インスタ広告の画像を作ったんですが、リールの欄に出たら文字の下半分がボタンで隠れていました。

同じ広告でも、出る場所ごとに「見える範囲」が違うんですよ。作る前に枠を知っておくと、ぐっと楽になります。
インスタ広告は、1つの広告がフィード・ストーリーズ・リールなど複数の場所に出ます。ところが、パソコンで作った横長や正方形の画像をそのまま入れると、縦長の画面では上下が切れたり、大事な文字が説明文やボタンに重なったりします。せっかくの素材が、出る場所によっては半分しか伝わらないわけです。
素材づくりで先に押さえるのは、2つです。置き場所ごとの形(縦横の比率)と、文字や顔を置かない範囲。これを決めてから撮影や制作に入れば、1回の撮影で複数の置き場所に対応できます。
この記事では、インスタ広告が出る場所と素材の形、静止画の作り方、リール広告の作り方、出す前の確かめ方を書きます。広告を何パターン作るか、どう比べるかは扱いません。
この記事の要点
- フィードは4:5、ストーリーズとリールは9:16で作る
- 縦長の素材は、上14%・下35%・左右6%に大事なものを置かない
- 出す前に、置き場所ごとのプレビューと自動の調整を確かめる
インスタ広告が出る場所と、素材の形
Metaの広告ガイドに載っている、Instagramの主な置き場所の推奨は次のとおりです(2026年10月時点。「認知度アップ」目的の場合)。
| 置き場所 | 縦横の比率 | 推奨の解像度 | 押さえておくこと |
|---|---|---|---|
| フィード(画像) | 4:5 | 1440×1800ピクセル | メインテキストは125文字以内、見出しは40文字以内が推奨 |
| ストーリーズ(画像) | 9:16 | 1440×2560ピクセル | 上約14%・下約35%・左右約6%に文字やロゴを置かない |
| リール(動画) | 9:16 | 1440×2560ピクセル | 同じ範囲を空ける。動画の長さは0秒〜15分、音声は強く推奨 |
ストーリーズとリールで上下を空けるのは、プロフィールのアイコンや、行動を促すボタン、説明文が重なるからです。特に下の35%は思っているより広く、画面の下3分の1ほどが隠れる前提で作ります。
ここから分かるのは、素材は少なくとも「4:5」と「9:16」の2つを用意したほうがよい、ということです。1つの比率だけで全部の置き場所をまかなおうとすると、どこかで切れたり、余白が目立ったりします。

下のほうに入れた電話番号が、ボタンにすっぽり隠れている。これ、本当によく見かけるんですよ。
静止画の素材は、1枚に1つだけ伝える
フィードの静止画は、スクロールの途中で一瞬目に入るだけです。1枚で伝えることは1つに絞ります。
例えば、地域のリフォーム会社が浴室リフォームの広告を出すとします。「施工の流れ」「保証」「ショールームの案内」を1枚に全部入れると、どれも読まれません。リフォーム後の明るい浴室の写真を大きく置き、画像の中の文字は「冬の浴室、寒くないですか」の一言だけにします。保証や流れは、広告の文(メインテキスト)と、その先のページに任せます。
静止画で決めておくと迷わない役割分担は、次のとおりです。
- 画像:何の話か(商品・人・できあがりのどれか1つを大きく)
- 画像の中の文字:見る人の悩みか、結果を一言で
- メインテキスト:誰に向けた話か、なぜ今なのか
- 見出しとボタン:次に何をすればいいか
画像の中の文字は、スマホを顔から少し離して読めるかで確かめます。パソコンの画面で読める大きさでも、スマホのフィードでは小さすぎることがよくあります。反応の良かった自社の投稿があれば、その写真を広告の素材に使うのも手です。すでに見た人の反応で、伝わることが分かっているからです。
リール広告は、リールの中で浮かないように
リール広告は、ふつうのリールと並んで、同じ全画面で流れてきます。見る人は、広告かどうかより先に、続きを見るかどうかを一瞬で決めます。テレビCMのように最後にロゴを見せる作りより、最初の数秒で何の話かが分かる作りのほうが向いています。
リール広告の素材で押さえるのは、次の3つです。
- 縦9:16で撮る:横長の映像を縦に置くと、上下に大きな余白ができてリールの中で浮く
- 大事なものは真ん中に:顔・商品・文字を、上14%と下35%を除いた範囲に収める。撮影のときから、被写体を少し上寄りに置くと編集が楽になる
- 音なしでも伝わるように:音声は推奨されているが、音を消して見る人もいるので、話の要点は文字でも出す
音はMetaの広告ガイドで強く推奨されている一方、ライセンスが必要な音楽は使えません。ガイドでは、オリジナルの音源やMetaサウンドコレクションの使用料無料の音楽が勧められています。ふだんの投稿で使えた曲が、広告では使えないことがある点に注意します。音の権利の考え方は、BGMと著作権の記事にまとめています。

投稿で流行っていた曲をそのまま広告に乗せる、はやめておきましょう。広告の音は、使っていいものから選ぶのが先です。
例えば、通販をしているパン屋のリール広告なら、冒頭でクロワッサンを割る音と断面、続けて「冷凍で届いて、焼くだけ」の文字、最後に焼き上がりとボタン。音を消しても、文字と画で話が追える形にしておきます。
出す前に、置き場所ごとに確かめる
素材を入稿したら、公開の前に必ずプレビューを見ます。見るのは次のところです。
- 01置き場所ごとに開くフィード・ストーリーズ・リールのプレビューを1つずつ見る
- 02隠れていないか見る文字・顔・商品・価格が、説明文やボタンに重なっていないか
- 03切れていないか見る4:5の素材が別の置き場所で切り取られ、大事な部分が欠けていないか
- 04自動の調整を見る明るさやトリミングなどの自動調整が入っていないか、合わないものはオフにする
- 05スマホで見る自分のスマホの画面で、文字が読める大きさか確かめる
4つ目の自動の調整は見落としやすいところです。Metaには、広告の画像や動画の明るさ・コントラスト・縦横の比率などを自動で調整する「クリエイティブ強化」の機能があり、一部は最初からオンになっていることがあります。Metaは、公開前にプレビューを確かめ、合わない調整はオフにするよう勧めています。商品の色が大事な化粧品やアパレルでは、色味が変わっていないかを特に見ておきます。
広告の素材を何本作り、どう比べて入れ替えるかは、次の記事にまとめています。
あわせて読みたい広告クリエイティブは何パターン用意するか。複数案の作り方と比べ方インスタ広告の素材を、HEART CREATIONで
インスタ広告は、同じ予算でも素材によって反応が大きく変わります。HEART CREATIONでは、企画・撮影・編集から広告の運用まで、同じチームで引き受けています。
- 置き場所に合わせて、1回の撮影から静止画とリールの素材をまとめて作る
- 入口を変えた複数の案を同時に出し、2週間で結果を見て寄せていく
- 広告で伝えたことを、その先のページの1行目にもそろえる
まずは今の素材を見せていただくだけでもかまいません。サービスの内容もあわせてご覧ください。

撮影の日に、縦も4:5も両方撮っておく。これだけで、あとの作業が半分くらいになりますよ。
よくある質問
インスタ広告の画像サイズは何ピクセルにすればいいですか?
2026年10月時点のMetaの広告ガイドでは、フィードの画像は4:5の1440×1800ピクセル、ストーリーズとリールは9:16の1440×2560ピクセルが推奨されています。まずはこの2つの比率で作っておくと、多くの置き場所に対応できます。
インスタ広告の画像に文字を入れてもいいですか?
入れてかまいません。ただし、スマホで一目で読める短さにとどめ、詳しい説明はメインテキストやその先のページに任せたほうが伝わります。ストーリーズやリールでは、上下の隠れる範囲に文字を置かないようにします。
リール広告は何秒くらいがいいですか?
広告ガイドでは0秒〜15分まで出せますが、長さは伝えたいことの数で決めるのがおすすめです。最初の数秒で何の話かが分かるように作り、要点が伝わったら長く引っぱらずに終えます。
フィード投稿用に作った画像を、そのままリール広告に使えますか?
使えないことはありませんが、縦長の画面では上下に余白ができたり、文字がボタンに隠れたりします。リールに出すなら、9:16で作り直すか、縦の素材を別に用意するのがおすすめです。
