GA4は入れてあるんです。でも画面を開くと数字とグラフだらけで、どこを見ればいいのか分かりません。

全部見なくていいんですよ。最初は4か所だけ。それで十分、次の手が決まります。
GA4(Googleアナリティクス)は、サイトに来た人の動きを数えるGoogleのツールです。制作会社に頼んで入れてもらったものの、管理画面を開くとレポートの種類も指標の数も多く、結局見なくなっている。そんな会社は少なくありません。
会社のサイトの様子を知るだけなら、見る数字は4つで足ります。何人来たか、どこから来たか、どのページに着いたか、そのうち何件が問い合わせなどの成果になったか。これを月に1回、前の月と比べます。
この記事では、最初に見る4つの数字とその場所、画面に出てくる言葉の意味、成果として数えるものの決め方、読み違えやすい点を扱います。GA4の入れ方や細かい設定の手順は書きません。SNSから来た人を見分ける方法は、別の記事にまとめています。
この記事の要点
- 見るのは「人数・入口・着いたページ・成果」の4つ
- 成果として数えるもの(キーイベント)を先に決める
- 毎日ではなく、月に1回、前の月と比べる
最初に見る4つの数字と、その場所
会社のサイトでまず確かめたいことと、GA4のどこを見ればいいかを並べます。
| 知りたいこと | 見る場所(左のメニュー) | 見る数字 |
|---|---|---|
| 何人来たか | レポートのスナップショット | ユーザー(アクティブ ユーザー) |
| どこから来たか | 集客 → トラフィック獲得 | チャネルごとのセッション数 |
| どのページに着いたか | エンゲージメント → ランディング ページ | ページごとのセッション数 |
| 何件の成果になったか | 上の2つの表の右端 | キーイベント |
メニューの名前と場所は2026年10月時点のものです。GA4は画面の改修が多いので、名前が少し変わっていたら近いものを探してください。
大事なのは4つ目です。人数が増えても、問い合わせが増えていなければ、サイトの役目は果たせていません。逆に、人数が横ばいでも成果が増えていれば、中身がよくなっているということです。
2つ目と3つ目は、成果がどこから生まれているかを探すために見ます。「検索から来た人は問い合わせをくれるが、SNSから来た人はほとんどくれない」「施工事例のページに着いた人ほど問い合わせが多い」といったことが、表の右端のキーイベントの列で分かります。
スマホとPCの割合も一度は見ておきます。「テクノロジー」のレポートで、デバイスの種類ごとの人数が分かります。スマホからの人が多いのに、スマホでの成果が少なければ、スマホでの見え方に原因があるかもしれません。
画面に出てくる言葉の意味
GA4の画面には、似たような言葉が並んでいます。最低限、次の4つを押さえておけば読めます。
- ユーザー:サイトに来た人の数。同じ人が月に3回来ても、基本は1人と数える
- セッション:来訪の回数。同じ人が3回来れば3セッション
- エンゲージメント率:来訪のうち、10秒以上いた・2ページ以上見た・キーイベントが起きた、のどれかに当てはまったものの割合
- 直帰率:エンゲージメント率の反対。どれにも当てはまらなかった来訪の割合
エンゲージメント率は、「来たけれど何もせずに帰った人がどれくらいいるか」を見るための数字です。数字そのものより、ページごと・入口ごとに比べて使います。同じサイトの中で、あるページだけ極端に低ければ、そのページに来た人の期待と中身がずれていると考えられます。

セッション、エンゲージメント……カタカナが並ぶと眠くなりますよね。でも中身は「何人」「何回」なんです。
成果として数えるもの(キーイベント)を決める
GA4で「この行動が起きたら成果」と決めたものを、キーイベントと呼びます。以前は「コンバージョン」と呼ばれていました。キーイベントが決まっていないと、4つ目の数字がずっと空のままです。
会社のサイトなら、次のような行動がキーイベントの候補になります。
| 業種の例 | キーイベントの候補 |
|---|---|
| 工務店・リフォーム | 問い合わせフォームの送信完了、資料請求の完了 |
| 歯科医院・整骨院 | 予約ページへの移動、電話ボタンのタップ |
| 採用に力を入れる会社 | 応募フォームの送信完了 |
| 店舗 | 地図ボタンのタップ、LINE友だち追加ボタンのタップ |
候補は多くても3つまでにします。全部を成果にすると、何が増えたのか分からなくなります。何を「1件」と数えるかの考え方は、こちらの記事にまとめています。
あわせて読みたいSNS運用のKPIは何を見るか。会社の数字から逆算して3つに絞る設定そのものは、制作会社や担当者に「問い合わせの完了を、GA4のキーイベントとして数えられるようにしてほしい」と伝えれば通じます。設定したら、一度自分で問い合わせを送ってみて、数字に反映されるかを確かめてください。

電話で問い合わせが来る会社は多いですよね。サイトの電話ボタンが押された回数も、数えておくといいですよ。
月に1回、3つの比べ方で読む
GA4の数字は、毎日見ても日によるばらつきが大きく、判断に使えません。月に1回、同じ手順で見ます。
- 01前の月と比べる右上の期間の設定で前の期間との比較をオンにし、人数とキーイベントの増減を見る
- 02入口ごとに成果を見るトラフィック獲得の表で、どの入口から来た人がキーイベントを起こしているかを見る
- 03着いたページごとに成果を見るランディング ページの表で、成果につながるページと、来ても成果のないページを分ける
- 041つだけ手を打つ成果のないページの1行目を直す、成果の多い入口に力を移す、などを1つ決める
例えば、地域のリフォーム会社で、SNSからの来訪が先月の倍になったとします。ところがキーイベントの列を見ると、SNSから来た人の問い合わせは0件。着いたページを見ると、全員がトップページに着いていた。この場合、SNSからの行き先を浴室や外構の個別のページに変える、という手が決まります。
エアコン工事のように時期で問い合わせが大きく変わる業種は、前の年の同じ月とも比べます。前の月とだけ比べると、毎年同じところで「落ちた」と見えてしまうからです。
読み違えやすい3つの点
数字そのものは正しくても、読み方で判断を誤ることがあります。
1つ目は、少ない数で割合を見ることです。10人しか来ていないページのエンゲージメント率が50%から20%に落ちても、それは数人の違いです。割合を比べるのは、ある程度の人数が来ているページだけにします。
2つ目は、社内の人のアクセスが混ざることです。社員が毎日自社のサイトを開いていると、小さな会社ほど数字が膨らみます。社内からのアクセスを除く設定があるので、一度確かめておくと安心です。

フタを開けたら、来訪の半分近くが社内の人だった。そんなことも本当にあるんですよ。
3つ目は、「ノーリファラー」という入口の扱いです。URLを直接打ち込んだ人、PDFなどの書類のリンクから来た人、短縮URLを通って来た人など、どこから来たか分からなかった来訪がここに入ります。「ノーリファラーが多い=ブックマークの常連さんが多い」とは限りません。SNSから来た人を見分けたいときは、リンクに目印を付けておく方法があります。
あわせて読みたいSNSからの流入を計測する方法。UTMパラメータの付け方と名付けのルール数字を読むところからお手伝いします
- 今のGA4の画面を一緒に開き、毎月見る4つの数字とその場所を決めること
- 問い合わせや予約など、キーイベントとして数えるものの整理と、計測の準備
- 数字を見て分かった「成果のないページ」の直しと、LPの制作(目安は6週間、修正2回込み)
- SNSや動画からサイトに人を連れてくるところまで、同じチームで
追いかけるのは来訪の数ではなく、その先の問い合わせや予約の数です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でもお受けしています。相談の窓口はこちらです。

「数字の見方だけ教えてほしい」という相談でも大丈夫です。画面を一緒に開きましょう。
よくある質問
GA4とユニバーサルアナリティクスは何が違いますか?
ユニバーサルアナリティクスは以前のGoogleアナリティクスで、すでに終了しています。2024年7月以降は過去のデータも見られなくなりました。今サイトの数字を見るにはGA4を使います。
直帰率は、もう見なくていいのですか?
GA4にも直帰率はありますが、エンゲージメント率の反対の数字として定義されていて、多くのレポートには最初から表示されていません。まずはエンゲージメント率を見れば足ります。
GA4とSearch Consoleは何が違いますか?
Search Consoleは、Google検索で自社のサイトがどんな言葉で何回表示され、何回押されたかを見るツールです。GA4は、サイトに来たあとの動きを見るツールです。検索の前と後で分かれていると考えてください。
スマホとPCの数字は分けて見られますか?
見られます。「テクノロジー」のレポートで、デバイスの種類ごとの人数を確かめられます。ランディング ページの表などでも、デバイスの種類で絞り込んで比べられます。
GA4は毎日チェックしたほうがいいですか?
毎日の数字はばらつきが大きいので、判断には月に1回で足ります。広告を出し始めた直後やサイトを新しくした直後だけは、数字が正しく取れているかを数日おきに確かめます。
