サイトを作り直したら、検索から来る人ががくっと減ってしまいました。何がいけなかったんでしょう?

ページの住所が変わったのに、転送の手続きが抜けていたのかもしれません。古い住所から新しい住所へ道をつなぎましょう。
サイトのリニューアルでは、ページのURLが変わることがよくあります。「/service.html」が「/service/」になる、ページの名前を付け直す、いくつかのページを1つにまとめる。見た目は新しくなっても、検索から見ると、古いURLのページは消え、知らないURLのページが急に現れた状態です。
古いURLのまま残っているものは、検索結果だけではありません。ほかのサイトからのリンク、お客さんのブックマーク、チラシのQRコード、SNSのプロフィールの欄。どれも、新しいサイトを公開した日から「見つかりません」の画面につながります。
防ぎ方ははっきりしています。古いURLと新しいURLの対応表を作り、1ページずつ転送(リダイレクト)でつなぐことです。この記事では、URLが変わるかの見分け方、対応表の作り方、リダイレクトの設定と残す期間、公開後の確かめ方を書きます。リニューアルするかどうかの判断は、別の記事で扱っています。
この記事の要点
- 古いURLと新しいURLを1ページずつ対応させる
- 永続的なリダイレクト(301)を、できるだけ長く残す
- 公開後は、古いURLを実際に開き、Search Consoleで確かめる
URLが変わるリニューアル、変わらないリニューアル
リダイレクトが要るかどうかは、URLが変わるかどうかで決まります。デザインだけを変えて、ページの住所がそのままなら、転送は要りません。
| 変わること | 例 | リダイレクト | アドレス変更ツール |
|---|---|---|---|
| デザインと中身だけ | URLはそのままで見た目を一新 | 不要 | 不要 |
| ページの住所 | /works.html → /works/ | 必要 | 不要 |
| http から https | http:// → https:// | 必要 | 不要 |
| ドメイン | example.com → example.jp | 必要 | 必要 |
アドレス変更ツールは、Google Search Consoleの機能です。Googleの説明では、ドメインやサブドメインごと別の場所に移るときに使うもので、同じドメインの中でページの住所が変わるだけなら要りません(2026年10月時点)。
制作会社に頼むときは、最初の打ち合わせで「URLは変わりますか」と聞いておきます。変わるなら、対応表を誰が作り、誰が転送を設定するかまで決めておきます。
あわせて読みたいホームページのリニューアル時期はいつ?作り直すか直すかの見分け方古いURLと新しいURLの対応表を作る
リダイレクトの準備の中心は、対応表です。古いサイトにあるURLを1行ずつ書き、それぞれの行き先を決めます。Googleも、移転前にこうした対応づけを用意するよう案内しています。
- 01古いURLを集めるサイトマップ、更新に使っている管理画面、GA4やSearch Consoleでアクセスのあるページから一覧を作る
- 02大事なページから並べる検索から人が来ているページ、問い合わせにつながるページを上にする
- 03画像とPDFも入れる資料のPDFや、ほかのサイトに貼られている画像のURLも漏らさない
- 04行き先を1つずつ決める中身がいちばん近い新しいページを書く
- 05行き先がないページを決めるまとめた先があればそこへ、なければ「見つかりません」を返す
例えば、地域の工務店なら、対応表はこんな形になります。
| 古いURL | 新しいURL | メモ |
|---|---|---|
| /reform.html | /service/reform/ | 住所だけ変わる |
| /works/2019-01.html | /works/kitchen-renovation/ | 名前を付け直す |
| /blog/2018/ のお知らせ10件 | /news/ | 1ページにまとめた |
| /campaign2019.html | なし | 終わった企画。「見つかりません」を返す |
アクセスのあるページの調べ方は、GA4の記事でも書いています。
あわせて読みたいGA4の見方、初心者はまずここだけ。最低限見ておく4つの数字全部をトップページに送らない
数が多いと、古いURLを全部トップページに転送したくなります。Googleは、これを避けるよう案内しています。探していたページと関係のないトップに着いた人は迷いますし、検索からは「中身のないページ」と同じ扱い(ソフト404)を受けることがあります。いくつかのページを1つにまとめたときは、まとめた先へ送ってかまいません。

公開した翌朝、古いURLが全部トップに飛んでいたら目も当てられません。行き先は1行ずつ決めてくださいね。
リダイレクトの設定と、残しておく期間
転送には種類があります。リニューアルで使うのは、ページが永久に引っ越したことを伝える「永続的なリダイレクト」です。
| 種類 | 意味 | Googleの扱い |
|---|---|---|
| 301・308 | 永久に引っ越した | 新しいURLを正式なページとして扱う手がかりにする |
| 302・307 | 一時的に別の場所にある | 新しいURLを正式なページとする手がかりにはしない |
設定は、サーバーの側で行うのが基本です。Googleは、ページを表示してから画面の中の仕組みで飛ばす方法(JavaScriptによる転送)を、サーバーで設定できないときの最後の手段としています。
設定するときに気をつけたいことが3つあります。
- 転送を何段も重ねない。古いURLから、最終の行き先へ直接つなぐ
- できるだけ長く残す。Googleは、一般的な目安として1年以上を挙げている
- サイトの中のリンク、サイトマップ、各ページの正規のURLの指定(canonical)を、新しいURLに書き換える
社外に残っている古いURLも、気づいた順に直します。Googleビジネスプロフィールのウェブサイト欄、SNSのプロフィールのリンク、取引先のサイトに載っている紹介リンク、名刺やチラシのQRコード。転送があるうちは困りませんが、新しいURLに直しておけば、転送を止めた後も道が切れません。

対応表の上から古いURLを1つずつ開いて、ちゃんと新しいページに着けばOKです。地味ですが、これが一番確かなんですよ。
公開後に確かめること
新しいサイトを公開したら、その日のうちに対応表の古いURLを開いて、行き先が合っているかを確かめます。そのうえで、Search Consoleで次の3つを数週間見ていきます。
- サイトマップ:新しいURLのサイトマップを送り、登録されるページの数が増えていくか
- ページのインデックス登録:新しいURLの登録が進んでいるか、思わぬエラーが出ていないか
- 検索パフォーマンス:新しいURLの表示回数とクリック数が増えているか
Googleは、移転の間は検索の順位が一時的に揺れることがあり、小さめのサイトでも大半のページが行き渡るまで数週間かかると説明しています(2026年10月時点)。公開した翌週に順位が下がっていても、慌てて設定をいじる前に、エラーが出ていないかを先に確かめます。

最初の数週間は、数字が上下しても落ち着いて見ていてください。エラーが出ていなければ、まずは待つのが一番です。
作り直しても、積み上げたものは手放さない
リニューアルの公開日は、新しいサイトの始まりであると同時に、古いサイトが積み上げてきたものを引き継ぐ日です。HEART CREATIONでは、WEB制作とその後の運用を同じチームで引き受けています(サービス内容)。
- 今のサイトのURLとアクセスを洗い出し、対応表を作る
- 新しいサイトの設計の段階から、URLの付け方を決める
- 公開後の数週間、Search Consoleの数字とエラーを見て直す
初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

転送の確認が終わるまでが、リニューアルだと思っています。古いサイトのお客さんも連れていきましょう。
よくある質問
リダイレクトの設定は、自分でもできますか?
サーバーの設定ファイルや、使っている管理画面の転送の機能で設定できます。ただ、書き方を間違えるとサイト全体が表示されなくなることもあるため、変更前の設定を保存し、少ないURLで試してから広げるのが安全です。
リダイレクトはいつ外していいですか?
Googleは、一般的な目安として1年以上残すことを挙げています。ほかのサイトからのリンクやQRコードなど、古いURLから人が来る道が残っているうちは、外さずに置いておくほうが安心です。
古いサイトにあって、新しいサイトでなくすページはどうすればいいですか?
中身の近いページやまとめた先があれば、そこへ転送します。近いページがなければ、無理にトップへ送らず、「見つかりません」を返します。関係のないページへ送ると、訪れた人が迷う原因になります。
リニューアル後に検索順位が下がったら、どうすればいいですか?
移転の直後は、順位が一時的に揺れることがあります。まず古いURLを開いて転送が合っているか、Search Consoleでエラーが出ていないかを確かめます。設定に問題がなければ、数週間は様子を見ます。
URLを変えずにリニューアルすることはできますか?
できます。今のURLの付け方に大きな問題がなければ、同じURLのまま中身とデザインを入れ替えるほうが、転送の手間も迷う人も減らせます。新しいサイトの設計を始める前に、URLを変えるかどうかを決めておきます。
