会社の想いをサイトに書いても、誰も読んでくれない気がするんです。AIで漫画やドラマにすると何か変わりますか?

想いって、文章で書くとどうしても固くなるんですよね。物語にすると、読む側の肩の力が抜けるんです。
会社案内の「代表あいさつ」や「私たちの想い」のページは、作った側の熱量のわりに読まれません。書いてあることが立派なほど、読む側は「どこの会社も同じことを書いている」と感じてしまいます。
説明すると嘘っぽくなることは、物語にすると伝わりやすくなります。誰かが迷い、何かを選び、その結果どうなったか。その流れを見せれば、「大切にしています」と書かなくても、何を大切にしている会社かは伝わります。画像生成や動画生成のAIを使うと、撮影や作画の手間をかけずに、その物語を形にしやすくなりました。
この記事では、物語に向く題材、ドラマと漫画の選び方、物語の芯の取り方、AIで作るときに人が受け持つこと、置き場所と見る数字を書きます。
この記事の要点
- 物語に向くのは、説明すると嘘っぽくなること
- 芯は、実際にあった出来事と、そのときの迷いから取る
- 絵や映像はAI、物語・言葉・最後の確認は人
物語に向くのは、説明すると嘘っぽくなること
すべての情報を物語にする必要はありません。料金や営業時間のように、そのまま書けば伝わることは、ふつうに書くほうが親切です。物語が役に立つのは、次のような題材です。
| 伝えたいこと | 説明で書くと | 物語にすると |
|---|---|---|
| 社名や屋号の由来 | 「〜という想いを込めました」で終わる | 名前を決めた日の出来事として見せられる |
| 仕事のこだわり | 「丁寧な仕事」と、どこも同じ言葉になる | 手を抜けば済む場面で、抜かなかった一場面を見せられる |
| 採用で伝えたい空気 | 「風通しのよい職場」になる | 新人が失敗した日に、先輩が何と言ったかを見せられる |
| お客さんの変化 | 「満足いただいています」になる | 依頼の前と後で、その人の毎日がどう変わったかを見せられる |
どれも、形容詞で言い切るより、場面を見せたほうが早く伝わります。例えば老舗の和菓子屋なら、「伝統の味を守っています」と書くより、先代と今の店主が餡の炊き方でぶつかった朝を描くほうが、その店の味は想像しやすくなります。
ドラマにするか、漫画にするか
同じ物語でも、ドラマと漫画では、見られる場所と見られ方が違います。
| AIドラマ(縦型の短い動画) | AI漫画 | |
|---|---|---|
| 見られる場所 | SNSで流れてくる | サイトや記事の中で読まれる |
| 見る人の速さ | 作り手が決める(数十秒で流れる) | 読む人が決める(戻って読み返せる) |
| 得意なこと | 表情・声・間で気持ちを伝える | セリフと心の声で、考えの筋道を伝える |
| 向く題材 | 一場面で気持ちが動く話 | 経緯や理由を順に追う話 |
知らない人に最初に出会ってもらうならドラマ、会社に興味を持った人にじっくり読んでもらうなら漫画、と分けると考えやすくなります。採用ページに漫画を置き、SNSではその一場面をドラマにして入口にする、という組み合わせもできます。

漫画を読み終えた人が「この会社で働きたい」って言ってくれたら、最高じゃないですか。
物語の芯は、実際にあった出来事から取る
AIを使うと、それらしい物語はいくらでも作れます。だからこそ、芯は作り話にしないほうが伝わります。架空の美談は、読む人にすぐ見透かされます。
芯を取るときは、出来事そのものより、そのとき誰が何に迷ったかを探します。
- 断った依頼、あえて選ばなかったやり方
- うまくいかなかった最初の一回と、そこから変えたこと
- お客さんや社員に言われて、考えが変わった一言
商品やサービスは脇役に置きます。主役は人で、商品はその人が選んだ結果として出てくるくらいがちょうどいい距離です。

当社でも、社名の考え方を企業漫画『感動をデザインする』(全8見開き)にしました。実際にあった出来事をもとに、町工場の採用動画で「バズらせて」と頼まれたのを断り、追う数字を応募数に決め、台本を捨てて本音を撮り、2週間で寄せてLPまで直す話です(MEDIAで読めます)。
うちには、そんなドラマチックな出来事はないんですけど……。

みなさんそう言うんですよ。でも話を聞くと、「あのとき困った」って出来事が必ず出てくるんです。
AIで作るときに、人が受け持つこと
AIに任せられるのは、主に絵や映像を作るところです。物語を決めることと、出す前に確かめることは、人が受け持ちます。
- 01筋とセリフ出来事を選び、場面の順番とセリフを人が書く
- 02絵を作る場面ごとにAIで絵や映像を作る。登場人物は基準の1枚を決め、同じ人に見えるかを毎回確かめる
- 03文字を入れる日本語の文字はAIに描かせると崩れやすいので、セリフや看板の文字は後から入れる
- 04見せ方を整える漫画ならスマホではコマ単位に分けて縦に並べる。ドラマなら字幕を入れる
- 05最後に確かめる実在の人や他社のものに似ていないか、事実と違う場面がないかを人が見る
『感動をデザインする』でも、絵は画像生成AIで作り、セリフの文字は後からプログラムで打ち直しました。スマホではコマ単位に分けて縦に並べています。
AIで作った画像や動画を出すときの、権利や表示の注意は別の記事にまとめています。
あわせて読みたいAI画像・動画を広告に使うときの注意。著作権・AIの表示・審査の確かめ方置き場所と、見る数字を決めておく
物語は、作って出しただけでは働きません。どこに置き、何の数字を見るかを先に決めます。
- 採用のための漫画なら、採用ページと求人票からのリンクに置き、応募の数と、面接で「漫画を読んだ」と言われた数を見る
- 会社を知ってもらうためのドラマなら、プロフィールから会社のページへ進んだ数や、会社名での検索を見る
- 社名の由来や想いの漫画なら、会社案内や商談の資料に入れ、初回の打ち合わせで話が早くなったかを見る
再生数や「いいね」の数は、物語がどれだけ広がったかは教えてくれますが、目的に届いたかは教えてくれません。物語の先で増やしたい数字を、1つ決めておきます。
物語づくりで、HEART CREATIONがお手伝いできること
HEART CREATIONのAIサービスでは、AIドラマ・AI漫画の制作を、企画・台本から公開後の運用まで同じチームで引き受けています。
- 社内の出来事を聞き取り、物語の芯になる場面を一緒に探す
- ドラマか漫画か、置き場所と見る数字までを含めた設計
- AIで作った絵や映像を、撮影・編集の担当が最後に確かめてから出す
当社でも縦型のAIショートドラマを作っています(MEDIA『AI、もういい。』)。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

物語の種は、もう御社の中にあります。それを一緒に見つけましょう。
よくある質問
AI漫画は企業のPRに使っても大丈夫ですか?
使えます。ただ、実在の人や他社の作品に似ていないか、事実と違う内容になっていないかは、出す前に人が確かめます。広告として使うなら、各媒体のAIに関する表示のルールも確認します。
AIドラマとAI漫画、採用にはどちらが向いていますか?
知らない人に会社を知ってもらう入口ならドラマ、応募を考えている人に職場の空気をじっくり伝えるなら漫画が向いています。両方を作り、ドラマから漫画へつなげる方法もあります。
社員を漫画のキャラクターにしてもいいですか?
本人の了解を取ってからにします。退職したあとの扱いも、最初に決めて伝えておくと安心です。顔を似せすぎず、髪型や服装などの特徴でその人らしさを出す方法もあります。
AIドラマは何話くらい作ればいいですか?
決まりはありません。まず1つの出来事を1本にして出し、反応と、その先の数字を見てから続きを考えるほうが無駄がありません。
