LINE公式アカウントを始めたんですが、前からのメルマガ読者もいて。メルマガって、もうやめていいんでしょうか。

どっちかを捨てる話じゃないんですよ。届け方の性格が違うので、送る用件で分けるのがいちばん楽です。
LINEを始めたら、昔からのメールマガジンをどうするか迷う。逆に、メルマガだけで続けてきた会社が「今はLINEの時代」と聞いて焦る。どちらもよく聞く悩みです。
答えの要点は、LINEとメールでは「届いてから読まれるまで」の性格が違う、ということです。LINEは届いたその場で開かれやすく、短い用件で人を動かすのに向きます。メールはその場で開かれなくても受信箱に残り、あとから探して読み返せます。長い話や、保存しておいてほしい情報に向きます。
この記事では、2つの違いを表で並べたうえで、用件ごとの振り分け方、両方を持つときの決めごと、どちらか1つにするときの考え方、メールを送るときに守る決まりを順に書きます。
この記事の要点
- LINEは今日動いてほしい用件、メールは読み返してほしい話
- 同じ文面を両方に送らない。役割で分ける
- メールの広告配信には事前の同意と配信停止の案内が要る
LINEとメールマガジンは、届き方と残り方が違う
まず、性格の違いを並べます。どちらが上ということではなく、得意な場面が違います。
| LINE公式アカウント | メールマガジン | |
|---|---|---|
| 届く場所 | 家族や友人とのトークと同じ一覧 | 仕事や買い物のメールと同じ受信箱 |
| 開かれるまで | 通知を見て、その日のうちに開かれやすい | 開くのは手が空いたとき。後回しにされやすい |
| 向く長さ | 一画面で読み終わる短さ | スクロールして読む長さでも受け入れられる |
| あとから探せるか | トークが流れて見つけにくい | 件名や送り主で検索して読み返せる |
| 登録の手軽さ | QRを読んで友だち追加するだけ | アドレスを入力してもらう手間がある |
| 届かなくなる理由 | ブロック | 迷惑メールフォルダ・配信停止 |
| 相手の使い方 | 個人のスマホ | 会社のアドレスなら仕事中のパソコンでも |
LINEのトークは、家族や友人からのメッセージと同じ場所に並びます。だから通知に気づかれやすい一方で、長い文章や売り込みが続くと、すぐに「うるさい」と感じられます。メールは仕事の連絡や通販の案内と同じ受信箱に入るので、その日に開かれなくても不自然ではありません。そのかわり、件名で読む理由が伝わらないと、開かれないまま埋もれます。
用件ごとに、どちらで送るかを決める
迷ったら、「読んだ人に、いつ何をしてほしいか」で振り分けます。
| 用件 | 向くのは | 理由 |
|---|---|---|
| 今日の空き枠、急な休業 | LINE | その日のうちに見てもらう必要がある |
| 予約の前日の確認 | LINE | 短くて、すぐ読まれることが大事 |
| 新メニュー・新商品の一言のお知らせ | LINE | 写真1枚と一文で伝わる |
| 施工事例や導入事例の読みもの | メール | 長く、あとで読み返してもらいたい |
| 見積・契約・請求に関わる連絡 | メール | 記録として残り、社内で転送される |
| 会社の担当者向けの定期便 | メール | 仕事中にパソコンで読まれる |
例えば駅前の美容室なら、「明日14時に1枠空きました」はLINEが合います。数時間後に読まれても意味がない用件だからです。一方、リフォーム会社が月1回送る「水回りの工事で起きた3つのこと」のような読みものは、メールのほうが落ち着いて読まれます。検討に半年かかる商売では、気になったときに過去の号を探し出せることにも意味があります。
相手が会社の担当者なら、メールの比重が上がります。部品メーカーが取引先に新しい加工の案内を送るとき、担当者の私用のLINEに届くより、会社のアドレスに届いて上司に転送されるほうが、話が前に進みます。

長い文章をLINEで送ると、読む側は眠くなっちゃうんですよ。長い話はメールに回してあげてください。
両方を持つなら、同じ文面を二重に送らない
常連のお客さんほど、LINEとメールの両方に登録していることがあります。同じお知らせが同じ日に2回届くと、片方を解除するきっかけになります。
両方を続けるなら、役割を先に決めておきます。
- 01役割を一文で決めるLINEは「動いてほしいこと」、メールは「読んでほしいこと」のように、一文で書いておく
- 02登録の入口に書く友だち追加の案内とメルマガの登録画面に、それぞれ何が届くかを一言で書く
- 03中身を分ける同じ話題でも、LINEは要点と予約の入口、メールは背景や事例まで書く
- 04日をずらす同じ週に送るなら、LINEとメールの配信日を重ねない
- 05行き来させるメールの末尾に「当日のお知らせはLINEで」、LINEで長い話に触れたら「詳しくはメールで」と書く
学習塾なら、夏期講習の空き状況や台風での休講はLINE、講習の中身や去年の生徒の取り組みの紹介はメール、という分け方ができます。保護者は休講の連絡を待っていて、講習の説明は週末にゆっくり読みたいからです。
LINEの配信回数や一通の中身の決め方は、別の記事にまとめています。
あわせて読みたいLINEの一斉配信でブロックされないために。配信の頻度と中身の決め方
同じお知らせがLINEとメールで2回届くと、受け取る側はけっこう冷めるんですよね。
どちらか1つにするなら、相手と用件で決める
人手が足りず、両方は続けられないこともあります。そのときは、次の問いに順番に答えてみてください。
- お客さんは個人か、会社の担当者か。個人ならLINE、会社ならメールに寄る
- 送りたい用件の多くは、その日のうちに読まれないと意味がないものか。そうならLINE
- 1通で伝えたいことは、スマホの一画面に収まるか。収まらないならメール
- 今、手元にあるのはどちらの名簿か。登録してくれている人が多いほうを捨てるのはもったいない
メールマガジンをやめてLINEに移るなら、いきなり止めないことです。最後の数回で「これからはLINEでお届けします」と友だち追加のQRやURLを載せ、移ってもらう期間を取ります。止めたあとも、問い合わせへの返信や見積の送付など、メールでしか送れない連絡は残ります。
メルマガの読者に、LINEへ移ってもらうのは難しいですか?
移ってもらう理由を一つ用意すると、動いてもらいやすくなります。「当日の空き枠はLINEでしかお知らせしません」のように、LINEに来ると何が手に入るかを具体的に書きます。
メールマガジンを送るときに守る決まり
メールで広告や宣伝を送るときは、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)の決まりがあります。総務省の説明に沿って要点を並べます。
- 原則として、あらかじめ同意した人にだけ送る(オプトイン)
- 同意を得たことを示す記録を残しておく
- 送信者の名前と、配信停止を受け付けるアドレスやURLを表示する
- 配信停止を求められたら、それ以降は送らない
名刺交換したアドレスや、問い合わせのときに受け取ったアドレスに、断りなく宣伝のメールを流し始めるのは避けます。登録の画面で「どんな内容が、どのくらい届くか」を書いて同意をもらうのが、いちばん確かです。
届けるための決まりもあります。Gmailは、1日に5,000件以上を送る送信者に対して、送信元ドメインの認証(SPF・DKIM・DMARC)と、ワンクリックで配信停止できるしくみを求めています(2026年10月時点のGoogleのヘルプ)。件数が少なくても、SPFかDKIMのどちらかは設定するよう求められています。配信サービスの説明に沿って、最初に済ませておきます。

配信停止のリンクを小さく隠すのはやめてください。解除できない人は、迷惑メールの報告を押してしまいます。
LINEとメールの役割分けから、HEART CREATIONがお手伝いできること
HEART CREATIONでは、LINE公式アカウント・Lステップの設計と配信、登録の入口になるLPやフォームの制作を、同じチームでお引き受けしています。
- 今送っている配信を用件ごとに並べ、LINEとメールに振り分ける表づくり
- LINE公式アカウント・Lステップの配信の設計と、友だち追加の入口づくり
- 登録の入口になるLP・フォームの制作と、どこから登録されたかの計測
配信の数より先に、その先で増やしたい数字(予約・来店・問い合わせ)を決めてから組み立てます。「メルマガを続けるべきか分からない」という段階でのご相談でも構いません。初回は無料、オンライン60分でも承ります。ご相談はこちらから。

まずは先月送った配信を、用件ごとに書き出してみてください。分け方が見えてきますよ。
よくある質問
メルマガは今でも効果がありますか?
長い話をあとで読み返してもらいたい商売や、会社の担当者が相手の商売では、今も役に立ちます。効果は開封率だけでなく、メールから来た問い合わせや予約の数で確かめます。
LINEとメールで同じ内容を送ってもいいですか?
禁止されているわけではありませんが、両方に登録している人には二重に届きます。同じ話題でも、LINEは要点と入口、メールは詳しい中身、と書き分けるほうが解除されにくくなります。
BtoBの会社でもLINE公式アカウントは使えますか?
使えますが、取引先の担当者は私用のLINEに仕事の案内が届くことを嫌う場合があります。セミナーの当日案内など短い用件に絞り、資料や事例の案内はメールで送る形が無難です。
メルマガの配信停止リンクは必ず入れないといけませんか?
広告や宣伝のメールでは、特定電子メール法で配信停止を受け付ける連絡先の表示が求められています。リンクを分かりやすい場所に置き、停止の連絡を受けたら送るのをやめます。
メルマガの読者をLINEに移すにはどうすればいいですか?
最後の数回のメールで友だち追加のQRとURLを載せ、LINEに来ると何が届くかを具体的に書きます。いきなり配信を止めず、移ってもらう期間を取ってから終えます。
