YouTubeのアナリティクスを開いても、数字が多すぎて、どこを見ればいいのか分からないんです。

全部見なくていいんです。一杯やりながらでも見られるくらい、見る所と順番を絞りましょう。
YouTube Studio のアナリティクスには、たくさんの数字が並びます。毎月開いてはみるものの、視聴回数が増えたか減ったかを確かめて閉じる。そんな使い方になっている会社は少なくありません。
数字の意味が分からないのではなく、見る順番が決まっていないことが原因です。動画が見られるまでには、表示される、選ばれる、見続けられる、次の動画に進む、という段があります。どの段で止まっているかが分かれば、直す場所も決まります。
この記事では、アナリティクスで見る指標とその順番、それぞれの数字の読み方、月に1回の見方をまとめます。視聴者維持率のグラフの細かい読み方は、長い動画の構成の記事で扱っています。
あわせて読みたいYouTube動画の構成は最初の30秒から。視聴維持率を上げる組み立て方この記事の要点
- 見る順番は、見つかる→選ばれる→見続けられる→次に進む
- クリック率は、自社の似た動画どうしで比べる
- 止まっている段を1つ見つけ、来月変えることを1つ決める
見る順番は、動画が見られるまでの段に合わせる
アナリティクスは、動画が見られるまでの段に合わせて、次の順で見ます。タブの名前は YouTube ヘルプの説明に合わせています(2026年10月時点)。
| 段 | 見る場所(動画ごと) | 主な指標 | 分かること |
|---|---|---|---|
| 見つかる | リーチ | インプレッション、トラフィックソース | どこで、どれだけ表示されたか |
| 選ばれる | リーチ | インプレッションのクリック率 | 表示された人が再生したか |
| 見続けられる | エンゲージメント | 平均視聴時間、総再生時間 | 中身が期待に合っていたか |
| 次に進む | 視聴者 | 新規・ライト・コアな視聴者、登録者 | チャンネルとして見られているか |
順番に意味があります。例えば、住宅設備の会社の「給湯器の交換時期」の動画の視聴回数が少ないとき、表示が少ないのか、表示はされているのに選ばれていないのかで、打つ手はまったく違います。前の段で止まっているなら、後ろの段の数字を細かく見ても答えは出ません。
なお、2026年7月から YouTube Studio の新しい画面が順に導入されていて、アナリティクスの見た目が変わる場合があるとされています(2026年10月時点、YouTube ヘルプより)。
見つかっているか:インプレッションとトラフィックソース
インプレッションは、YouTubeの中で動画のサムネイルが表示された回数です。外部のサイトや終了画面など、すべての表示を数えているわけではありません(2026年10月時点、YouTube ヘルプより)。
あわせて見るのが、トラフィックソース(どこから見られたか)です。ヘルプでは、ホームや登録チャンネルなどの「ブラウジング機能」、「YouTube 検索」、「関連動画」、「再生リスト」、埋め込みやリンクのある「外部」、URLの直接入力などの「直接または不明」といった種類が挙げられています。
| 多いソース | 読み方 |
|---|---|
| YouTube 検索 | 探されている問いに答えられている。検索語を見て次の題材を探す |
| ブラウジング機能 | ホームなどで勧められている。似た関心の人に届いている |
| 関連動画 | ほかの動画の横や後に出ている。続けて見られる中身になっている |
| 外部・直接 | 自社サイトやSNS、メールから来ている。社外への案内が効いている |
検索から来ている場合の検索語の見方は、検索から見つけてもらう記事にまとめています。

同じ動画でも、どこから来た人かで見え方がまるで違うんです。まず出発地を確かめてください。
選ばれているか:インプレッションのクリック率
インプレッションのクリック率は、サムネイルを見た人がその後に動画を見た割合です。YouTube ヘルプには、読み方の注意がいくつか書かれています(2026年10月時点)。
- 全チャンネル・全動画の半数は、クリック率が2〜10%の範囲にある
- 新しい動画やチャンネル(例えば1週間未満)や、視聴回数が100回未満の動画では、その幅がさらに広がる
- ホームに表示されるなどインプレッションが増えると、クリック率が下がるのは自然なこと
- 十分なインプレッションが集まってから見る。多少の上下にすぐ反応しなくていい
- クリック率の差は、タイトルやサムネイルではなく、トラフィックソースの違いによることもある
比べる相手は、自社の似た動画です。 ほかのチャンネルの数字や、ネットで見かけた平均とは比べません。同じテーマ・同じくらいの長さの動画と並べて、明らかに低い動画があれば、サムネイルとタイトルを見直す候補になります。作り直し方はサムネイルとタイトルの記事にまとめています。

クリック率は毎日ゆらゆら動くものです。ハンモックに揺られるくらいの気持ちで、のんびり見てください。
見続けられ、次に進んでいるか
選ばれた動画が、期待どおりの中身だったかは、エンゲージメントのタブで見ます。主な指標は総再生時間と平均視聴時間です。
平均視聴時間は、動画の長さと並べて読みます。10分の動画で平均1分と、3分の動画で平均1分30秒では、同じ「1分台」でも意味が違います。似た長さの自社の動画と比べて、短すぎるものがあれば、冒頭や構成を見直します。どこで離れられたかは、視聴者維持率のグラフで確かめます。
総再生時間はチャンネル全体の勢いを見るのに向いていますが、1本の大きな当たりで膨らみます。月の合計が増えたときは、どの動画が増やしたのかまで見ておきます。

1本だけ大きく伸びると、チャンネルごと伸びたように見えるんです。波と実力は分けて見てください。
最後に、視聴者のタブで、チャンネルとして見られているかを確かめます。月間の視聴者数、登録者数、新規・ライト・コアな視聴者の割合が見られます。ユニーク視聴者数(期間内に見た推定の人数)と視聴回数の差が大きければ、同じ人が何本も見ている、ということです。次の動画に進んでもらう作り方は、こちらの記事にまとめています。
あわせて読みたいYouTubeの再生回数が伸びないときは2本目を見る。シリーズと回遊の設計月に1回、この順番で見る
毎日開くと、小さな上下に振り回されます。会社のチャンネルなら、月に1回、決まった順番で見るので足ります。
- 01YouTubeの先の数字を書く問い合わせ、資料請求、応募など、アナリティクスの外の数字を先に書き出す
- 02見つかる先月の動画ごとに、インプレッションと多かったトラフィックソースを見る
- 03選ばれるクリック率を、似た動画どうしで比べる
- 04見続けられる・次に進む平均視聴時間を動画の長さと並べ、視聴者の内訳を見る
- 05来月のことを1つ決める止まっていた段を1つ選び、変えることを1つだけ決める
前の月や前の年と比べたいときは、アナリティクスの「詳細モード」を使うと、期間を選んで比べたり、データを書き出したりできます(2026年10月時点、YouTube ヘルプより)。
視聴回数が増えても問い合わせが動かないなら、段の数字より先に、動画の行き先や題材を疑います。
数字の読み方から、一緒に始めます
HEART CREATIONでは、YouTubeの数字の見方を、次のようなところからお手伝いしています。
- 今のチャンネルのアナリティクスを一緒に開き、止まっている段を見つける
- その段に合わせて、企画・撮影・編集・運用を同じチームで直していく
- 動画の先のLPや問い合わせまで、数字を測れるように整える
- 数字の見方を3〜6か月かけてお渡しし、社内で読めるようにしていく
初回のご相談は無料で、オンライン60分でも対応しています(ご相談はこちら)。

見る順番が決まると、毎月の振り返りがあっという間に終わるんです。終わったときは本当にすっきりしますよ。
よくある質問
YouTubeアナリティクスはスマホでも見られますか?
YouTube Studio のアプリで見られます。ただし、一部のレポートはモバイルでは使えない場合があります(2026年10月時点)。期間を比べたり書き出したりするときは、パソコンの詳細モードが便利です。
インプレッションのクリック率は、どのくらいが普通ですか?
YouTube ヘルプでは、全チャンネル・全動画の半数が2〜10%の範囲にあるとしています(2026年10月時点)。ただ、表示された場所や動画の新しさで大きく変わるので、自社の似た動画どうしで比べるほうが役に立ちます。
視聴回数とユニーク視聴者数は何が違いますか?
視聴回数は見られた回数、ユニーク視聴者数は期間内に見た推定の人数です。同じ人が何度も見たり、何本も見たりすると、視聴回数のほうが大きくなります。
アナリティクスで、問い合わせにつながったかは分かりますか?
アナリティクスだけでは分かりません。概要欄のリンクに動画ごとの目印を付けてサイト側で数える、問い合わせのときに何で知ったかを聞く、といった方法を組み合わせます。
