初めて動画を外に頼みます。検索するとたくさん制作会社が出てきて、どこも作品がきれいに見えます。何で選べばいいんでしょう。

「この動画、何万回再生されました」って話より、「それで何が増えましたか」に答えられる会社を探してください。
動画制作会社を探すと、どの会社のサイトにも映像の作品が並んでいます。どれもきれいで、正直なところ、作品だけ見ても差は分かりにくいものです。結局、なんとなくの印象や、見積もりの金額で決めてしまう。そして、できあがってから「思っていたのとちがう」となります。
外れにくい選び方は、作品の上手さより先に、自社が作りたい動画と同じ使い道の動画を作ってきたかを見ることです。そのうえで、最初の打ち合わせで相手が何を聞いてくるかを見ます。
この記事では、使い道ごとの依頼先の探し方、作品集の見方、打ち合わせで見極めること、体制と距離の確かめ方、最後の比べ方を書きます。依頼してから納品までの流れは、ここでは扱いません。
この記事の要点
- 作品のきれいさより「同じ使い道の動画」を作ってきたか
- 打ち合わせで、相手が何を聞いてくるかを見る
- 撮影の日に来る人と、公開後の関わり方を確かめる
まず、何に使う動画かで探す先が変わる
ひとことで動画制作会社と言っても、得意な動画は会社ごとにちがいます。探し始める前に、自社の動画がどれに当たるかを決めておきます。
| 使い道 | 依頼先に求めること | 探すときの手がかり |
|---|---|---|
| SNSの縦型動画 | 本数を作れること、入口を変えた案を出せること、公開後に直せること | 縦型の作品が多いか、運用まで受けているか |
| 広告の動画 | 同じ素材から長さ・縦横を作り分けること、数字を見て差し替えること | 広告の素材の作り分けを説明しているか |
| 会社紹介・採用 | 話を聞き出す力、構成の組み立て | インタビューや社員が出る作品があるか |
| テレビCM・展示用 | 画の品質、大人数の撮影の段取り | 照明や美術まで含めた作品があるか |
例えば、地方の工務店が「完成見学会の予約を増やしたい」と考えるなら、必要なのは月に何本かの縦型動画と、反応を見て作り直す速さです。1本を時間をかけて作り込む会社より、本数と直しに慣れた会社のほうが合います。反対に、展示会の大きな画面で流す会社紹介なら、画の品質と構成の力が優先です。
作品集は「同じ使い道」で見る
作品集を見るときは、好みで眺めるより、次の順で絞ります。
- 同じ使い道の作品があるか:SNSの縦型を作りたいなら、横長のCMがどれだけ美しくても判断材料になりにくい
- 規模が近いか:大企業の大きな案件ばかりなら、自社の規模の依頼で同じ体制になるとは限らない
- 業種より、課題が近いか:同じ業種でなくても、「検討期間が長い」「人手が足りず採用したい」など、悩みが近い作品を探す
- 作品の目的を説明できるか:打ち合わせで「この動画は何のために作ったのか」を聞いてみる
4つ目が大事です。取引先との約束で数字を出せないことはよくあります。それでも、何を目的に作り、どこに置いて、何を見て判断したかは話せるはずです。目的を語れる会社は、自社の動画でも目的から考えてくれます。

作品集の「きれいな1本」より、同じ形の動画が何本も並んでるかを見てください。続けて作れるかが分かります。
最初の打ち合わせで、相手が何を聞いてくるか
制作会社を見極めるいちばんの材料は、最初の打ち合わせです。こちらが質問するだけでなく、相手が何を聞いてくるかに注目します。
| 聞いてきてほしいこと | 聞かれないと起きること |
|---|---|
| その動画で、最後に何を増やしたいか | 見た目は良いが、何も動かない動画になる |
| 誰に見てほしいか、その人はどこで見るか | 縦横や長さ、音の扱いが使う場所と合わない |
| 公開したあと、どこへ案内したいか | 動画を見た人の行き先がない |
| 社内で誰が確認し、誰が決めるか | 確認が長引き、公開日がずれる |
| 撮影できる場所・人・日程の制約 | 当日になって撮れないものが出る |
本数や尺、撮影の日程の話から始まる打ち合わせは、少し注意が要ります。それ自体は大事な話ですが、目的が決まる前に決めると、あとで作り直しになりやすいからです。
もう一つ見ておきたいのは、こちらの希望に「それはやめたほうがいい」と言ってくれるかどうかです。例えば「とにかくバズらせたい」と伝えたときに、何のために再生数が要るのかを聞き返してくれる会社なら、公開後も同じ目線で数字を見てくれるはずです。

納品されてから「縦で使いたかったのに横で撮ってた」と気づくと、撮り直しなんです。泣くに泣けません。
体制と距離を確かめる
作品と打ち合わせの次に、誰が作るのかと、どこまで関わってくれるのかを確かめます。
- 撮影の日に来る人:打ち合わせに出てきた人が現場にも来るか。現場で判断できる人がいるか
- 企画と編集の担当:台本を書いた人と編集する人が別なら、意図をどう渡しているか
- 撮影場所までの距離:拠点から遠い場合、出張の扱いと、打ち合わせをオンラインで進められるか
- 公開後の関わり:納品で終わりか、公開後の数字を見て直すところまで関わるか
- 小さく試せるか:最初から長期の契約が前提か、数本で試してから決められるか
縦型のSNS動画なら、公開後の関わりは特に大事です。1本で当てにいくより、入口を変えた数本を出して反応を比べ、寄せていくほうが形になりやすいからです。その考え方は別の記事に書きました。
あわせて読みたいショート動画は1本で当てにいかない。複数パターンを同時に出す考え方最後は、同じ表に並べて決める
候補が2〜3社に絞れたら、同じ項目で表にします。
| 観点 | 確かめたこと |
|---|---|
| 同じ使い道の作品 | 縦型・広告・会社紹介など、自社と同じ形の作品があったか |
| 打ち合わせ | 目的・見る人・行き先・決める人を聞いてきたか |
| 体制 | 撮影の日に来る人、企画と編集の担当が分かったか |
| 公開後 | 数字を見て直すところまで関わるか |
| 見積もり | 含まれる範囲と修正の回数がそろっているか |
見積もりは、金額だけで比べると判断を誤ります。項目の読み方と、比べるときにそろえることは別の記事にまとめています。
あわせて読みたい動画制作の見積書の見方。項目の意味と「一式」の中身の確かめ方迷ったら、最初の打ち合わせのあとに、自社の課題をいちばん正確に言い直してくれた会社を選ぶのが一つの目安です。
選ぶ前のご相談からでも、お気軽に
HEART CREATIONは、企画・撮影・編集・運用・広告・LP制作を同じチームで受け持つ制作会社です。
- 動画で増やしたい数字(予約・応募・問い合わせなど)を、最初の打ち合わせで一緒に決める
- 入口を変えた複数パターンを出し、2週間で結果を見て寄せていく
- 再生数を伸ばすこと自体が目的のご依頼は、お断りすることもあります
拠点は東京・横浜で、打ち合わせはオンライン、撮影は出張で全国に対応しています。ほかの会社と比べている途中のご相談でも構いません。初回のご相談は無料です(相談はこちら)。

比べてもらって大丈夫です。合うかどうかを一緒に確かめるところから始めましょう。
よくある質問
動画制作会社とフリーランスの映像制作者、どちらに頼むべきですか?
本数が多い、撮影と編集を同時に進めたい、担当が休んでも止めたくない、という場合は会社のほうが安心です。1本ずつ、決まった形の動画を頼むなら、得意分野の合うフリーランスも選択肢になります。どちらでも、同じ使い道の作品があるかで選びます。
動画制作会社は何社くらい比べればいいですか?
作品集で絞ったあと、打ち合わせをするのは2〜3社が目安です。多すぎると、同じ説明を何度もすることになり、比べる観点もぶれます。同じ資料を渡し、同じ表で比べると決めやすくなります。
地方の会社でも、東京の動画制作会社に頼めますか?
頼めます。打ち合わせをオンラインで進め、撮影の日だけ来てもらう形が一般的です。出張の扱いと、撮影の下見をどうするかを、最初に確かめておきます。
制作実績に自社と同じ業種がないと、頼まないほうがいいですか?
同じ業種でなくても問題ありません。業種より、「検討期間が長い」「採用で人が集まらない」など、課題が近い作品があるかを見ます。業種のことは、打ち合わせでこちらから伝えれば足ります。
動画制作会社に断られることはありますか?
あります。目的と依頼の内容が合っていないとき、別の方法を勧められることもあります。断る理由を説明してくれる会社は、目的から考えてくれる会社だと受け止めてよいことが多いです。
