LINE公式アカウントはもうあります。Lステップも入れたほうがいいと言われたんですが、何が違うんですか?

入れるかどうかの前に、「友だちによって送る中身を変えたいか」を考えてみてください。そこで答えが分かれます。
LINEで予約や問い合わせを受けている会社が、次に勧められやすいのが「Lステップ」です。ところが説明を読むと機能の名前ばかりが並んでいて、今のLINE公式アカウントで何が足りないのかが見えてきません。
先に要点を書きます。LINE公式アカウントはLINEヤフーが提供する土台で、Lステップはその上に重ねて使う、別の会社のツールです。Lステップだけを契約して使うことはできません。そして、全員に同じ内容を送るお店なら、LINE公式アカウントだけで足ります。Lステップが効いてくるのは、友だち一人ひとりの答えや行動を記録して、その人に合わせて次の一通を変えたいときです。
この記事では、二つの関係、機能の違い、どちらが要るかの見分け方を書きます。友だちの増やし方、配信の頻度、シナリオの組み方は別の記事で扱います。
この記事の要点
- Lステップは、LINE公式アカウントの上に重ねる別会社のツール
- 全員に同じ内容を送るなら、LINE公式だけで足りる
- 人ごとに次の一通を変えたいときに、Lステップが効く
LINE公式は「土台」、Lステップは「上に重ねる道具」
LINE公式アカウントは、LINEヤフー株式会社が提供している企業・店舗向けのアカウントです。友だちへのメッセージ配信、1対1のチャット、トーク画面の下に出るリッチメニュー、クーポン、ショップカードまで、ひと通りの機能がそろっています。
Lステップは、そのLINE公式アカウントにつないで機能を広げるツールです。提供しているのはソーシャルデータバンク株式会社(旧:株式会社Maneql)で、LINEヤフーとは別の会社です。Lステップを入れても、お客さまがやり取りする相手は同じLINE公式アカウントのままです。
費用は二本立てになります。LINE公式アカウントの月額プランと、Lステップの月額プランは別々にかかります。さらに、実際に送れるメッセージの通数は、LINE公式アカウント側のプランの上限が基準です。Lステップ側のプランで送れる通数が多くても、LINE公式アカウントの上限を超えては送れません(2026年10月時点、Lステップ公式サイトの説明より)。

「Lステップに乗り換える」じゃなくて「上に足す」なんですよ。ここを取り違えると、費用の見積もりがずれます。
機能を並べると、差は「人ごとの記録」に出る
少し前までは「LINE公式アカウントにはステップ配信が無いから、Lステップを入れる」という説明がよくありました。今はLINE公式アカウントにもステップ配信があります。友だち追加などをきっかけに、決めた順番と間隔でメッセージを自動で送れて、性別・年齢・エリアといった属性で分岐もできます(2026年10月時点の公式マニュアルより)。
では、どこが違うのか。表にすると次のとおりです。
| LINE公式アカウント | Lステップ(LINE公式に追加) | |
|---|---|---|
| 絞り込み配信 | 属性やオーディエンスで絞る | タグやフォームの回答でも絞れる |
| ステップ配信 | 友だち追加などで開始し、属性で分岐 | 押したボタンや回答の内容でも分岐できる |
| 友だちの分類 | チャット画面で手動のタグ付け | 条件に応じてタグを自動で付け外し |
| 一人ひとりの情報 | チャットのノートに手で書き残す | 友だち情報欄に名前・日付・画像などを保存 |
| アンケート・申込み | リサーチ機能(2026年12月2日に提供終了予定) | 回答フォームを作り、回答を人ごとに記録 |
| リッチメニュー | 管理画面からは全員に同じメニュー | 人ごとに出し分け・切り替え |
| 友だちになった経路 | 経路をステップ配信の開始条件に指定できる | 誰がどこから追加したかを人単位で把握 |
「できる・できない」だけで見ると、差は小さく見えます。違いが出るのは、友だち一人ひとりについて何を覚えておけるかです。LINE公式アカウントは、性別や年代のような大きなくくりで送り分けるのが得意です。Lステップは「このボタンを押した」「フォームでこう答えた」という、その人の行動を記録に残し、次の配信やメニューの切り替えに使えます。
LINE公式アカウントだけで足りるお店・会社
次のような使い方なら、LINE公式アカウントだけで始めて困りません。
- 送る内容が全員ほぼ同じ(新メニュー、休業日、キャンペーンのお知らせ)
- やり取りの中心がチャットで、スタッフが一人ずつ返している
- クーポンやショップカードで来店を促したい
- 友だちの数がまだ少なく、誰が誰かをスタッフが覚えていられる
例えば、駅前の美容室。お知らせは月に数回で、予約の相談はチャットで受けている。この形なら、Lステップを足しても使う機能がほとんどありません。月々の費用が増えて、見る管理画面が二つになるだけです。

道具を増やす前に、今のLINE公式の機能を一度ぜんぶ触ってみてください。意外と足りていたりします。
Lステップが要るのは「人によって次の一手が変わる」とき
逆に、友だちごとに次に送るべき内容が違う商売では、LINE公式アカウントだけだと手作業が増えていきます。
例えば、リフォーム会社。キッチンを考えている人と外壁を考えている人では、見せたい施工例も、確かめたいことも違います。Lステップなら、最初に「気になっている場所」をボタンやフォームで選んでもらい、その答えでタグを付けて、キッチンの人にはキッチンの話を、外壁の人には外壁の話を送り分けられます。リッチメニューも、相談済みの人には「現地調査の日程」、まだの人には「施工例を見る」と切り替えられます。
オンライン講座や個別相談型のサービスも同じです。無料体験に来た人、申込みを迷っている人、受講中の人で、送るべきことは変わります。
Lステップを検討する目安は、次の三つです。
- 友だちを「何に興味があるか」「どの段階にいるか」で分けて送りたい
- アンケートや申込みの回答を、LINEの中で人ごとに残したい
- スタッフが一人ずつ覚えて対応するには、人数が多くなってきた
うちは今、全員に同じお知らせを送っているだけです。それでも入れたほうがいいですか?

その段階なら、まだ入れなくて大丈夫です。分けて送る中身ができてからで、遅くないですよ。
契約の前に、紙に書いておく三つのこと
Lステップは機能が多いぶん、設定することも多いツールです。管理画面を開いてから考え始めると、タグだけが増えて誰にも使われない、ということが起きます。契約の前に、次の三つを書き出してみてください。
- 01分けたい相手友だちを何で分けたいか。「関心のある商品」「検討の段階」など、2〜4種類で書いてみる
- 02送る中身それぞれに何を送るか。分けても中身が同じなら、分ける意味はない
- 03受けたあとの対応申込みや相談が来たら、誰がどう返すか。返事が遅れると、仕組みが活きない
三つとも書けて、しかもLINE公式アカウントの属性やオーディエンスでは分けられない。そうなって初めて、Lステップを入れる意味が出てきます。書いてみて中身が2種類しか出てこないなら、まずLINE公式アカウントのステップ配信で試すほうが軽く済みます。
HEART CREATIONでお手伝いできること
HEART CREATIONは、LINE(Lステップ)の構築を、SNS運用や縦型動画、WEB/LPの制作と同じチームで引き受けています(サービスの一覧)。
- LINE公式アカウントだけで足りるか、Lステップが要るかの見立て
- LINEの構築と、そこへつなぐSNS・動画・LPを、分業せずにまとめて担当
- 友だち数ではなく、その先の数字(予約・相談・申込みの件数)を最初に決める
初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。「何から手をつければいいか分からない」段階でかまいません。

「まだ要らないですね」とお答えすることもあります。それでよければ、気軽に聞いてください。
よくある質問
LステップはLINE公式アカウントがなくても使えますか?
使えません。LステップはLINE公式アカウントにつないで機能を広げるツールなので、先にLINE公式アカウントを開設しておく必要があります。お客さまがやり取りする相手も、もとのLINE公式アカウントのままです。
Lステップを入れたら、LINE公式アカウントの料金はかからなくなりますか?
かかります。LINE公式アカウントのプラン料金とLステップのプラン料金は別々に必要です。送れるメッセージの通数も、LINE公式アカウントのプランの上限が基準になります。
LINE公式アカウントのステップ配信とLステップのシナリオ配信は何が違いますか?
どちらも、決めた順番と間隔で自動配信できます。LINE公式アカウントは性別・年齢・エリアなどの属性やオーディエンスで分岐します。Lステップは、ボタンを押した、フォームにこう答えた、というその人の行動でも分けられます。
小さなお店でもLステップは必要ですか?
全員に同じお知らせを送る使い方なら、LINE公式アカウントだけで足ります。友だちを関心や検討の段階で分けて、違う内容を送りたくなった時点で検討すれば十分です。
Lステップのほかに似たツールはありますか?
あります。LINE公式アカウントの機能を広げる外部ツールは複数あります。機能の数で比べるより、分けたい相手と送る中身を先に決めて、それができるかで比べると選びやすくなります。
