フォーム広告に切り替えたら、資料請求の件数は増えたんです。でも電話をかけると、「申し込んだ覚えがない」と言われることが何度もあって。

入力がすごく楽なぶん、勢いで送る人が混ざるんです。押す手前に、少しだけ考える間を置いてあげてください。
Meta広告には、広告を見た人が、InstagramやFacebookのアプリから出ずに申し込みを終えられる「リード獲得広告」があります。インスタントフォームとも呼ばれ、ここではフォーム広告と書きます。
サイトに移って入力するより手間が少ないので、件数は集まりやすい広告です。一方で、名前や電話番号が自動で入力されることもあり、軽い気持ちで送られた問い合わせが混ざります。件数が増えても、つながらない連絡先ばかりでは営業の手間が増えるだけです。
この記事では、フォーム広告が向く場面、フォームの種類と機能、質を落とさない設計、届いたあとの段取りを書きます。サイトのフォームで離脱を減らす話は別の記事で扱っています。
この記事の要点
- 送りやすさは、件数と引き換えに質を下げることがある
- 「高い意向」と質問1つで、送る前に考える間を作る
- 届いたら早く連絡し、90日以内に手元へ移す
アプリの中で、入力が終わる広告
Metaのヘルプでは、インスタントフォームを使ったリード獲得広告は、FacebookやInstagramの外に移らずに、関心のありそうな人の情報を受け取れる機能と説明されています。Metaに登録済みの名前・メールアドレス・電話番号などは、自動で入力されます(2026年10月時点)。
フォームは、主に次の部品でできています。
- フォームタイプ:目的に合わせて「大量用(標準)」「高い意向」「リッチクリエイティブ」から選ぶ
- イントロ:何の申し込みか、送ったあとに何が届くかを書く
- 質問:最低1つ。連絡先のほかに、自由に質問を足せる
- プライバシーポリシー:フォームを配信するには記載が必要
- 終了画面:送信後に出す文章やボタン
このほか、Instagram DirectやMessenger、WhatsAppのメッセージの中で申し込みを受けるやり方もあります。
向く商売、向かない商売
フォーム広告は「あとから会社が連絡する」前提の申し込みに向いています。
| 向く場面 | 理由 |
|---|---|
| 資料請求・見積もり依頼(工務店・リフォーム) | 申し込みのあとに、担当者が詳しく話す流れがある |
| 体験・見学・説明会の予約(学習塾・スクール) | 日程の調整を電話やメッセージで続けられる |
| セミナーや相談会の申し込み(士業・BtoB) | 名前と連絡先で、次のやり取りが始められる |
反対に、その場で写真や料金表をじっくり比べてから決めたい商品や、ネットショップのように画面の中で買い物が完結する商売は、サイトに来てもらうほうが合います。フォーム広告で受け付けても、結局は詳しい説明をし直すことになるからです。
質が落ちる3つの理由
つながらない申し込みが増えるのには、理由があります。
- 自動で入力されるので、送ったことを覚えていない
- 流し見の途中で開くので、何の申し込みかを読まずに送る
- 送ったあとに何が起きるかが分からず、電話が来て驚く
どれも、送るまでが楽すぎることから来ています。直すには、手間を増やすのではなく、送る前に「何を申し込むのか」を一度だけ確かめてもらう作りにします。

フォームに質問を1つ足すのは勇気がいります。件数は減っても、話せる相手が増えるほうを取りましょう。
質を落とさないフォームの作り方
- 01フォームタイプを選ぶ連絡のあとに絞り込みが要るなら「高い意向」。入力した内容を確かめる画面が加わり、会社から連絡が来ることが連絡先の欄のそばに表示される
- 02イントロに次の流れを書く「送信後、翌営業日までに担当者からお電話します」のように、何が起きるかを先に伝える
- 03質問を1つだけ足す「ご検討の時期」「お住まいの市区町村」など、答えで優先順位が付けられるもの
- 04確認の機能を使う電話番号をワンタイムパスワードで確かめる機能、仕事用メールアドレスかを確かめる機能がある
- 05終了画面で次の一歩を出す予約ページやLINEへのボタンを置き、気持ちが温かいうちにつなぐ
「高い意向」のフォームは、モバイルのFacebookフィードとInstagramフィードにだけ配信され、パソコンには表示されません(2026年10月時点)。質問を足すときは、答えによって次の選択肢が変わる「条件付き回答」も使えます。ただし、質問の数が増えるほど、送る人は減ります。足すのは、届いたあとの対応が変わる質問だけにします。
サイトのフォームを軽くする工夫は、下の記事にまとめています。フォーム広告では、それと逆に、少しだけ重さを足す場面があると覚えておくと迷いません。
あわせて読みたい問い合わせフォームの離脱を減らす。項目の削り方と入力しやすい作り届いたあとの段取りで、成果が決まる
フォーム広告の申し込みは、送った本人の記憶が薄れるのが早い問い合わせです。

届いたその日のうちに電話。これだけで、「覚えてない」と言われる回数はぐっと減ります。
段取りで決めておくことは3つです。
- 誰が、いつまでに連絡するか(土日に届いた分も含めて)
- リードの置き場所:Metaの画面からリードをダウンロードできるのは、フォームが送信されてから90日間です(2026年10月時点)。顧客管理の仕組みとつなぐか、決まった曜日に書き出す
- 成約したかどうかの記録:どの広告から来た人が成約したかを残す
3つ目は、広告の配信にも返ってきます。Metaには、送信後に成約しそうな人へ広告を寄せる「適格リード数を最大化」という目標があります。ヘルプによると、2026年4月からは、新しいキャンペーンでこの目標を使うにはコンバージョンAPIとの連携が必要になりました(既存のキャンペーンは2026年8月から影響)。仕組みはMetaピクセルとコンバージョンAPIの記事で書いています。
問い合わせを営業に渡す流れは、こちらにまとめています。
あわせて読みたいSNSからの問い合わせを営業につなぐ。DMを商談に変える受け渡しと記録申し込みのあとまで、つなげて設計します
フォーム広告は、送られた瞬間がゴールではありません。HEART CREATIONでは、広告と、その先の受け皿を同じチームで引き受けています(サービス一覧)。
- 件数ではなく、その先の成約や来店を最初に決めて、フォームの質問を一緒に組む
- 広告の素材とフォームのイントロで、同じ約束を伝える
- 広告・LP制作・LINE(Lステップ)・AIチャットまで、分業せずに同じチームで引き受ける
フォームの文面を見直したい、という段階からでもご相談いただけます。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります(ご相談はこちら)。

どんな質問を入れるかは、いつも電話で聞いていることの中にあります。まずはそこを教えてください。
よくある質問
フォーム広告とサイトへの誘導、どちらがいいですか?
あとから会社が連絡して話を進める商売なら、フォーム広告が向いています。写真や料金をじっくり比べてから決める商品や、ネットで購入が完結する商品なら、サイトに来てもらうほうが合います。
リード獲得広告にプライバシーポリシーは必要ですか?
必要です。FacebookやInstagramでインスタントフォームを配信するには、プライバシーポリシーの記載が求められます(2026年10月時点)。すでにサイトにあるポリシーのURLを使えます。
リード獲得広告で集めた情報はいつまで見られますか?
Metaの画面からダウンロードできるのは、フォームが送信されてから90日間です(2026年10月時点)。顧客管理の仕組みとつなぐか、定期的に書き出しておきます。
「高い意向」のフォームにすると何が変わりますか?
送信前に入力内容を確かめる画面が加わり、会社から連絡が来ることが表示されます。件数は減ることがありますが、関心の低い人の送信を防ぐのに役立つとMetaは説明しています。
