LINEでクーポンを配っているんですが、使われるのは最初だけで、常連さんが増えている感じがしないんです。

クーポンは「1回来てもらう作戦」、ショップカードは「また来てもらう作戦」なんです。役割を分けると組み立てやすくなりますよ。
LINE公式アカウントには、クーポンとショップカードという、お店で使う二つの機能があります。どちらも管理画面からすぐ作れるため、とりあえず両方出してみたものの、使われているのか分からない。割引を大きくしても、その日だけの来店で終わってしまう。そんな話をよく聞きます。
原因の多くは、二つの機能に同じ役割を持たせていることです。クーポンは「今回来る理由」、ショップカードは「次も来る理由」をつくるもの。役割を分けて、それぞれに合った条件を決めると、配る意味がはっきりします。
この記事では、二つの役割の違い、クーポンとショップカードそれぞれの決めどころ、レジで回るための段取り、使われたかの見方を書きます。友だち追加の特典の選び方や、配信の頻度は別の記事で扱います。
この記事の要点
- クーポンは「今回来る理由」、カードは「次も来る理由」
- ゴールまでの回数は来店の間隔から逆算する
- レジでの使い方まで決めてから配る
役割の違いを、先に表にする
| クーポン | ショップカード | |
|---|---|---|
| つくるもの | 今回来る理由 | 次も来る理由 |
| 向いている場面 | 初めての来店、来店が少ない曜日、新メニューを試してもらう | 2回目以降の来店、決まった間隔で通う商売 |
| 効き方 | すぐ効くが、その回で終わりやすい | 時間はかかるが、来店の習慣につながる |
| 気をつけること | 毎回出すと、クーポンがないと来なくなる | ゴールが遠すぎると、途中で忘れられる |
例えば駅前の定食屋なら、平日の夜が空いている曜日にだけ使えるクーポンを出し、ショップカードは来店ごとに貯まる形にします。月に1回来る美容室なら、クーポンは初回の来店に絞り、カードで2回目、3回目の来店につなげます。
友だち追加のお礼として配るクーポンの考え方は、別の記事で書いています。
あわせて読みたいLINE公式アカウントの友だちの増やし方。追加される導線のつくり方クーポンは「条件」と「使える回数」で決まる
LINE公式アカウントのクーポンは、作るときに次のことを決めます(2026年10月時点の公式マニュアルより)。
- 獲得条件:誰でも受け取れる「条件なし」、当たった人だけが使える「抽選」、友だちを紹介した人が受け取る「友だち紹介」から選ぶ
- クーポンタイプ:割引やキャッシュバックなど5種類から選ぶ
- 使用回数:1回だけ使えるか、上限なしで何度も使えるかを決める
- 有効期間と利用方法:いつまで、どの商品に、どう見せれば使えるかを書く
設計のこつは、割引の大きさより「何に使えるか」を具体的にすることです。「全品10%オフ」より「平日ランチにドリンク1杯つき」のほうが、来る日と頼むものが思い浮かびます。抽選は当たり外れの楽しさがありますが、景品の扱いに当たるかどうかの確認が要る場合があります。
あわせて読みたいSNSのプレゼントキャンペーンの規約と景品の上限。景品表示法の決まり注意したいのは、保存したクーポンは後から編集も削除もできないことです。有効期間や利用方法の書き間違いは、そのまま配られます。また、有効期間の途中で「終了」にすると取り消せず、受け取った人が使えなくなるので、問い合わせのもとになります。保存する前に、もう一人に読んでもらってください。
ショップカードは、来店の間隔からゴールを決める
ショップカードは、来店のたびにポイントを付け、決めた数で特典を渡す仕組みです。ゴールの特典のほかに、途中の特典や、ゴールした人に次のカードを出す「ランクアップ」も設定できます(2026年10月時点の公式マニュアルより)。
ゴールまでの数は、お客さんの来店の間隔から逆算します。
- 週に1回来るカフェ:10ポイントでも2〜3か月で届く
- 月に1回来る美容室:10ポイントだと1年近くかかる。5ポイント前後にするか、途中の特典を置く
- 年に数回の買い物:ポイントより、次の来店に使える特典を1つ渡すほうが伝わる
有効期限は、最後にポイントを付けた日か、初めてポイントを付けた日のどちらかを基準に決めます。期限が切れる前のお知らせも設定でき、このお知らせは配信の通数に含まれません(2026年10月時点)。

ゴールした人には、特典と一緒にお礼の一言も渡してください。それが、また来ようと思ってもらえる一番の理由になります。
レジで回るかを、配る前に決める
クーポンもショップカードも、使われる場所はレジです。ここの段取りが決まっていないと、忙しい時間に止まります。
- 01見せ方を決めるクーポンは画面を見せてもらうだけか、画面のボタンをスタッフの前で押してもらうのかを決める
- 02ポイントの付け方を決める印刷したQRコードをレジに置くか、スタッフのスマホでQRコードを表示するかを決める
- 03不正を防ぐショップカードは初期設定で、同じ人に同じ日に2回付けられない。QRコードの読み取り期限も見直す
- 04声かけを決める会計のときに「LINEのカードはお持ちですか」と言う場面とセリフを決める
- 05全員で練習する開店前に、スタッフ全員が自分のスマホで一度ずつ試す
印刷したQRコードを置きっぱなしにすると、来店していない日にも読み取られることがあります。スタッフが会計のときに見せる形にすると、付け間違いも防げます。
うちはアルバイトが多いので、使い方を覚えてもらえるか心配です。

混んでいるレジで「これどうやるんだっけ」ってなるの、ほんとに焦るんですよね。手順は1枚の紙にして、レジの横に貼っておいてください。
使われたかを、来店の数字と並べて見る
管理画面では、クーポンごとに開いた人と使った人の数を、ショップカードはポイントや特典の利用履歴を確かめられます(2026年10月時点)。
見るときは、管理画面の数字だけで判断せず、店の記録と並べます。クーポンを出した週と出さなかった週で、対象の曜日の来店数がどう違ったか。ショップカードを始めてから、2回目に来た人が増えたか。レジで「LINEのクーポンです」と言われた数を正の字で数えるだけでも、効き目は見えてきます。
LINEの数字を何段に分けて見るかは、別の記事で整理しています。
あわせて読みたいLINE運用の成果指標は何を見る?友だち数より「話が始まった件数」使われないクーポンが続くなら、割引を大きくする前に、使える条件や見せ方を疑ってください。毎回クーポンばかり送っていると、それ自体がブロックの理由にもなります。
クーポンとカードの設計でHEART CREATIONが手伝えること
HEART CREATIONは、LINE(Lステップ)の構築を、SNS運用・縦型動画・WEB/LP制作と同じチームで引き受けています(サービスの一覧)。
- 来店の間隔と客層に合わせた、クーポンとショップカードの条件の設計
- レジでの使い方の手順書づくりと、スタッフ向けの説明
- リッチメニューや配信からクーポンへつなぐ入口の設計
最初に決めるのは、配る枚数ではなく、増やしたい来店の数です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

うまく回り始めたら、次はどんな特典がうれしいか、お客さんに聞いてみるのも楽しいですよ。
よくある質問
LINEのクーポンは何回でも使えるようにできますか?
できます。作るときに使用回数を「上限なし」にすると、同じ人が繰り返し使えます。1回限りにしたい場合は、作る段階で回数を決めておきます。
配ったLINEクーポンの内容を後から直せますか?
保存したクーポンは編集も削除もできません。直したいときは新しいクーポンを作り直すことになるため、保存前に有効期間と利用方法を確かめてください。
LINEのショップカードは何ポイントにすればいいですか?
決まった正解はありません。お客さんが来る間隔から、何か月でゴールに届くかを考えて決めます。遠くなる場合は途中の特典を置きます。
紙のポイントカードからLINEのショップカードに切り替えるには?
しばらくは両方を受け付け、紙のカードの残りのポイントをどう扱うかを先に決めておきます。会計のときに切り替えの案内を一言添えると、移りやすくなります。
LINEのショップカードのポイントを不正に貯められることはありますか?
印刷したQRコードを置いたままにすると、来店していない日に読み取られることがあります。同じ日の付与を防ぐ設定を確かめ、QRコードはスタッフが見せる形にすると防ぎやすくなります。
