クリエイティブの日々 No.017

広告クリエイティブは
何パターン作るか

広告クリエイティブは何パターン用意するか。複数案の作り方と比べ方

広告用の画像や動画って、何パターンくらい作ればいいんですか?多いほうが当たりやすいですよね?

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ご相談
古川
古川

撮り始める前に、「何を確かめたいか」を決めたいんです。それで必要な本数が決まるんですよ。

広告を始めるとき、多くの会社が悩むのが素材の数です。1つに絞って予算を集中させるべきか、たくさん作って当たりを探すべきか。どちらも一理あるように聞こえます。

ただ、素材をただ増やしても、結果から分かることは増えません。色違いや文字の大きさ違いを10案並べても、何が効いたのかを説明できないからです。反対に、案が1つしかないと、うまくいかなかったときに直す場所の見当がつきません。

この記事では、広告の画像や動画(クリエイティブ)を何パターン用意するかの考え方と、案ごとに何を変えるか、どう比べて次に生かすかを書いていきます。

この記事の要点

  • 何パターン作るかは「確かめたい問い」の数で決まる
  • 変えるのは細部ではなく、入口(誰に・何を約束するか)
  • 1回に変えるのは1か所。結果から次の案を作る

本数は、確かめたい問いの数で決まる

広告の素材を複数作るのは、当たりを引くためというより、問いに答えを出すためです。まず「今回の広告で何を確かめたいか」を書き出すと、必要な案の数が見えてきます。

確かめたいこと変えるもの案の数の例
どの悩みに反応する人が多いか打ち出す悩み・約束悩みの数だけ
誰に呼びかけると届くか冒頭で呼びかける相手想定する客層の数だけ
人が話すのと、手元を見せるのはどちらがいいか見せ方見せ方の数だけ
静止画と縦型動画のどちらが向くか形式2案

最初からすべてを一度に確かめようとすると、案が膨らみ、1案あたりに届く人数が減って、どの案も判断できる数字が集まりません。最初の配信では、問いを1つに絞り、3案前後から始めると比べやすくなります。

例えば、地域のハウスクリーニング店なら、最初の問いを「お客さんはどの悩みで動くのか」にします。「水まわりの汚れ」「エアコンのにおい」「引っ越し前の掃除」の3案を作れば、それだけで次に何を打ち出すかの手がかりになります。

変えるのは「入口」。細部ではない

古川
古川

色違いだけの案って、見る側からすると全部同じに見えるんですよ。正直、あくびが出ちゃいます。

案ごとに変えるべきなのは、見た人が最初に受け取るもの、つまり入口です。HEART CREATIONでも、1本で当てにいくのではなく、入口を変えた複数のパターンを同時に出すことを基本にしています。入口として変えやすいのは、次の4つです。

  • 誰に:「共働きの家庭」「一人暮らしの高齢の親がいる方」など、呼びかける相手
  • 何を約束するか:早さ、仕上がり、安心感、手軽さのうち、どれを前に出すか
  • 見せ方:スタッフが話す、作業の手元を映す、使う前と後を並べる、お客さんの言葉を文字で出す
  • 形式:静止画、縦型動画、複数枚をめくる形式

同じハウスクリーニングでも、「共働きで週末しか休めない方へ」と始める案と、「エアコンのにおい、内部のカビかもしれません」と始める案では、止まる人がまるで違います。動画の場合、最初の一瞬で何を見せるかが入口の大部分を占めます。冒頭の型そのものは、別の記事で書いています。

あわせて読みたいショート動画の冒頭2秒で何を見せるか。フックの型と作り方

1回に変えるのは1か所だけ

A案とB案で、画像も文章も対象も全部違うものを出したら、ダメなんですか?

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ご相談

出すこと自体はできますが、結果の説明がつかなくなります。B案のほうが問い合わせが多かったとしても、効いたのが画像なのか、文章なのか、届けた相手なのかが分かりません。分からなければ、次の案に生かせません。

比べるときは、変える場所を1か所に絞り、それ以外はそろえます。

  1. 01問いを決める今回確かめたいことを1つだけ書く
  2. 02変える場所を決めるその問いに答えるために変えるのは1か所
  3. 03ほかをそろえる届ける相手・予算・期間・行き先のページは同じにする
  4. 04成果の数字を決める比べる数字は「問い合わせ数」など1つにしておく

Meta広告の広告マネージャには、条件を1つだけ変えて比べるA/Bテストの機能もあります(2026年10月時点)。機能を使うかどうかより大事なのは、比べる前に「何を変えたか」を一行で言える状態にしておくことです。

古川
古川

「この2案の違いは何?」と聞かれて一言で答えられたら、その比べ方は合っていますよ。

結果は、決めておいた日に、決めておいた数字で見る

案を出したあと、つい毎日のように数字を見て、伸びない案をすぐ止めたくなります。ただ、配信を始めたばかりの数日は、届く相手が安定しておらず、数字も揺れます。HEART CREATIONでは、2週間で結果を見て、反応の良い案に寄せていくのを基本にしています。

見る数字も、あらかじめ決めておきます。クリックされた割合が高い案が、問い合わせも多いとは限りません。「気になる」の言葉で目を止めた案は、クリックは多いのに、ページを見てがっかりされて終わることがあります。比べるのは、最初に決めた成果の数字です。

よくある見方起きやすいこと
クリック率だけで勝ち負けを決める問い合わせにつながらない案を残してしまう
2〜3日で止める数字が揺れているうちに、良い案を捨ててしまう
全部の案を少しずつ直し続けるどの変更が効いたのか分からなくなる

勝った案から、次の3案を作る

比べ終わったら、それで終わりにしません。勝った案から「何が効いたのか」を一言にまとめ、それを軸に次の案を作ります。

例えば「エアコンのにおい」の案が最も問い合わせを集めたなら、次は約束はそのままにして、見せ方を変えた3案を作る。「スタッフが話す」「分解した部品を映す」「お客さんの声を文字で出す」。こうして1回ごとに問いを1つずつ進めていくと、数か月後には自社のお客さんに効く入口の型が手元に残ります。

古川
古川

勝った理由が一言で言えた瞬間、いちばんうれしいんですよ。それがそのまま次の設計図になります。

負けた案も無駄にはなりません。「安さを前に出しても動かない」と分かったなら、それも次の企画に使える答えです。また、同じ人に同じ広告を見せ続けると、反応はだんだん鈍くなっていきます。勝った案もいずれ入れ替える前提で、次の候補を作り続けておくと慌てずにすみます。

複数案づくりを、企画から引き受けます

複数の案を回すには、企画・撮影・編集を短い間隔でくり返す必要があります。HEART CREATIONでは、そこを同じチームで担当しています(サービス一覧)。

  • 最初に確かめたい問いと、比べる成果の数字を一緒に決める
  • 入口を変えた複数パターンの企画・撮影・編集を同じチームで
  • 2週間で結果を見て、反応の良い案に寄せながら次の案を作る
  • 社内で回したい場合は、企画の型や数字の見方をお渡しする内製化の支援も

「今ある広告素材を見て、次に何を試せばいいか知りたい」というご相談でもかまいません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります(ご相談はこちら)。

古川
古川

広告素材には、作った人の思いが詰まってますよね。今あるものを見せてください。次の一手を一緒に考えます。

HEART CREATION

企画・撮影・編集・運用・LPまで、同じチームでお引き受けしています。

よくある質問

広告のABテストは何日くらい回せばいいですか?

配信を始めた直後は数字が揺れやすいので、数日で決めないほうが安全です。HEART CREATIONでは2週間をひとつの区切りにしています。成果の件数が少なすぎる場合は、期間を延ばすか、比べる案の数を減らして判断します。

広告の画像と動画、どちらがいいですか?

商品や業種によって変わるため、一概には言えません。迷う場合は、伝える内容をそろえたうえで「静止画」と「縦型動画」の2案を比べると、自社に向く形式が分かります。

広告クリエイティブを作りすぎるとどうなりますか?

1案あたりに届く人数が減り、どの案も判断できるだけの数字が集まりにくくなります。最初は確かめたい問いを1つに絞り、少ない案数から始めるほうが答えを出しやすくなります。

同じ広告はいつまで使い続けていいですか?

同じ人に何度も表示されるうちに、反応は鈍くなっていきます。成果の数字が下がり始めたら入れ替えの合図です。勝った案から次の候補を作っておくと、入れ替えのときに慌てずにすみます。

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初回のご相談は無料です。「SNSをやったほうがいい気がするが何をすべきか分からない」という段階で構いません。オンラインで60分いただければ、次に打つ手までお持ち帰りいただけます。

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