日以降にアップロードされた正方形または縦長の動画のうち、3分以内のものがショートとして扱われます(2026年10月時点、YouTube ヘルプより)。Instagram のリールや TikTok も、以前より長い動画を投稿できるようになっています。ただし上限は変更が続いていて、撮影するか取り込むかでも変わるため、投稿画面で自分のアカウントの表示を確かめるのが確実です。
ここで分けて考えたいのは、「何秒まで投稿できるか」と「何秒なら最後まで見てもらえるか」は、まったく別の問いだということです。上限が延びても、見る人の指は同じ速さで次の動画へ動きます。3分投稿できるから3分にする、という決め方はおすすめしません。
もう一つ、ショート動画の長さは「内容に対して長いか短いか」で受け取られます。同じ45秒でも、料理の手順が次々に進む動画は短く感じ、同じ説明を言い換えながら続く動画は長く感じます。秒数そのものより、1秒あたりに何かが起きているかのほうが、見ている側の体感を左右します。
尺は「1本で伝えることの数」で決まる
長さを決めるときの出発点は、1本で何を伝えるかを数えることです。
例えば、町の整骨院が「デスクワークの肩こりに効くストレッチ」を動画にするとします。ストレッチを1つだけ見せるなら、やり方と回数を見せれば20秒前後で収まります。これを「3つ紹介します」にすると、それぞれの説明と切り替えで1分近くになります。
どちらが正しいということではありません。ただ、3つ入れた動画は、1つ目で満足した人や、2つ目が自分に合わないと感じた人が途中で離れやすくなります。3つあるなら、3本に分けて出すほうが、それぞれが短く、言いたいことも伝わりやすくなります。
伝えることが1つに絞れていれば、長さは後からついてきます。「何秒にするか」で迷ったら、「この動画は何の1本か」を一言で言えるかを先に確かめてみてください。

話題が2つ3つと続くと、見てる側は途中であくびが出ちゃうんですよね。
目的別に見る、長さの目安
次の表は、動画の目的ごとに、どのくらいの長さから試すかの出発点です。データに基づく正解ではなく、組み立てやすさから考えた目安として見てください。
| 動画の目的 | 中身の例 | 試し始める長さ |
|---|---|---|
| まず知ってもらう | 仕上がり、意外な一場面、店の空気 | 10〜20秒 |
| やり方を伝える | 手順、使い方、ちょっとしたコツ | 20〜45秒 |
| 理由や違いを説明する | 比較、よくある質問への答え、選び方 | 30〜60秒 |
| 人柄や考えを伝える | スタッフの話、作り手のこだわり | 45秒〜1分半 |
上の段ほど、見る人はまだ自社に関心を持っていません。知らない店の動画を長く見る理由はないので、短く、ひと目で伝わる中身が向いています。
下の段に行くほど、見る人はすでに少し関心がある状態です。工務店の「断熱材の選び方」や、税理士の「開業1年目に気をつけること」のように、検討中の人が知りたい話なら、1分を超えても最後まで見てもらえる余地があります。
目的が「来店」や「問い合わせ」なら、長さだけでなく、動画を見たあとにどこへ進んでもらうかも決めておく必要があります。再生数と売上の関係は、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい再生数と売上が比例しない理由。バズっても売れない動画のずれ長くなった動画を短くする手順
撮ってみたら長くなった、というのはよくあります。そのときは、早送りや早口で縮めるのではなく、中身を削ります。
- 01全部を書き出す動画の中で言っていること、見せていることを、上から箇条書きにする
- 02残す1つを決めるその中から「この動画で約束すること」を1つだけ選ぶ
- 03削れるものを外す前置き、同じことの言い換え、ロゴやあいさつの締め、間をつなぐだけのカットを外す
- 04声に出して計る残った中身を、実際の速さで読み上げて秒数を測る
- 05余ったものは次へ外した話題のうち、使えるものは別の1本のネタとして残す
削る候補で多いのは「念のための説明」です。美容室の動画で、カットの説明のあとに「もちろんカラーも承っています」と付け足す。言いたい気持ちは分かりますが、カットの動画を見ている人には関係のない数秒になります。
最後の手順も大事で、削った話題は捨てるのではなく、次の1本に回します。長い1本を短い3本に分けると、投稿のネタも増えます。

削った話で次の1本ができたら、ネタが増えて得した気分になれますよ。
長さは、出してから確かめる
目安で決めた長さが合っているかは、出してみないと分かりません。各アプリの分析画面では、平均でどれくらい見られたか、どのあたりで離れたかを確認できます。
見るときは、離れた場所に注目します。冒頭ですぐ離れているなら、長さより入口の問題です。冒頭の作り方は、こちらの記事にまとめています。
あわせて読みたいショート動画の冒頭2秒で何を見せるか。フックの型と作り方中盤で大きく減っているなら、そこに話題の切り替えや、説明の繰り返しがないかを見直します。最後まで見た人が多いのに次の行動につながっていないなら、長さではなく、締めで何をしてほしいかが伝わっていない可能性があります。
HEART CREATION では、1本で当てにいかず、入口を変えた複数パターンを同時に出し、2週間ほどで結果を見て寄せていきます。長さも同じで、同じ中身から20秒版と40秒版を作って並べると、自社の見込み客がどのくらいの長さなら付き合ってくれるかが見えてきます。比べるときの物差しは再生数ではなく、問い合わせや来店など、最初に決めた数字です。
HEART CREATIONでご一緒できること
長さの正解は、業種や目的、見てほしい相手によって変わります。HEART CREATION では、次のようなところから一緒に考えています。
- 動画で増やしたい数字(問い合わせ・来店・応募など)を先に決め、そこから1本ごとの長さを組み立てる
- 1つの中身から長さや入口の違う複数パターンを作り、2週間ごとに結果を見て寄せていく
- 企画・撮影・編集までを同じチームで引き受け、削る判断まで一緒に行う
縦型動画は、ご依頼から3〜5週間ほどで最初の本数をお届けするのが標準です。サービスの全体はこちらにまとめています。

今ある動画の長さが合っているか、一緒に見るところからでも大丈夫です。お待ちしてます。
よくある質問
ショート動画は短ければ短いほどいいのですか?
短ければいいわけではありません。伝える中身に対して短すぎると、何の動画か分からないまま終わってしまいます。中身を1つに絞ったうえで、それを伝えきれる長さにするのが基本です。
リールやショートで1分を超える動画を出しても大丈夫ですか?
中身がそれだけの長さを必要としていれば、問題ありません。比較や選び方の解説など、検討中の人が知りたい話は長くても見られます。ただし、同じ話を言い換えて延ばしているなら、削って短くしたほうが伝わります。
長い動画を分けて投稿するのと、1本にまとめるのはどちらがいいですか?
話題が複数あるなら、分けて出すことをおすすめします。それぞれが短くなり、見る人も自分に関係のある1本だけを選んで見られます。分けた動画どうしを見比べると、どの話題に反応があるかも分かります。
媒体ごとに長さを変えたほうがいいですか?
上限や見られ方は媒体ごとに違うため、同じ中身でも長さを調整する余地はあります。まずは1つの媒体で長さを試し、分析画面で離れる場所を確かめてから、ほかの媒体に合わせて整えると迷いにくくなります。
動画の長さは、どの数字を見て判断すればいいですか?
分析画面の平均視聴時間や、どこで離れたかを見ると、長さが合っているかの手がかりになります。ただ、最終的に比べるのは、問い合わせや来店など、動画の先で増やしたい数字です。再生の数字はその途中経過として見てください。
