商談で説明しきれなかったところを動画にして送りたいんです。でもチャンネルに並ぶのは困るし、限定公開ってどこまで隠れるんですか。

限定公開は気軽さがいいところなんですよ。撮って、URLを送るだけ。ただ「隠れる」とは思わないほうが安心です。
営業の場で、同じ説明を何度もしている会社は多いはずです。サービスの流れ、導入までの手順、現場の様子。口で話すと毎回30分かかるのに、相手の社内では「で、どういうものだったの」と聞かれて、担当者がうまく説明できずに止まってしまう。
YouTubeの限定公開は、こうした「商談の続き」を渡すのに向いています。検索結果やおすすめには出ず、URLを知っている人だけが見られる。動画ファイルを送るより軽く、相手はスマホでもすぐ開けます。
一方で、限定公開は鍵ではありません。URLが転送されれば、その先の誰でも見られます。この記事では、公開・限定公開・非公開の違い、営業で使いやすい場面、相手の社内で回る前提の作り方、送る前に確かめることをまとめます。
この記事の要点
- 限定公開は検索に出ないだけで、URLを知る人は誰でも見られる
- 商談の前・後・見積・導入後の4つの場面で使う
- 相手の社内で転送される前提で、出せる中身だけを入れる
公開・限定公開・非公開、3つの設定の違い
YouTubeの動画には、公開・限定公開・非公開の3つの公開設定があります。YouTube Studioの「コンテンツ」から動画を選び、公開設定を切り替えるだけで変えられます(2026年10月時点のYouTubeヘルプより)。
| 設定 | 誰が見られるか | 検索・おすすめ | 営業での使いどころ |
|---|---|---|---|
| 公開 | 誰でも | 表示される | 会社紹介・事例など、広く知ってほしいもの |
| 限定公開 | URLを知っている人 | 表示されない | 商談相手に送る説明・提案の補足 |
| 非公開 | 投稿者が指定したGoogleアカウントの人 | 表示されない | 社内の確認用、契約後の特定の担当者だけに見せるもの |
営業でいちばん使いやすいのは限定公開です。非公開は、見る人がGoogleアカウントでログインしている必要があり、相手の会社のアカウント事情によっては「開けません」と言われてしまいます。
限定公開の動画は、URLを知っている人が見られるだけでなく、共有もできます。ここが営業で使うときのいちばんの注意点で、あとの章で詳しく書きます。
営業で効く4つの場面
限定公開の動画が生きるのは、相手が「もう一度確かめたい」「社内に説明したい」と思う場面です。
- 01商談の前初回の打ち合わせ前に、会社とサービスの流れを3分ほどで送っておく。当日は質問から始められる
- 02商談の後その日に出た質問への答えを、担当者が話す動画にして送る。議事録より伝わる
- 03見積・提案書に添える金額の内訳だけでは伝わらない作業の中身や現場の様子を、資料のQRコードやURLから見てもらう
- 04導入の後操作手順や初回の流れを動画にして、担当が替わっても同じ説明が届くようにする
例えば、オフィスの清掃を請け負う会社なら、商談後に「夜間作業の流れ」を2分で見せる動画を送ると、先方の総務担当は上司への説明にそのまま使えます。言葉で書いた提案書だけでは、作業の音や人数の感覚までは伝わりません。
一般向けの会社紹介動画をそのまま送る手もありますが、商談の続きとして送るなら、その相手が聞いてきたことに答える動画のほうが開かれます。会社紹介動画の中身の組み方は別の記事にまとめています。
あわせて読みたい会社紹介動画に何を入れるか|見られる場面で決める構成と長さ
商談帰りの電車で見てもらえるくらいの長さが、ちょうどいいんですよ。長くても5分くらいで。
相手の社内で回る前提で作る
営業で送った動画は、相手の担当者だけが見るとは限りません。上司、決裁する役員、実際に使う現場の人。むしろ社内で回してもらえたら成功です。
そう考えると、作り方が少し変わります。
- 冒頭で「誰が、何のために話している動画か」を言う。転送された先の人は、商談の経緯を知りません
- 「先日のお打ち合わせで」のような、その場にいた人にしか通じない言い方を減らす
- 相手の社名や担当者の名前は入れない。転送の先で困るのは相手のほうです
- 最後に、問い合わせ先と次に何をすればいいかを1つだけ言う

お客さん向けに撮ったつもりが、別の部署の人まで見てた。それくらいは普通に起きると思っておいてください。
社内で回る前提なら、1本に詰め込まないことも大事です。「費用の考え方」「導入までの流れ」「よくある質問」を別々の短い動画にしておくと、担当者が必要な1本だけを転送できます。
送る前に確かめること
限定公開は検索に出ないだけで、URLが外に出れば止められません。送る前に、次を確かめてください。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 出せない情報が映っていないか | 他社の名前、見積の金額、社内の画面、ホワイトボードの書き込みは、転送された先で見られる |
| 公開の再生リストに入れていないか | 公開の再生リストに入れると、そこから誰でもたどれる |
| 概要欄とコメント欄 | 概要欄の書き方は公開の動画と同じで、相手に関係のないリンクを並べない。コメントが要らないならオフにしておく |
| 使い終わった動画の扱い | 内容が古くなったら、非公開に切り替えるか差し替える。古い説明が回り続けるのを防ぐ |
| 映っている人の了解 | 社員やお客さんが映っているなら、営業で使うことまで伝えてあるか |
概要欄に何をどの順番で書くかは、公開の動画と考え方は同じです。
あわせて読みたいYouTubeの概要欄の書き方|最初の数行と下に並べる情報の順番「この動画は外に出ても困らないか」を一度だけ考えてから送る。これで、限定公開で起きる困りごとの多くは避けられます。
見てもらえたかどうかって、分かるんですか。
YouTube Studioのアナリティクスで、動画ごとの視聴回数や平均視聴時間は見られます。ただし、誰が見たかまでは分かりません。同じ動画を複数の会社に送っている場合、どの会社が見たかも区別できません。
見られたかを確かめたいなら、次の連絡で「動画の○○のところ、分かりにくくなかったですか」と、中身に触れて聞くのがいちばん確実です。再生回数を追うより、その一言で返ってくる反応のほうが、次の商談の材料になります。

「動画見ました」って向こうから言ってもらえたら、もう半分くらい進んでるんですよ。
HEART CREATIONでお手伝いできること
営業で使う動画は、公開の動画と目的が違います。再生数ではなく、商談が次に進むか、社内の決裁が通るかを見て作ります。
- 商談でよく聞かれる質問を洗い出し、1問1本の短い動画に分けて企画する
- 撮影から編集まで同じチームで担当し、公開用の動画と営業用の短い版を同じ撮影日にまとめて撮る
- 動画を送った先の問い合わせフォームやLPまで、つながりを確かめて整える
「どの説明を動画にすればいいか分からない」段階でもかまいません。サービス一覧もあわせてご覧ください。

撮影のついでに営業用の短い版も撮っておくと、あとですごく助かりますよ。
よくある質問
YouTubeの限定公開は、知らない人に見られることはありますか?
検索結果やおすすめには表示されませんが、URLを知っている人は誰でも見られ、共有もできます。URLが転送されれば、その先の人も見られます。外に出て困る情報は入れないでください。
限定公開と非公開、営業にはどちらを使えばいいですか?
多くの場合は限定公開が使いやすいです。非公開は見る人を指定したGoogleアカウントに絞れますが、相手がログインしていないと開けません。特定の担当者だけに見せたい資料は非公開を検討してください。
限定公開の動画を提案書に載せてもいいですか?
提案書にURLやQRコードを載せて見てもらう使い方は便利です。ただし提案書ごと社内外に回ることを考え、動画の中身は転送されても困らないものにしてください。
限定公開の動画は自分のチャンネルに表示されますか?
チャンネルの動画一覧や検索・おすすめには出ません。ただし公開の再生リストに入れると、その再生リストから見られるようになります。営業用の動画は公開の再生リストに入れないでおくのが安全です。
古い限定公開の動画が見られなくなったのはなぜですか?
2017年1月1日より前にアップロードされた限定公開の動画は、2021年7月23日以降、手続きをしていない限り非公開に切り替わりました。必要なら公開設定を見直すか、新しく上げ直してください。
