クリエイティブの日々 No.162

ドメインとサーバー
名義と更新の基本

ドメインとは?サーバーとの違いと、名義・更新切れで困らないための基本

制作会社に「ドメインとサーバーはどうしますか」と聞かれて、固まってしまいました。そもそも何が違うんですか?

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ご相談
古川
古川

ドメインは住所、サーバーは建物、なんてよく言われます。大事なのは、契約先がたいてい別々だってことなんです。

会社のサイトを開くと、アドレス欄に「〇〇.co.jp」のような文字が出ます。これがドメインです。サイトのデータそのものは、サーバーと呼ばれる、インターネットにつながったコンピューターに置かれています。

ふだん意識しないのは、どちらも一度契約すれば、毎年の更新まで静かに動いているからです。ところが、契約した社員が辞めた、支払いのカードが変わった、制作会社と連絡がつかない、といったことが重なると、サイトもメールもある日突然止まります。

この記事では、ドメインとサーバーの仕組み、サーバーを選ぶときの目安、名義を会社にする理由、更新切れで起きることと防ぎ方を扱います。

この記事の要点

  • ドメインは住所、サーバーは置き場所。契約先は別々のことが多い
  • ドメイン・サーバー・証明書は、会社の名義と会社のアドレスで
  • 更新切れはサイトもメールも止める。自動更新と台帳で防ぐ

ドメインとサーバーは、別々の契約

サイトが表示されるまでには、3つのものが関わっています。

役割契約・設定する場所の例
ドメインサイトとメールの住所(〇〇.co.jp)ドメインの登録を受け付ける事業者
DNS住所から、データの置き場所へ案内する仕組みドメインの事業者か、サーバー会社の設定画面
サーバーサイトのデータやメールを置く場所レンタルサーバーの会社など

誰かがアドレスを入れると、DNSの設定をたどって、どのサーバーにデータがあるかが分かり、ページが表示されます。メールも同じで、「〇〇@会社のドメイン」宛てのメールは、DNSに書かれたメールの置き場所に届きます。

この3つは、同じ会社でまとめて契約することもあれば、ドメインはA社、サーバーはB社、ということもあります。契約がばらばらだと、どこで何を更新しているのかが見えにくくなります。

ドメインの種類

会社でよく使われるのは「.co.jp」「.jp」「.com」です。日本レジストリサービス(JPRS)の説明では、「.co.jp」のような属性型JPドメイン名は日本国内に住所がある組織だけが登録でき、1つの組織につき原則1つです。「.jp」は個人・法人を問わず登録でき、数の制限もありません。会社の正式なサイトは「.co.jp」、商品やサービスごとのサイトは「.jp」や「.com」、という分け方がよく見られます。

サーバーは、置くサイトの作りで選ぶ

サーバー選びで迷ったら、まず「どんな作りのサイトを置くか」から決めます。

種類向くサイト気をつけること
レンタルサーバー(共用)中小企業のコーポレートサイト、WordPress1台を複数の契約者で分けて使う。プランで容量や機能が違う
VPS・クラウド予約の仕組みなど、自前のシステムを動かす設定や更新を自分たちでする。詳しい人が要る
サイト作成サービス社内で更新する小さなサイトサーバーを選ぶ手間はないが、サービスの外へ移しにくいことがある

会社紹介と問い合わせが中心のサイトなら、共用のレンタルサーバーで足りることが多いです。プランを見比べるときは、次のところを確かめます。

  • 使いたい仕組み(WordPressなど)の動かし方が案内されているか
  • 自動のバックアップがあるか。戻す手順が分かるか
  • 会社のメールもここで持つか、別のサービスにするか
  • 困ったときの問い合わせ窓口と受付時間

WordPressにするかどうかは、サーバーより先に決めておくと、選ぶプランが絞れます。

あわせて読みたいWordPressは必要か。ホームページの仕組み(CMS)を選ぶ4つの判断軸

名義は、会社と会社のアドレスにする

ドメインやサーバーの契約には、「誰の名前で契約しているか」と「どのメールアドレスに連絡が来るか」があります。ここが個人になっていると、その人がいなくなったときに手が出せません。よくあるのは、次のような形です。

  • 前の制作会社の名義で取ってもらったまま、その会社と連絡がつかない
  • 辞めた社員の個人アドレスで登録されていて、更新の案内がどこにも届いていない
  • 社長の個人カードで払っていて、カードの切り替えで支払いが止まった

ドメインの登録者を会社にしておけば、制作会社を変えるときも、ドメインは会社のものとしてそのまま持っていけます。連絡先は個人ではなく、「web@〇〇.co.jp」のように複数人が読める会社のアドレスにします。依頼の段階での名義の確かめ方は、こちらにまとめています。

あわせて読みたいホームページ制作を依頼する前に準備すること。紙1枚の要望書と名義の確認
古川
古川

「ドメインの持ち主は?」「前の制作会社の社長さんです」……いや、それ御社のものになってないんですよ。

更新切れで起きることと、防ぎ方

ドメインもサーバーも、1年ごとなど期間を区切った契約です。更新が止まると、次のことが起きます。

切れたもの起きること
ドメインサイトが表示されない。そのドメインのメールが送れず、届かない
サーバーサイトのデータやメールが消える。戻せないこともある
SSL証明書ブラウザに警告が出て、ページを開いてもらえない

ドメインは、期限が切れてもしばらく取り戻せる期間がありますが、その長さや手続きはドメインの種類と事業者で違います。それを過ぎると、第三者が同じドメインを登録できるようになります。手放されたドメインを他人が取り直すことは「ドロップキャッチ」と呼ばれ、自治体が使っていたドメインが第三者に取得された例もあります。前のサイトを信じて訪れた人が、まったく別のページに案内されかねません。

SSL証明書は、アドレスを「https」で始めるために要るものです。証明書の有効期間は業界のルールで短くなっていて、2026年3月15日以降に発行されるものは最長200日、2027年3月15日からは100日、2029年3月15日からは47日になります(2026年10月時点)。手作業の更新では追いつかなくなるので、サーバーの自動更新の機能を使っているかを確かめておきます。

防ぎ方は、3つです。

  1. 01自動更新にするドメイン・サーバー・証明書の自動更新をオンにする
  2. 02支払いを会社のものにする会社のカードか請求書払いにし、カードが替わったら登録も替える
  3. 03台帳を作る契約先・ログインできる人・更新日・連絡先アドレスを1枚にまとめ、年に1回見直す
古川
古川

自動更新にしてたのに、登録したカードの期限が切れてて止まってた。これ、本当によくあるんです。

ドメインとサーバーの整理から、お手伝いします

  • 今のドメイン・サーバー・メールの契約が、誰の名義でどこにあるかの洗い出し
  • サイトの作りに合ったサーバーの選び方と、移すときの段取り
  • コーポレートサイトやLPの制作から、公開後の計測の準備まで同じチームで

「何が分からないのかも分からない」段階でも大丈夫です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でもお受けしています。相談の窓口はこちらです。

古川
古川

管理画面のログインが分からなくても大丈夫です。分かるところから一緒にたどりましょう。

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企画・撮影・編集・運用・LPまで、同じチームでお引き受けしています。

よくある質問

ドメインとURLは何が違いますか?

ドメインは「〇〇.co.jp」の部分で、住所にあたります。URLは「https://〇〇.co.jp/company/」のように、ドメインのあとにページの場所まで含めた全体を指します。

ドメインだけ先に取って、サーバーは後で決めてもいいですか?

できます。ドメインを先に登録しておき、サイトを公開するときにDNSの設定でサーバーとつなぎます。使いたい名前が他に取られる前に、早めに押さえておく会社もあります。

社名が変わったら、ドメインも変えないといけませんか?

必ずしも変える必要はありません。新しいドメインに移す場合も、古いドメインはすぐに手放さず持ち続けます。手放すと、第三者に取られることがあるためです。

レンタルサーバーを別の会社に移すことはできますか?

移せます。新しいサーバーにデータとメールを用意してから、DNSの設定を切り替える順番で進めると、止まる時間を短くできます。メールの移し方は、先に段取りを決めておきます。

ドメインの登録者が誰になっているか、どう調べればいいですか?

ドメインの事業者の管理画面にログインできれば、登録者の情報を見られます。ログインが分からないときは、毎年の更新の請求がどこから届いているかをたどると、契約先が見つかることがあります。

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