広告を頼んでいる会社から「ピクセルだけでなくCAPIも入れましょう」と言われました。両方いるんですか?

いる場合が多いです。ピクセルが店先で数える係なら、CAPIは裏口から帳簿を直接運ぶ係なんですよ。
Meta広告で問い合わせや購入を成果として数えるには、サイトで起きた行動をMetaに知らせる仕組みが要ります。その代表が、Metaピクセルと、コンバージョンAPI(CAPIと略されます)です。
名前だけ聞くと、どちらも「計測のタグ」で同じものに見えます。実際は、データを送る場所が違い、得意なことも違います。片方だけで足りる会社もあれば、両方を組み合わせたほうがいい会社もあります。
この記事では、2つの役割の違い、何をイベントとして送るか、両方使うときに二重に数えない方法、入れたあとに確かめることを書きます。何を成果の「1件」にするかを社内で決める話は、Meta広告を始める前の準備の記事で扱っています。
この記事の要点
- ピクセルはブラウザから、CAPIはサーバーから送る
- 両方で同じ行動を送るなら、同じ番号を付けて重複を防ぐ
- 入れたら、テストのイベントで届いているか確かめる
ピクセルとCAPIは、送る場所が違う
Metaのヘルプでは、Metaピクセルは「ウェブサイトに配置するコード」、コンバージョンAPIは「サーバーからMetaにイベントを直接送るための方法」と説明されています(2026年10月時点)。
| Metaピクセル | コンバージョンAPI | |
|---|---|---|
| 送る場所 | 見ている人のブラウザ | 自社のサーバー、サイトの管理システム、顧客管理の仕組みなど |
| 送れるもの | サイトでの行動(ページの表示・問い合わせ・購入など) | サイトの行動に加え、アプリ、店頭などオフライン、メッセージでのやり取り |
| 弱いところ | ブラウザの設定、通信の問題、広告ブロッカーで抜けることがある | 送るための設定や連携の手間がかかる |
ピクセルは、見ている人のブラウザの中で動きます。そのため、ブラウザ側の事情でデータが届かないことがあります。CAPIはサーバーから送るので、そうした影響を受けにくい。Metaは、ピクセルとCAPIを組み合わせて使うことをすすめています。
もう一つの違いは、サイトの外の成果も送れることです。たとえば店頭での購入や、顧客管理の仕組みに記録した「成約した」という情報もCAPIで送れます。フォーム広告で集めた問い合わせの質を上げる話は、フォーム入力型の広告で書いています。
あわせて読みたいMeta広告(インスタ広告)を始める前に準備する5つのことどの行動を「イベント」として送るか
サイトで起きた行動のことを、Metaではイベントと呼びます。名前があらかじめ決まっている「標準イベント」があり、そこから自社の成果に近いものを選びます。
| 自社の成果 | 選びやすい標準イベント | 例 |
|---|---|---|
| 資料請求・見積もり依頼 | リード(Lead) | 工務店の資料請求フォーム |
| 来店・訪問の予約 | スケジュール(Schedule) | 歯科医院のネット予約 |
| 電話やチャットでの連絡 | 問い合わせ(Contact) | 電話ボタンのタップ |
| 求人への応募 | 応募(SubmitApplication) | 採用ページの応募フォーム |
| ネットショップでの購入 | 購入(Purchase) | 通販の注文完了 |
(Metaピクセル標準イベントの仕様をもとに作成。2026年10月時点)
送るのは「完了した瞬間」です。フォームのページを開いただけで送ってしまうと、入力をやめた人まで成果に数えられます。送信後に表示される完了ページで送るのが基本です。ページの表示そのもの(PageView)は、ピクセルの基本のコードに含まれています。

フォームの入口でイベントを送っていて、成果が実際の何倍にもなっていた。数字が良すぎるときほど泣けるんです。
両方使うなら、同じ番号を付ける
ピクセルとCAPIの両方から同じ行動を送ると、1件の問い合わせが2件に数えられるおそれがあります。これを防ぐ処理を「重複除外」と呼びます。
Metaの説明では、重複が除外されるのは、イベント名(event_name)と、イベントごとの番号(event_id)が、ピクセルとCAPIで一致しているときです。番号がない場合は、external_idやfbpという値が一致していれば除外されます。

同じ問い合わせには、両方から同じ番号を付けて送る。ピクセルとCAPIに握手させるイメージです。
逆に、ブラウザからは「カートに追加」、サーバーからは「購入」と、別々のイベントを送る分け方なら、重複除外は要りません。どちらの分け方にするかを先に決めておくと、設定が迷いません。
ShopifyやWooCommerceなど、多くのサービスとの「パートナー連携」では、重複除外のための値が自動で扱われます。自社で作ったサイトなら、コードに番号を加える作業が必要です。
入れ方は、サイトの作りで決まる
Metaのヘルプによると、イベントの設定は、イベント設定ツール、パートナー連携、ピクセルのコード、コンバージョンAPIのコードのいずれかでできます。CAPIも、開発者がいなくても始められる連携が多くあります。
- 01使っているサービスを調べるネットショップのサービスや予約システムに、Metaとの連携機能があるか確かめる
- 02連携があれば使うピクセルとCAPIをまとめて設定でき、重複除外も任せられることが多い
- 03自社で作ったサイトならサイトを作った会社に、完了ページの場所と送るイベントを伝えて組み込んでもらう
- 04誰が持つかを決めるサイトを作り直すとき、タグを入れ直す担当を決めておく
入れたあとに確かめること
設定したら、イベントマネージャの「イベントのテスト」ツールで、実際に届いているか、重複が除外されているかを確かめます。広告を出したあとで「成果ゼロ」の原因を探す手順は、下の記事にまとめています。
あわせて読みたい広告の成果が出ないときに見直す順番。設定を触る前に確かめることあわせて、送ってはいけない情報にも注意します。Metaは、健康・お金・子どもに関するデータなど、規約や法律で認められていない情報を送らないよう求めています。イベント名やページのURLに病名や相談内容が入っていないかは、クリニックや士業のサイトで特に見ておきたいところです。また、自分が所有していないサイトにピクセルを置くことは、Metaの規約で禁じられています。サイトのプライバシーポリシーへの書き方は、プライバシーポリシーと特商法の表記を参照してください。
計測の設計から、ご一緒します
計測のタグは、広告の成果を数える土台であり、AIが相手を探すための材料でもあります。HEART CREATIONでは、広告の配信だけでなく、その前後を同じチームで引き受けています(サービス一覧)。
- 広告で増やしたい数字を先に決め、どの行動をイベントとして送るかを一緒に整理する
- 広告の行き先になるLPを、計測環境の設計まで含めて制作する
- 動画で伝えたことをLPの一行目に置き、完了ページまでの流れをそろえる
「タグが入っているかどうかも分からない」という状態でも大丈夫です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります(ご相談はこちら)。

一度きちんと組めば、あとは月に一度届き方を見るくらいで済みます。最初だけ、少し丁寧にやりましょう。
よくある質問
コンバージョンAPIだけで、ピクセルは入れなくてもいいですか?
Metaは、ピクセルとコンバージョンAPIを組み合わせて使うことをすすめています(2026年10月時点)。両方で同じイベントを送る場合は、イベント名と番号をそろえて重複を除外できるようにしておきます。
Metaピクセルはどこに入れればいいですか?
基本のコードはサイトのすべてのページに入れ、問い合わせや購入などのイベントは、その行動が完了したページで送ります。ネットショップのサービスなどを使っている場合は、連携機能から設定できることが多いです。
コンバージョンAPIの設定にエンジニアは必要ですか?
使っているサービスにMetaとのパートナー連携があれば、開発者なしで設定できる場合が多くあります。自社で作ったサイトでは、サーバー側の作業が必要になるため、サイトを作った会社に相談します。
ピクセルが正しく動いているかはどう確かめますか?
イベントマネージャの「イベントのテスト」ツールで、テストの行動を起こしてイベントが届くかを確かめます。両方から送っている場合は、重複が除外されているかもそこで見られます。
