お客さんにSNSで紹介してもらえたらうれしいんですが、待っていても全然増えません。

「投稿してね」と言われても、何をどこに載せればいいのか、お客さんのほうが困っちゃうんですよ。
UGC(User Generated Content)は、お客さんが自分で撮って投稿した写真や動画、口コミのことです。お店が自分で「おいしいです」と言うより、来た人の「おいしかった」のほうが、次のお客さんには届きやすい。だから増やしたいと考えるお店は多いのですが、待っているだけではなかなか増えません。
お客さんが投稿するまでには、3つの段があります。撮りたくなる瞬間があること。載せたくなる理由があること。どこに、どう載せればいいかが分かること。どれか1つが欠けると、満足して帰ったお客さんでも投稿はしません。
この記事では、その3つをお店の側で用意する仕掛けと、口コミの頼み方、引き換えにしてはいけないことを書きます。投稿してもらったものを自社のアカウントやサイトで使うときの許可の取り方は、別の記事にまとめています。
この記事の要点
- UGCは、撮りたくなる・載せたくなる・載せ方が分かる、の3つで生まれる
- 店名とタグは、お客さんの目に入る場所に置く
- 割引や景品と引き換えに投稿や高評価を頼まない
お客さんが投稿するまでの3つの段
まず、どこで止まっているかを見ます。3つの段を表にすると、手を打つ場所が分かれます。
| 段 | 欠けていると起きること | お店が用意できること |
|---|---|---|
| 撮りたくなる | 満足しても、写真を撮らずに帰る | 見た目が変わる瞬間や、撮りやすい場所をつくる |
| 載せたくなる | 撮っても、カメラロールに残るだけ | 人に見せたくなる一言や、ちょっとした驚きを添える |
| 載せ方が分かる | 投稿しても、お店の名前が入らない | アカウント名・店のタグ・場所を見える所に書く |
例えば、料理はおいしいのに投稿が少ないカフェなら、多くは最初の段で止まっています。逆に、写真はよく撮られているのに店名で検索しても出てこないなら、最後の段で止まっています。今あるお客さんの投稿を店名や場所で探してみると、どの段が弱いかが見えてきます。
撮りたくなる瞬間を、店の中に1つつくる
撮りたくなるのは、見た目が変わる瞬間や、その店でしか見られない場面です。業種ごとに、つくりやすい瞬間は違います。
- カフェ:ナイフを入れた断面、窓際の席に置いたときの光
- 美容室:仕上がりを確かめる鏡の前。照明と背景を整えておく
- 工務店:引き渡しの日の、鍵を渡す瞬間や家族がそろった玄関前
- 雑貨のネットショップ:箱を開けたときに最初に目に入る包みと一言カード
大きな撮影スポットを作る必要はありません。照明が当たる席を1つ決める、鏡の前の背景から段ボールをどかす、それだけでも撮られる回数は変わります。美容室なら「よかったら、仕上がりをお撮りしましょうか」とスタッフが声をかけるのも、自然なきっかけになります。

お客さんが撮るのって、こっちが自慢したい所じゃなかったりするんですよね。まずは何が撮られてるか、のぞいてみてください。
店名とタグは、お客さんの目に入る場所に置く
投稿されても、お店のアカウントがタグ付けされていなければ、お店は気づけず、見た人もお店にたどり着けません。載せ方は、お客さんが投稿する瞬間に目に入る場所へ置きます。
- テーブルのメニュー、レジ横、ショップカード、レシート
- ネットショップなら、梱包の中のカードや納品書
- 工務店なら、引き渡しの書類を入れるファイル
書くのは、アカウント名と、お店専用の短いハッシュタグの2つで十分です。タグは、店名をそのまま使うなど、ほかの店と重ならず、打ち間違えにくいものにします。長い文章のお願いを貼るより、「#店名 で見つけたら、うれしくてお返事します」くらいの一言のほうが、手に取ってもらえます。
タグ付けされた投稿を見つけたら、いいねやお礼のコメントで反応します。お店が見てくれると分かると、次に来たときも載せてもらいやすくなります。気に入った投稿を、自社のアカウントやサイトで紹介したくなったときは、使う前に投稿した本人の許可をとります。
あわせて読みたいUGCの許諾の取り方。お客さんの投稿をリポスト・転載するときの許可と表記口コミの頼み方と、引き換えにしてはいけないこと
GoogleマップなどのSNS以外の口コミも、頼み方は同じです。頼むのは一言、タイミングはお客さんが喜んだ直後です。美容室なら仕上がりを見て笑顔になったとき、工務店なら引き渡しが終わった日。そのときに、口コミを書くページへのQRコードを渡します。
Googleは、口コミを書いてもらうためにリンクやQRコードを案内することを認めています。一方で、口コミの投稿や変更、否定的な口コミの削除と引き換えに、無料や割引で商品・サービスを提供することは、虚偽のエンゲージメントとして禁止しています(2026年10月時点のGoogleビジネスプロフィールのヘルプより)。
SNSの投稿でも同じ考え方です。「投稿してくれたら次回割引」のように見返りを付けて頼むと、その投稿は会社の表示に当たると判断されることがあり、景品表示法のステルスマーケティング規制に関わります。依頼して作ってもらう投稿は、お客さんの自発的な投稿とは別ものとして扱います。
あわせて読みたいステマ規制とPR表記の書き方。広告主が押さえる線引きと表示の位置
割引でお願いすると、投稿は増えても中身が信じてもらえなくなるんです。頼むのは「よかったら」の一言だけにしてください。
「星5でお願いします」と言わなければ、口コミをお願いするのは大丈夫ですか?
お願いすること自体は問題ありません。気をつけたいのは、満足していそうな人だけを選んで頼むことです。良い口コミだけが並ぶより、いろいろな声があるほうが、読む人は信用します。全員に同じように、同じ一言で頼むと決めておくと迷いません。
お客さんの声が自然に集まる店づくりを、お手伝いします
UGCは、SNSの投稿だけで増やすものではありません。店の中のどこで撮られるか、どこに名前を書くかまで含めて考えると、手が届く範囲が広がります。HEART CREATIONでは、企画から撮影・運用まで同じチームで引き受けています(サービス一覧)。
- 今あるお客さんの投稿や口コミを見て、どの段で止まっているかを整理する
- 撮られやすい場面づくりと、お店のアカウントで出す投稿をあわせて企画する
- 店の先で増やしたい数字(来店・予約など)を先に決め、そこにつなげる
初回のご相談は無料です。「何から手をつければいいか分からない」段階でかまいません。

まずは店の中に、撮りたくなる場所を1つ。そこから始めてみましょう。
よくある質問
UGCとは何の略ですか?
User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略で、企業ではなくお客さんなどの一般の人が作って投稿した写真・動画・口コミを指します。SNSの投稿のほか、Googleマップの口コミやレビューサイトの書き込みも含まれます。
お客さんに口コミをお願いしてもいいですか?
お願いすること自体は問題ありません。ただし、割引や景品と引き換えにしたり、高い評価を条件にしたりするのは避けます。満足していそうな人だけを選ばず、全員に同じ一言で頼むのがおすすめです。
お店のハッシュタグはどう決めればいいですか?
ほかと重ならず、打ち間違えにくい短いものにします。店名をそのまま使うのがいちばん分かりやすい方法です。決めたら、メニューやレジ横など、お客さんが投稿する瞬間に目に入る場所へ書きます。
UGCが集まりにくい業種はどうすればいいですか?
写真に撮りにくいサービスや、法人向けの業種では、投稿よりも引き渡しや導入のあとの感想を集めるほうが向いています。撮るなら、仕上がりや完成の場面など、目に見える変化がある瞬間を探します。
