人気のインフルエンサーさんに頼むのと、AIのキャラを作るのと、結局どっちがいいんでしょう?

人の方には、もうファンがいるんですよ。AIのキャラは0人から。違いはまずそこなんです。
新しい商品を広めたい。けれど、人気のインフルエンサーに紹介を頼むべきか、話題のAIインフルエンサーを自社で立てるべきか、決めきれない。比べようとしても、片方は「人に頼む話」、もう片方は「自社で作る話」なので、同じ物差しに乗せにくいのが実際です。
答えの軸は、借りるか、育てるかです。人のインフルエンサーは、すでにいるファンと本人の体験を借りる手段。AIインフルエンサーは、自社の発信者を一から育てる手段。どちらが上かではなく、今ほしいのが「一気に届く力」なのか「長く使える顔」なのかで選びます。
この記事では、両者の違いを表で並べ、それぞれの得意と不得意、目的別の使い分け、組み合わせ方を書きます。AIインフルエンサーそのものの仕組みや、向く会社・向かない会社は別の記事にまとめています。
あわせて読みたいAIインフルエンサーとは?企業が使う仕組みと、向く会社・向かない会社この記事の要点
- 人は「ファンと体験」を借りる、AIは「顔」を育てる
- 使用感を語るのは人、説明と案内を続けるのはAI
- どちらを使っても、広告である表示は欠かせない
違いは「借りるか、育てるか」
まず、企業が使う立場で両者を並べます。
| 比べるところ | 人のインフルエンサー | AIインフルエンサー |
|---|---|---|
| 始めたときに見てくれる人 | 本人のフォロワーがすでにいる | 0人から積み上げる |
| 語れること | 自分で使った感想・体験 | 説明・手順・案内(体験は語れない) |
| 発言の管理 | 本人の言葉なので、細部までは決められない | 台本どおりに話す |
| 契約が終わったあと | 投稿や素材を使える範囲は契約しだい | 会社の持ち物として使い続けられる |
| 本人の事情 | 体調・予定・本人の発言の影響を受ける | 受けない。ただし同じ顔を保つ手間がかかる |
| 見る人の受け止め | 「あの人が言うなら」と信用が移る | 「AIなのか」と身構える人もいる |
表の一行目がいちばん大きな差です。人のインフルエンサーに頼むと、投稿した日から本人のフォロワーに届きます。AIのキャラクターは、立ち上げた日の見てくれる人は0人です。数か月かけて投稿を重ね、ようやく「いつものあの子」として覚えてもらえます。
その代わり、育ったAIのキャラクターは会社に残ります。人のインフルエンサーとの関係は、契約が終われば一区切りです。借りた力は返す、育てた顔は残る。費用の比べ方も、この時間の長さを入れて考えないと見誤ります。

AIのキャラって、最初はフォロワー0人なんですよ。ここ、意外と忘れられがちで。
人のインフルエンサーが強いところ、弱いところ
人のいちばんの強みは、体験を語れることです。化粧品なら、肌につけたときの感触や、翌朝の様子。飲食店なら、ひと口目の表情。こうした言葉は、使った本人にしか出せません。フォロワーは、その人の好みや暮らしぶりを知ったうえで「あの人が良いと言うなら」と受け取ります。
コメント欄でのやり取りも、人ならではです。「乾燥肌でも大丈夫?」という質問に、本人が自分の肌の話で答える。台本では作れない説得力があります。
弱いところは、会社が決められる範囲が狭いことです。
- 言い回しや撮り方は本人の色が出る。商品の説明が少しずれることもある
- 本人の別の発言や騒ぎが、紹介した商品にまで飛び火することがある
- 契約が終われば、投稿を広告に使い続けられるとは限らない
最後の点は、頼む前に決めておきたいところです。紹介動画を自社の広告に流したいなら、使ってよい期間と場所を契約に書いておきます。後から頼むと、断られることもあります。
AIインフルエンサーが強いところ、弱いところ
AIのキャラクターの強みは、言うことを会社が決められることです。新商品の説明を何度出しても、成分の言い方や注意書きがぶれません。季節が変わっても、担当者が替わっても、同じ顔が同じ口調で話します。
弱いところは、表の裏返しです。見てくれる人を一から集める時間がかかり、使った感想は語れません。そして、同じ人物に見せ続ける手間が毎回かかります。
当社が作った秘書役のAIキャラクター「早瀬 玲」では、基準になる1枚を決め、新しいカットを作るたびにその画像を添えて「同じ人物で」と指示しています。そうしないと、生成するたびに少しずつ別の顔になるからです。作り方はMEDIAの記事に書いています。

もう一つ、AIであること自体に身構える人がいることも、弱みとして見ておきます。だからこそ、生成したキャラクターだと伏せずに出すのが前提です。広告での表示の仕方は、別の記事で詳しく書いています。
あわせて読みたいAI画像・動画を広告に使うときの注意。著作権・AIの表示・審査の確かめ方目的ごとの使い分けと、組み合わせ方
どちらを選ぶかは、その施策で何をしたいかで決まります。
| したいこと | 向いている方 | 理由 |
|---|---|---|
| 新商品を短い期間で一気に知らせる | 人 | すでにいるファンに届くから |
| 使い心地・味など、体験の口コミを集める | 人 | 使った本人しか語れないから |
| 定番商品の説明や使い方を、毎週出し続ける | AI | 言うことがぶれず、止まらないから |
| 何年も使う「ブランドの顔」を持つ | AI | 契約終了がなく、会社に残るから |
| よくある質問に、同じ顔で答え続ける | AI | サイトやLINEの案内役も兼ねられるから |
実際には、どちらか一方に決めなくても構いません。役割を分けて組み合わせる使い方もあります。
例えば、敏感肌向けのスキンケア商品なら、発売の時期は人のインフルエンサーに使用感を語ってもらう。そこで興味を持った人が見に来るLPやLINEでは、AIのキャラクターが成分や使う順番、よくある質問を案内する。人が「使ってどうだったか」を受け持ち、AIが「どう使うか」を受け持つ分け方です。
人のインフルエンサーさんに頼むなら、表示のことは向こうに任せていいんですよね?

そこは任せきりにしないでください。頼んだ会社の側が問われる決まりなんです。
どちらを使っても、会社が内容に関わった投稿は広告です。2023年10月1日に始まったステルスマーケティング規制では、規制の対象は投稿した人ではなく依頼した会社の側です。「PR」の入れ方まで、頼む前に決めておきます。
あわせて読みたいステマ規制とPR表記の書き方。広告主が押さえる線引きと表示の位置AIと人の使い分けから、HEART CREATIONでお手伝いできること
HEART CREATIONでは、AIインフルエンサーの設計・制作から運用まで、同じチームで引き受けています。
- 自社の目的なら人とAIのどちらが合うか、追う数字を決めるところからの整理
- AIキャラクターの設計と制作。実在の人物に似せた合成はせず、体験していないことは言わせません
- 入口を変えた複数パターンの動画を出し、2週間で反応を見て寄せていく運用
- SNS運用・広告・LP・AIチャットやLINEまで、分業せずにつなぐ設計
「人に頼むか、AIを作るか」で止まっている段階のご相談で構いません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

どっちが合うか、一緒に考えさせてください。AIをすすめないこともありますよ。
よくある質問
AIインフルエンサーと人のインフルエンサー、費用はどちらが安いですか?
一概には言えません。人は1回ごとの依頼で、AIは作ったあとも続けて運用する費用がかかります。1回の投稿で比べず、半年や1年で何を残したいかを決めてから比べると判断を誤りにくくなります。
AIインフルエンサーは信用されないのではないですか?
体験談として信用を得るのは難しいですが、説明や案内の役なら成り立ちます。生成したキャラクターだと最初から示し、使っていない商品の感想を言わせないことが、信用を落とさない前提です。
人のインフルエンサーとAIインフルエンサーを同時に使ってもいいですか?
構いません。人には使用感を、AIには使い方の説明や質問への案内を、と役割を分けると、言うことがぶつかりません。両方の投稿で、広告であることの表示はそれぞれ必要です。
インフルエンサーの紹介動画を、自社の広告に使ってもいいですか?
契約で認められた範囲なら使えます。使う期間・媒体・編集してよいかを、依頼の前に書面で決めておくのが安全です。契約が終わったあとの扱いも、あわせて決めておきます。
AIインフルエンサーは、育つまでどのくらいかかりますか?
決まった期間はありません。投稿の本数や、広告で届け始めるかどうかで変わります。立ち上げ直後はフォロワーに頼らず、広告やLPから来た人にキャラクターを見てもらう形で始めると、待つ時間を短くできます。
