AIで下書きした投稿、なんとなく「AIで書いたでしょ」って思われてる気がするんです。

締めが「いかがでしたか?」だったら、そりゃ気づかれますよね。でも直す場所は、そこだけじゃないんです。
生成AIで書いた文章を読み返すと、間違ってはいないのに、どこか他人の文に見える。お客さんからも「AIっぽいね」と言われた。そう感じたことのある担当者の方は多いはずです。
「AIっぽい」の正体は、一つではありません。よく言われる決まり文句は、目立つ部分にすぎません。その下に、そろいすぎた形の癖と、誰が書いても同じになる中身の薄さがあります。読む人が引っかかっているのは、むしろ下の2つです。
この記事では、AIっぽさを言葉・形・中身の3つの癖に分け、それぞれの直し方を例文つきで書きます。生成AIへの頼み方そのものは、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい生成AIでSNS投稿のたたき台を作る。ChatGPTへの頼み方と人が直す所この記事の要点
- 「AIっぽい」は、誰が書いても同じに見えること
- 癖は言葉・形・中身の3つ。いちばん効くのは中身
- 直す順番は、中身→形→言葉
「AIっぽい」と言われる3つの癖
生成AIは、多くの文章でよく使われる、無難な言い回しや組み立てを選びやすい道具です。一つひとつは間違いでなくても、それが重なると「どこかで読んだ文」になります。癖を3つに分けると、次のようになります。
| 癖 | よく出る例 | 読む人が受ける印象 |
|---|---|---|
| 言葉 | 「〜することが大切です」「さまざまな」「魅力あふれる」「いかがでしたか」 | 誰に向けても言える、決まり文句 |
| 形 | 何でも3つ並べる、文の長さがそろう、毎回問いかけで締める、「!」が多い | 整いすぎていて、人の息づかいがない |
| 中身 | 具体的な数や出来事がない、良いことしか書かない、立場をはっきりさせない | この店でなくても書ける |
決まり文句を消すのは簡単ですが、それだけでは足りません。言葉だけ差し替えた文は、形と中身がそのままなので、しばらく読むとやはり同じ印象に戻ります。
言葉の癖を直す:話し言葉に置き換える
まず目につきやすい言葉の癖です。よく出るものと、直し方の例を並べます。
| AIの文に出やすい | 直し方の例 |
|---|---|
| 〜することが大切です | 何をするかだけを書く。「予約は前日までに」 |
| さまざまな/多彩な | 実際の数や中身を書く。「ランチは日替わりで3種類」 |
| 魅力あふれる/こだわりの | 何にこだわっているかを書く。「だしは毎朝、昆布から取ります」 |
| 〜といえるでしょう | 言い切る。言い切れないなら書かない |
| いかがでしたか? | 締めは次の行動の案内にする。「ご予約はプロフィールのリンクから」 |
直すときの物差しは、その言葉をお店のカウンター越しに口にするかどうかです。お客さんに向かって「さまざまな魅力があります」とは言いません。言わない言葉は、書いても浮きます。
じゃあ、こういう言葉を全部「使わないで」とAIに頼んでおけば解決しますか?
減らすことはできます。ただ、禁止した言葉の代わりに、似た別の決まり文句が出てくることがよくあります。言葉の一覧で防げるのは入口だけです。下の2つの癖まで直さないと、印象は変わりません。

飲みながら「さまざまな魅力があって」なんて話す人、いないですよね。話し言葉で考えるのが近道です。
形の癖を直す:そろいすぎを崩す
形の癖は、言葉より気づきにくいところです。整っているほど、かえって人が書いた感じが消えます。
- 3つ並べ:「早い・安い・おいしい」のように、何でも3つにまとめる
- 長さがそろう:どの文も同じくらいの長さで、リズムが一定
- 締めの型:毎回「〜してみてはいかがでしょうか」「あなたは〜?」で終わる
- 飾りの規則:各行の頭に同じ絵文字、語尾に「!」
直し方は、わざと崩すことです。言いたいことが2つなら2つで止める。短い文を1つ混ぜる。締めは問いかけをやめ、案内か事実で終える。
例えば、整体院の投稿で比べてみます。
直す前:肩こり・腰痛・姿勢の悩み、ひとりで抱えていませんか?当院では、一人ひとりに寄り添った施術で、さまざまなお悩みに対応しています。ぜひお気軽にご相談ください!
直した後:デスクワークの方の肩こりは、肩より先に背中を見ます。初回は40分、そのうち10分は話を聞く時間です。土曜の午前はまだ空きがあります。
直した後の文には、3つ並べも「寄り添う」もありません。その代わり、何をする店で、次に何をすればいいかが分かります。

3つ並べはAIの癖なので、出てくるのは仕方ないんです。直す前提でいれば、それで大丈夫。
中身の癖を直す:その店にしかない一行を足す
いちばん効くのが、中身の癖を直すことです。上の整体院の例でも、効いているのは言葉の差し替えではなく、「背中を見る」「初回40分」「土曜の午前」という具体でした。
中身を足すときに入れるのは、次のようなものです。
- 数と時間:何種類、何分、何時から(根拠のある、実際の数だけ)
- 固有の名前:商品名、地名、道具の名前
- その日の出来事:今朝あったこと、今週お客さんに聞かれたこと
- 誰の言葉か:スタッフが言ったこと、お客さんが言ったこと(了解を取ったもの)
- 立場:おすすめしない場合も書く。「急ぎの方には向きません」
最後の立場は見落とされがちです。生成AIの文は、誰も傷つけないように、良いことを全方向に並べがちです。「この商品が合わない人」を一行書くだけで、人が判断して書いた文になります。

その日の出来事を1行足すだけで、急にその店の文になるんですよ。ここがいちばん効きます。
直すときは、中身から始めます。具体を足すと文の形が自然に崩れ、決まり文句も入る場所がなくなるからです。
- 01中身その店にしかない数・名前・出来事・立場を1つ以上足す
- 02形3つ並べを崩し、文の長さに差をつけ、問いかけの締めをやめる
- 03言葉口に出して、普段言わない言い回しを話し言葉に替える
文章の手直しまで、HEART CREATIONでお手伝いできること
HEART CREATIONでは、SNSの投稿や広告文、LPの文章まで、同じチームで引き受けています。AIサービスでAIがたたき台を出す場合も、最後に直すのは人です。
- 投稿や広告文の言葉・形・中身の見直し
- 動画で伝えたことを、LPの一行目にそろえる文章づくり
- 企画の型や数字の見方を3〜6か月で渡し、社内で書けるようにする内製化支援
「AIで書いた文を、自社の言葉に直したい」という段階のご相談で構いません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

書いた文を持ってきてもらえれば、一緒に読み直します。気軽にどうぞ。
よくある質問
AIで書いた文章だと、読む人には分かるものですか?
必ず分かるわけではありませんが、決まり文句・そろいすぎた形・具体のなさが重なると、そう受け取られやすくなります。その店にしかない数や出来事が入っていれば、誰が書いたかより中身で読まれます。
AIっぽさを消すツールを使えば大丈夫ですか?
言い回しを差し替えるだけでは、形や中身の癖は残ります。ツールを使う場合も、最後に具体を足し、声に出して読み直す工程は人が受け持ちます。
AIっぽいと思われると、何か困ることがありますか?
読む人が「どの店でも書ける文」と感じると、その店を選ぶ理由が伝わりません。文章そのものよりも、店の顔が見えなくなることが困るところです。
「AIっぽい言葉」を全部使わなければ、自然な文になりますか?
言葉を減らすのは入口にすぎません。代わりに別の決まり文句が出てくることもあります。具体的な中身を足し、文の形を崩すところまでやって、はじめて印象が変わります。
