サイトを作り直すんですが、写真はプロに撮ってもらうべきですか? 素材サイトの写真で済ませたい気持ちもあって……。

全部を撮らなくていいんですよ。人と現場と実物だけは撮って、あとは素材で足りることが多いんです。
ホームページの写真で迷うのは、「撮影すると手間がかかる」「素材は手軽だけど、どこかで見た感じになる」の板挟みです。どちらか一方に決めようとすると、話が進みません。
分け方は、写真の役割です。読む人が「この会社の本当の姿か」を確かめる写真は撮る。文章を分かりやすくしたり、ページの空気をつくったりするだけの写真は、素材で補う。
この記事では、撮る写真と素材で足りる写真の分け方、素材写真を使うときに確かめること、撮影を頼むときに決めること、1日の撮影でサイトの写真を集める段取りを扱います。
この記事の要点
- 確かめられる写真は撮り、説明を助ける写真は素材で
- 素材は規約を読み、人物の写真は使い方に気をつける
- 撮影は1日にまとめ、使う場所と期間を先に決める
写真の役割で、撮るか素材かを分ける
サイトの写真は、大きく2つの役割に分かれます。1つは「この会社は本当にこうなのか」を確かめてもらう写真。もう1つは、文章の中身を分かりやすくしたり、ページの空気をつくったりする写真です。
| 写真 | 役割 | おすすめ |
|---|---|---|
| 代表・社員・スタッフ | 誰が対応するのかを確かめる | 撮る |
| 店内・事務所・作業場・外観 | 行く場所・働く場所を確かめる | 撮る |
| 商品・施工事例・作ったもの | 実物の質を確かめる | 撮る |
| 仕事の途中(手元・工程) | どう仕事をするのかを確かめる | 撮る |
| 季節の風景・街並み・質感の背景 | ページの空気をつくる | 素材でよい |
| 「相談」「家族」などのイメージ | 文章の中身を補う | 素材でよい。なくてもよい |
| 図・アイコン | 手順や仕組みを説明する | 素材か、作る |
撮る写真は、どれも「その会社にしかないもの」です。ここを素材で埋めると、読む人は確かめる手がかりを失います。例えば、駅前の歯科医院のサイトで受付の写真が素材だと、来院した人は実際の受付との違いに戸惑います。
反対に、「お子さまの歯の相談」というページの冒頭に置く親子のイメージまで、撮る必要はありません。そこは素材でもかまいませんし、写真を置かずに文章から始めても困りません。

横浜の工務店のトップに、南国のビーチの素材写真。それ、どこの会社なのか分からなくなっちゃうんですよ。
素材写真を使うときに確かめること
素材写真は、素材サイトごとに利用規約が違います。「ロイヤリティフリー」は、使うたびに使用料を払わなくていいという意味で、著作権がないという意味ではありません。使う前に、次のことを規約で確かめます。
- 商用利用ができるか。会社のサイトや広告に使えるか
- クレジット(撮影者名やサイト名)の表記が要るか
- 加工してよい範囲。切り抜き・合成・文字入れはできるか
- 禁止されている使い方。人物の写真を、写っている人の評判を傷つける形で使うことを禁じているサイトもある
- ロゴや商品のパッケージ、販売するものに使えるか
人物の素材写真には、特に気をつけます。「お客様の声」の横に素材の人物写真を置くと、その人が実際のお客さんのように見えてしまいます。お客さんの声に添える写真は、本人の了解を得て撮ったものにするか、写真を置かないほうが誠実です。
もう1つの落とし穴は、同じ写真がよその会社のサイトにも載っていることです。よく使われる素材ほど、同業のサイトで同じ人物に出会います。候補の写真で画像検索をして、どこで使われているかを見てから選ぶと安心です。
撮影を頼むときに決めておくこと
外部のカメラマンに撮影を頼む場合、撮った写真の著作権は、撮影した人に生まれるのが基本です。契約で取り決めない限り、会社に移るわけではありません。あとで使い道に困らないよう、依頼の前に次のことを決めて伝えます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 使う場所 | サイト、採用ページ、SNS、パンフレット、広告 |
| 使う期間 | 期間の定めなし、または〇年 |
| 加工の範囲 | 切り抜き、明るさの調整、文字入れ |
| 受け取るデータ | 枚数、大きさ、横長と縦長の両方が要るか |
| 写る人の了解 | 社員やお客さんに、載せる場所と期間を伝えたか |
社内で撮る場合も、写る社員への了解は同じように取ります。辞めたあとの扱いまで決めておくと、揉めずに済みます。
あわせて読みたい社員がショート動画に出演するときの注意点。同意の取り方と退職後の扱いサイトの写真は、パソコンでは横長、スマホでは縦長に切り抜かれて表示されることがよくあります。トップの大きな写真は、左右を切られても主役が残るように、主役を真ん中寄りに置き、周りに余白を残して撮ります。
1日の撮影で、サイトの写真をまとめて集める
撮影をページごとに何回にも分けると、季節や光がばらばらになり、ページ同士で写真の色味がそろいません。サイトに使う写真は、1日か2日にまとめて撮るのが基本です。
- 01写真の一覧を作るページごとに、どこに何の写真が要るかを書き出す
- 02撮る・素材に分ける一覧のそれぞれに「撮る」「素材」「置かない」を付ける
- 03当日の順番を決める外観は天気と時間帯、社員は勤務の都合で並べる
- 04撮り足しを入れる同じ場面を横長と縦長、寄りと引きで撮っておく
例えば、地域の整骨院なら、外観・受付・施術室・施術の手元・院長・スタッフの6場面を午前中に撮り、午後に院内の細かいところを撮る、という組み方になります。一覧があると、撮る人にも使い道が一度に伝わります。
光や背景、角度といった撮り方そのものは、こちらにまとめています。
あわせて読みたいSNS用の写真の撮り方。スマホの商品写真は光・背景・角度で変わる
採用ページも事例もトップも、1日でまとめて撮る。これがいちばん無駄のない作戦なんです。
サイトの写真で、お手伝いできること
- ページの構成から、撮る写真・素材で補う写真の一覧づくり
- 社員・現場・商品の撮影から、サイトへの組み込みまで同じチームで
- 同じ日の撮影で、SNSや縦型動画の素材も一緒に撮る段取り
- 素材写真を選ぶときの、規約と使い方の確認
コーポレートサイトの制作は2〜3か月、LPは6週間が目安です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でもお受けしています。相談の窓口からどうぞ。

今のサイトの写真、どれが自社の写真でどれが素材か。まずは一緒に仕分けてみましょう。
よくある質問
ホームページの写真は、スマホで撮っても大丈夫ですか?
光と背景を整えれば、スマホでも使える写真は撮れます。トップの大きな写真のように画面いっぱいに広げる写真は粗さが目立ちやすいので、パソコンの大きな画面で確かめてから使います。
無料の素材写真を会社のサイトに使っても問題ありませんか?
無料でも、商用利用の可否やクレジット表記、禁止されている使い方は素材サイトごとに決まっています。規約を読み、条件に合う使い方であることを確かめてから使います。
AIで作った画像をサイトに使ってもいいですか?
背景や説明の図のように、本当の姿を確かめる役目のない場所なら選択肢になります。社員や店内、事例のように実物を見せる写真の代わりには使わないほうが、読む人を戸惑わせません。
カメラマンに撮ってもらったサイトの写真を、パンフレットにも使えますか?
撮影のときに取り決めた使う場所にパンフレットが入っていれば使えます。決めていなかった場合は、使う前にカメラマンに確かめます。最初の依頼で、使う場所を広めに伝えておくと安心です。
