投稿の画像を毎回Canvaで一から作っていて、1枚に時間がかかるうえ、並べると全部バラバラなんです。テンプレートを作れば解決しますか。

そろったプロフィール画面、見てるだけで気持ちいいですよね。でも本当に効くのは、作る人の迷いが減ることのほうなんです。
インスタの投稿画像を、担当者がその日の気分で作っている。文字の位置も色も毎回違い、プロフィールの一覧を開くと、別々の店の投稿が混ざっているように見える。小さな会社のアカウントでよく見かける状態です。
テンプレートは、この「毎回決めている」部分を先に決めておく仕組みです。ポイントは、きれいな見本を探してくることではなく、文字・写真・ロゴを毎回どこに置くか、何文字まで入れるかを決めることにあります。置き場所が決まっていれば、作る人が変わっても見た目はそろいます。
この記事では、テンプレートで固定するものと変えるもの、投稿の種類の分け方、作る手順、作ったあとに崩れていく原因と防ぎ方を書きます。
この記事の要点
- テンプレートは「何を毎回同じ場所に置くか」の決めごと
- 投稿の種類ごとに1つずつ、最初は2〜3種類で足りる
- 崩れる原因は文字のあふれ・色の追加・複製の増えすぎ
テンプレートで固定するもの、毎回変えるもの
最初に、固定する部分と、投稿ごとに入れ替える部分を分けます。全部を固定すると窮屈になり、全部を自由にすると、テンプレートの意味がなくなります。
| 部分 | 固定する | 毎回変える |
|---|---|---|
| 見出しの文字 | 位置・書体・大きさ・行数の上限 | 文言 |
| 写真 | 置く枠の形と位置、明るさの方向 | 写真そのもの |
| 色 | 地の色と強調色(強調色は1つ) | 使わない |
| ロゴ・店名 | 位置と大きさ | 使わない |
| 余白 | 端から文字までの距離 | 使わない |
| 番号や目印 | シリーズ名・回数の位置 | 回数 |
色や書体そのものを決めるのは、トンマナの仕事です。テンプレートは、決まった色と書体を「どこに・どの大きさで」使うかを形にしたもの、と考えると分けやすくなります。トンマナがまだ無いなら、先にそちらを1枚にしておくと迷いません。
あわせて読みたいトンマナとは?ブランドの「らしさ」を決めるトーン&マナーの決め方投稿の種類ごとに、型を1つずつ
1つのテンプレートで全部の投稿をまかなおうとすると、無理が出ます。お知らせと、写真を見せたい投稿と、文字で読ませる投稿とでは、画面の使い方が違うからです。
例えば、街のパン屋なら、次の3種類で1か月の投稿のほとんどが収まります。
- お知らせ型:休業日・新商品の発売日。日付と一言が主役で、写真は小さめ
- 写真型:焼き上がりのパン。写真を大きく、文字は商品名だけを下に
- 読みもの型:「冷凍したパンのおいしい戻し方」のような、文字を読ませる投稿
最初から10種類を作る必要はありません。過去3か月の投稿を並べて、実際に多かった種類から2〜3個作れば十分です。足りない種類は、同じ迷いが何度か出てから足していきます。

かっこいいテンプレートを買ったのに、中身に合わない。ほんとによく見るんですよ。中身から先に分けてください。
テンプレートの作り方。6つの手順
- 01過去の投稿を並べる直近の投稿を一覧で見て、反応がよかったもの・自分たちらしいものに印を付ける
- 02種類に分ける印を付けた投稿を、お知らせ・写真・読みもののように2〜3種類に分ける
- 03枠を引く種類ごとに、見出し・写真・ロゴ・余白の位置を決める。端ぎりぎりには文字を置かない
- 04文字数の上限を決める見出しは何文字・何行までかを、実際に入れてみて決める
- 05スマホで縮めて見る一覧の小さな画面と、フィードの1枚表示の両方で読めるか確かめる
- 06名前を付けて置く「お知らせ_v1」のように種類と版が分かる名前で、共有の場所に1つだけ置く
4つ目の文字数の上限が、あとで効いてきます。「見出しは2行・1行12字まで」と決めておけば、文章を考える段階で収まる長さに削れます。決めていないと、入りきらない文字を小さくして押し込むことになり、そこから見た目が崩れます。
5つ目は、プロフィールの一覧で確かめるのがおすすめです。一覧では、投稿の端が切れて表示されることがあります。端に寄せた文字やロゴは欠けやすいので、大事なものは中央寄りに置きます。
この読みもののアイキャッチも、同じ考え方で作っています。黒とオフホワイトの2色、左に2行の見出し、右に代表・古川のキャラクター、と置き場所を固定し、見出しは1行8字までと決めています。入りきらないときは、文字を縮めるのではなく、言葉を短くして作り直します。
作ったあとに崩れていく、4つの原因
テンプレートは、作った日がいちばんきれいです。崩れ方にはパターンがあるので、先に手を打っておきます。
| 崩れ方 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 文字があふれる | 入りきらず文字を小さくする、行を足す | 上限を決め、超えたら言葉を削る |
| 色が増える | 「目立たせたい」で赤や黄色を足す | 強調色は1つ。目立たせるのは大きさで |
| 複製が増える | 担当者ごとにコピーして少しずつ変わる | 元のテンプレートは1つ、触れる人を決める |
| 写真の調子がずれる | 暗い写真と明るい写真が交互に並ぶ | 明るさの方向を決め、撮る場所をそろえる |
いちばん気づきにくいのは、3つ目の複製です。Aさんが少し直したものをBさんがコピーし、さらに直す。半年後には、似ているけれど違うテンプレートが5つある、ということが起きます。元になる1つを決め、直すときはそれを直して版の番号を上げる。使う人は毎回そこから複製する。これだけで、ずれはかなり防げます。
デザインツールの多くには、文字や図形を動かせないよう固定する機能があります。ロゴや余白の目印など、触ってほしくない部分は固定しておくと、うっかり動くことがなくなります。

文字を入れ替えて写真を差すだけで1枚できる日が来ると、ほんとに楽になりますよ。考える時間を中身に回せます。
見直すのは、季節ごとに1か所だけ
同じテンプレートを長く使っていると、「飽きられないか」が気になってきます。ただ、見る人は作る人ほど同じ形を見ていません。気になったら、全部を作り直すのではなく、季節ごとに1か所だけ変えます。夏は地の色を少し明るくする、年末だけ目印を足す、といった変え方です。
変えるときは、変えた日を記録しておきます。テンプレートを変えた前後で反応が動いたのか、中身のせいなのかを、あとで分けて見られるからです。反応の比べ方は、ひとり運用の回し方の記事に書いた数字の記録と合わせると続けやすくなります。
あわせて読みたいSNS担当者が1人しかいない会社の回し方。ひとり運用を続ける仕組み投稿の型づくりから、HEART CREATIONでお手伝いします
HEART CREATIONは、企画・撮影・編集・運用・WEB制作を同じチームで受け持っています。投稿画像のテンプレートも、動画のテロップやLPと同じ決めごとで作れるので、媒体をまたいで見た目がずれにくくなります。
- 過去の投稿を並べて、種類分けと型の数を一緒に決める
- 文字数の上限や余白まで含めたテンプレートを作り、置き場所と版の管理まで整える
- 社内で回せるよう、作り方と直し方を手順にして3〜6か月かけて渡していく
「何を固定すればいいか分からない」段階のご相談でも大丈夫です(サービス一覧)。

過去の投稿と写真、まとめて持ってきてください。まず全部並べるところから、一緒にやりましょう。
よくある質問
インスタのテンプレートはいくつ作ればいいですか?
最初は2〜3種類で十分です。過去の投稿を種類分けして、多かったものから作ります。同じ迷いが何度も出たときに、1つずつ足していけば足ります。
テンプレートを使うと、投稿がワンパターンに見えませんか?
見た目がそろっていても、中身の写真や言葉が毎回違えば、同じ投稿には見えません。気になるときは全部を作り直さず、季節ごとに1か所だけ変える方法がおすすめです。
無料で配られているテンプレートを使ってもいいですか?
使えますが、そのままだと同じ素材を使うほかのアカウントと似てしまいます。配布元の利用条件を確かめたうえで、自社の色・書体・置き場所に合わせて直してから使うのが安全です。
デザイナーにテンプレートを頼むとき、何を渡せばいいですか?
過去の投稿、よく出す投稿の種類、見出しに入れたい文字の例、色と書体の決めごとを渡します。実際の文言の例があると、文字数の上限まで含めた形で作ってもらえます。
ストーリーズ用のテンプレートも別に必要ですか?
画面の縦横の比率が違うので、同じものをそのまま使うと文字が切れることがあります。ストーリーズでもよく出す種類があるなら、色と書体はそろえたまま、別の型を1つ用意すると楽です。
