検索するとAIの回答が先に出るようになって、うちの記事が読まれなくなる気がするんです。何か対策したほうがいいですか。

慌てて新しい波に乗らなくて大丈夫です。土台は今までと同じで、読まれ方が少し変わっただけなんですよ。
Googleで調べると、結果の一番上にAIがまとめた回答が出る。ChatGPTにも検索の機能が付いた。自社のサイトや記事はこの先どう見られるのか、何を変えればいいのか。気になっている担当者は多いはずです。
Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために、追加の技術的な条件や特別な最適化は要らないと説明しています。必要なのは、通常の検索に出られる状態であることです。そのうえで変わったのは、ページ全体ではなく、段落や表の一部が切り出されて答えに使われるようになったことです。
この記事では、AI検索で何が変わったか、読まれる状態かの確かめ方、切り出されても通じる書き方、AIの回答の先でクリックされるページ、効果の確かめ方を順に書きます。
この記事の要点
- 特別な対策は要らない。まず通常の検索に出られる状態か
- 段落だけ切り出されても通じるように、主語と条件を書く
- AIの回答の先にある「自分の場合」をページに置く
AI検索で、何が変わったのか
GoogleのAIによる概要は2024年8月に日本で、AIモードは2025年9月に日本語で提供が始まりました。どちらも、複数のサイトから情報を集めて答えを作り、出典としてリンクを並べます。
| これまでの検索 | AI検索 | |
|---|---|---|
| 読まれる単位 | ページ全体 | 段落・表・箇条書きの一部 |
| 最初に見られるもの | タイトルと説明文 | AIがまとめた答え |
| 比べられ方 | 上から順にページを開いて比べる | 複数のサイトの話が1つの答えにまとめられる |
| クリックする人 | 答えを探している人 | 答えの続き・自分の場合を知りたい人 |
大きいのは最後の行です。一般的な答えはAIの回答の中で済んでしまうことがあります。そのぶん、リンクを押す人は「もっと詳しく」「うちの場合は」と考えている人です。会社のブログをそもそも続けるべきかは、別の記事で書いています。
あわせて読みたい会社のブログは今も意味がある?オウンドメディアが役に立つ書き方と役割まず、読まれる状態になっているか
書き方の前に、AIがページを読める状態かを確かめます。Googleが挙げている前提と、よく抜けている点は次のとおりです。
- 01登録Search Consoleの「URL検査」で、そのページがインデックスに登録されているかを見る
- 02ブロックrobots.txtや、サーバー・CDNの設定でクローラーを止めていないか確かめる
- 03文字大事な情報が画像やPDFの中だけにないか。料金表や対応エリアを画像1枚で載せていると読まれにくい
- 04表示の指定nosnippetやmax-snippetを付けていると、AIの回答での使われ方も制限される
- 05構造化データ入れるなら、ページに見えている内容と一致させる
Googleは、AI向けの特別なファイルやマークアップを新しく作る必要はないとも書いています。「AI検索用のファイルを置けば引用される」といった話は、少なくともGoogleについては当てはまりません。
ChatGPTの検索に出たい場合は、もう1つ確かめることがあります。OpenAIは、検索の回答に使うためのクローラー(OAI-SearchBot)と、学習用のクローラー(GPTBot)を分けています。学習には使われたくないが検索には出たい、という場合は、robots.txtでOAI-SearchBotを止めずにGPTBotだけを止める、という分け方ができます。サイトの制作会社や管理者に、今どう設定されているかを一度聞いてみてください。
段落だけ切り出されても通じる書き方
AIは、ページの中から質問に合う部分を拾います。拾われた段落が、それだけで意味の通る文になっているかが分かれ目です。
| 切り出されると困る書き方 | 書き直し |
|---|---|
| 上記のとおり、対応しています。 | 横浜市と川崎市の全域で、出張の見積もりに対応しています。 |
| 当社では3日ほどかかります。 | 外壁の部分補修は、天気が続けば3日ほどで終わります。 |
| これがいちばん多いご相談です。 | 庭木のご相談でいちばん多いのは、隣の家に伸びた枝の剪定です。 |
| 料金は条件によります。 | 料金は、庭の広さ・木の高さ・処分の量の3つで決まります。 |
直し方の要点は3つです。
- 「上記」「これ」「当社」など、前後を読まないと分からない言葉を、その名前に置き換える
- 見出しを問いにして、その直後の1〜2文で答えを言い切る
- 数字には、条件と時点を添える(「2026年10月時点」「天気が続けば」)
例えば、町の整備工場のサイトで「車検は何日かかりますか」という見出しがあるとします。最初の段落が「お車の状態によって異なります」で始まると、その段落は答えとして使いにくくなります。「〇〇自動車では、朝9時までにお預かりすれば、その日の夕方にお返しできます。部品の取り寄せが要るときは2〜3日お預かりします」と書けば、切り出されても答えになります。

「上記のとおり」って、切り取られたら何が上記なのか誰にも分からないんですよ。
AIの回答の先で、クリックされるページにする
AIの回答で一般的な答えを得た人が、それでもリンクを押すのは、続きがあると思えるときです。続きになるのは、AIが一般論では答えられない部分です。
1つ目は、自分の場合の条件です。「木造で築30年なら」「マンションの3階なら」のように、条件ごとに答えが分かれる部分を表にしておくと、読む人は自分の行を探しに来ます。
2つ目は、その会社の手順と判断です。現地で何を見て、何で金額や期間が決まり、どんな場合に断るか。会社ごとに違うので、AIの回答の中では一般論にしかなりません。
3つ目は、誰が書いたかと、いつの情報かです。会社名、所在地、書いた人や監修した人、更新日。AIの回答で出典として並んだとき、この会社の話なら信用できると思ってもらう材料になります。
そして、読み終えた人の次の一歩を置きます。「写真を送って相談」「対応エリアを確かめる」など、記事の内容に合った小さな入口を1つ。答えだけを求める人はAIの回答で帰り、相談したい人がページまで来る。そう考えると、ページに置くべきものがはっきりします。
効果をどう確かめるか
Googleの説明では、AIによる概要やAIモードからのクリックは、Search Consoleの検索パフォーマンスで「ウェブ」の数字に合算されます。AI経由だけを分けて見ることはできません。そのため、次の3つを組み合わせて見ます。
- Search Consoleで、質問の形をした検索語の表示回数とクリック数の推移
- GA4の参照元に、chatgpt.com など生成AIのサービス名が出ていないか(アプリからの訪問は参照元が残らないこともある)
- 月に1回、お客さんによく聞かれる質問をAI検索に打って、自社が出典に入っているか、書かれている内容が正しいか
最後の確かめ方は手作業ですが、効きます。古い料金や終わったサービスがAIの答えに使われていたら、元になっている自社のページを直すきっかけになります。
引用されても、結局クリックされないなら意味がない気もするんですが。
クリックの数は減ることがあります。ただ、出典として社名が並ぶこと自体が、名前を知ってもらう機会になります。社名や商品名での検索が増えていないかも、あわせて見てください。

自分の会社の名前でAIに聞いてみると、意外と楽しいですよ。引用されてたら、ちょっとうれしいんです。
検索から相談までの道を、HEART CREATIONと見直しませんか
HEART CREATIONでは、WEB/LP制作から、記事の企画、計測の設計までを同じチームで引き受けています。
- 今のサイトが、検索とAI検索から読める状態になっているかを確かめる
- よく聞かれる質問から、1ページ1問の記事や説明ページを企画する
- 記事を読んだ人の次の一歩と、その数え方まで一緒に決める
初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。「AI検索で何が変わるのか、うちに関係あるのか」という段階でも構いません。

まずは、いちばんよく聞かれる質問のページを1枚、書き直すところからです。
よくある質問
AI Overviewsに表示されるための特別な対策はありますか?
Googleは、通常の検索に出られる状態であれば、追加の技術的な条件や特別な最適化は要らないと説明しています。そのうえで、段落だけ切り出されても通じる書き方にしておくと、答えに使われやすくなります。
AI Overviewsに自社のページを使われたくない場合はどうしますか?
nosnippetやmax-snippet、noindexの指定で、ページの使われ方を制限できます。ただし通常の検索結果での表示にも影響するため、どのページに付けるかは慎重に決めます。
ChatGPTの検索に自社のサイトを出すには何が必要ですか?
OpenAIの検索用クローラー(OAI-SearchBot)をrobots.txtで止めていないことが前提です。学習用のクローラー(GPTBot)とは別に設定できます。
AI検索の時代でもSEOは必要ですか?
必要です。AIの回答はインデックスされたページをもとに作られるため、検索に出られる状態と分かりやすい中身という基本は変わりません。
