リールのほうが伸びると聞いたので、写真の投稿はもうやめようかと思っているんです。

言いにくいんですが、写真をやめると、せっかく来てくれた人が見る棚が空っぽになっちゃうんですよ。
Instagramに投稿するとき、多くの担当者が迷うのが「リールにするか、写真にするか」です。リールのほうが知らない人に届きやすい、という話はよく聞きますし、それ自体は公式の説明とも合っています。だからといって、全部をリールにすればいいわけではありません。
リールとフィード投稿は、見せる相手と、見られ方が違います。リールは、まだ自社を知らない人に流れの中で出会うためのもの。写真やカルーセル(複数枚の投稿)は、気になった人がプロフィールを開き、自分のペースで確かめるためのものです。役割が違うので、優劣で比べても答えは出ません。
この記事では、2つの役割の違いを表にし、それぞれに向く中身、1本ごとにどちらで出すかの決め方、組み合わせの見直し方を書きます。どのSNSを選ぶかの話は、別の記事にまとめています。
あわせて読みたいどのSNSで集客するか。インスタ・TikTok・X・YouTubeの選び方この記事の要点
- リールは、知らない人に出会うための入口
- フィード投稿は、確かめに来た人が読む棚
- 1本ごとに「誰に、何をしてほしいか」で出し分ける
リールとフィード投稿は、届く相手と見られ方が違う
まず、2つの違いを並べます。ここでのフィード投稿は、写真1枚の投稿と、写真や動画を何枚か重ねるカルーセルのことです。
| リール | フィード投稿(写真・カルーセル) | |
|---|---|---|
| 主に見る人 | まだフォローしていない人が多い | フォロワーと、プロフィールを開いた人が中心 |
| 見られ方 | 縦に流れる中で、数秒で続きを見るか決められる | 止まって、自分のペースでめくって読む |
| 得意なこと | 動き・変化・音・人柄で、知らない人の手を止める | 手順・比較・一覧など、読み返す情報をまとめる |
| 苦手なこと | 細かい情報を、落ち着いて読ませること | まだ知らない人に、偶然見つけてもらうこと |
| 作る手間 | 撮影と編集がいる | 写真と文字で作れる |
Instagramは公式の説明で、リールに表示されるものの多くはフォローしていないアカウントの投稿だとしています。カルーセルには、写真や動画を最大20点まで入れられます(いずれも2026年10月時点)。
この違いから、役割はこう分けられます。リールは新しい人との出会いを担当し、フィード投稿は、出会った人がプロフィールを開いたときに「この会社に頼んで大丈夫か」を確かめる材料を担当する。どちらか一方だけでは、出会いはあっても確かめる材料がない、あるいは材料はそろっているのに誰も来ない、という状態になります。
リールは、初めて会う人の手を止めるもの
リールを見る人の多くは、あなたの会社を知りません。だから、会社の説明から始めても見てもらえません。手を止めてもらえるのは、動きや変化があって、見ていて分かるものです。
例えば、町の自転車店なら、パンク修理を30秒で見せるリール。タイヤを外し、穴を探し、ふさいで、空気を入れる。見ている人は自転車店を探していたわけではありませんが、「この店、手際がいいな」と覚えてくれます。学習塾なら、テスト前の自習室の静かな空気、先生がノートに赤を入れる手元。どちらも、言葉で説明するより動きで伝わるものです。
リールでは、全部を伝えようとしません。営業時間、料金の考え方、申し込みの流れまで詰め込むと、知らない人には重すぎます。リールの役目は「気になる」と思わせるところまで。続きは、プロフィールとフィード投稿が引き受けます。
プロアカウントでは、リールを先にフォロワー以外の人だけに見せる「トライアルリール」も使えます。反応を見てから、フォロワーにも公開するかを決められる機能です(2026年10月時点で、公式のクリエイター向け案内による)。いつものフォロワーに見せる前に、知らない人にどう受け取られるかを試せます。

フォロワーの目を気にせず、知らない人だけで試せる。冒険したい企画にはうれしい機能なんですよ。
フィード投稿は、確かめに来た人が読む棚
リールで気になった人は、プロフィールを開きます。そこで目に入るのが、フィード投稿の並びです。ここが、店の棚の役目を果たします。
フィード投稿に向くのは、読み返したくなる情報です。
- 手順:「通勤用の自転車を長持ちさせる、月1回の手入れ」を5枚で
- 比較:「クロスバイクとシティサイクル、通勤ならどっち」を表で
- 事例:「この1か月に直した自転車」を写真で並べる
- よくある質問:「修理の予約は要る?」「部品の持ち込みはできる?」
カルーセルは、1枚目で何の話かを言い切り、2枚目以降で中身を順に見せる作りにすると読みやすくなります。最後の1枚に「ご予約はプロフィールのリンクから」と次の行動を置けば、確かめた人がそのまま動けます。
フィード投稿は、リールほど多くの人には届きません。それでいいのです。読むのは、すでに興味を持った人です。届く人数より、読んだ人が「頼んでみよう」と思えるかで出来を見ます。プロフィールのどこに何を置くかは、別の記事で扱っています。
あわせて読みたいインスタのプロフィールの書き方。問い合わせが来る自己紹介・リンク・ハイライト
保存してもらえた投稿は、その人の手帳に挟んでもらったようなもの。ありがたいですよね。
1本ごとに、どちらで出すかを決める
ネタは浮かぶんですが、毎回リールにするか写真にするかで手が止まります。
迷ったら、形式から考えずに「この投稿は誰に、何をしてほしいか」から決めます。
- 01誰に見せるかまだ知らない人ならリール、すでに知っている人や確かめに来る人ならフィード投稿
- 02何をしてほしいか覚えてほしいならリール、読み返して比べてほしいならカルーセル
- 03動きがあるか変化や手元の作業など、動きで伝わるならリール。静止画で足りるなら写真
- 04あとで探すか見た人があとで探し直しそうな情報なら、フィード投稿にして棚に残す
1つのネタを、両方に分けて出すこともできます。自転車店なら「パンク修理の30秒」をリールで出し、「パンクしにくい空気の入れ方」を4枚のカルーセルでフィードに置く。リールで出会った人がプロフィールを開くと、続きの情報がそこにある。これが、2つがかみ合った状態です。
週に何本、どちらを出すかの配分は、作る手間との兼ね合いで決まります。本数の考え方は、こちらの記事にまとめています。
あわせて読みたいSNSの投稿頻度は毎日でないとだめか。続く本数の決め方と守り方組み合わせは、止まっている段で見直す
リールとフィード投稿のどちらが足りないかは、数字の止まり方で見当がつきます。
| 起きていること | 足りないもの | 見直すこと |
|---|---|---|
| リールの閲覧数が少なく、新しい人が来ない | 出会いの入口 | リールの本数と、冒頭の見せ方 |
| リールは見られているが、プロフィールが開かれない | リールと会社のつながり | リールの最後に、誰がやっている店かを入れる |
| プロフィールは開かれるが、問い合わせがない | 確かめる材料 | フィード投稿の手順・事例・よくある質問 |
Instagramの投稿のインサイトでは、閲覧数やインタラクションに加えて、投稿を見たあとにプロフィールで取られた行動も確かめられます(2026年10月時点)。「リールは出会い、フィード投稿は確かめる場所」と役割を決めておけば、どの数字を見ればいいかも自然に決まります。
リールとフィードの組み立てから、お手伝いします
リールとフィード投稿は、片方だけでは働きません。HEART CREATIONでは、2つの役割をつなげて組み立てています。
- リールの企画・撮影・編集と、フィード投稿の作成を、分業せず同じチームで引き受ける
- 入口を変えたリールを何パターンか同時に出し、2週間で結果を見て寄せていく
- リールで出会った人が問い合わせまで進めるよう、プロフィールやLPの受け口も整える
初回のご相談は無料で、オンライン60分でも対応しています(サービス一覧はこちら)。今の投稿を見ながら「どれをリールにすべきか」という相談からでもかまいません。

リールで出会って、フィードで確かめてもらう。この流れができると、投稿がぐっと仕事をしてくれますよ。
よくある質問
リールとフィード投稿の違いは何ですか?
リールは、主にまだフォローしていない人に届き、流れの中で見られる動画です。写真やカルーセルのフィード投稿は、フォロワーやプロフィールを開いた人が、自分のペースで読むものです。出会う場所と、確かめる場所という役割の違いがあります。
インスタはリールだけ投稿すればいいですか?
リールだけだと、気になってプロフィールを開いた人が読む情報が足りなくなりがちです。手順や事例、よくある質問など、読み返す情報はフィード投稿に残しておくと、問い合わせにつながりやすくなります。
カルーセル投稿は何枚まで入れられますか?
2026年10月時点の公式ヘルプでは、写真や動画を最大20点まで1つの投稿にできます。ただ、枚数が多いほど最後まで読まれにくくなるので、伝えたいことに合わせて絞ります。
写真投稿はもう見られないのでしょうか?
知らない人に届く量はリールより少なくなりやすいですが、プロフィールを開いた人が最初に目にする場所に並びます。頼むかどうかを決める材料として、今も役目があります。
同じ内容をリールとフィードの両方に出してもいいですか?
かまいませんが、同じものをそのまま出すより、リールでは動きで興味を引き、フィードでは手順や詳しい情報を読ませるように、役割を分けて作り替えるほうが両方が生きます。
