会社のホームページを作って6年になります。そろそろリニューアルしたほうがいいんでしょうか?

年数だけなら、まだ焦らなくて大丈夫ですよ。先に、今のサイトの何が困っているかを書き出してみてください。
「5年たったら作り直し」「デザインが古くなったからリニューアル」。サイトの作り直しは、年数や見た目をきっかけに考えられることがよくあります。けれど、作り直したのに問い合わせは変わらなかった、という話も珍しくありません。困っていた理由が見た目ではなかったからです。
作り直すかどうかは、サイトが仕事をしなくなった理由で決めます。理由が中身の古さや作りの限界なら作り直し、言葉や入口の問題なら今のサイトを直すほうが早く済みます。
この記事では、作り直すべきサインと直せば足りるサインの見分け方、作り直す前に試すこと、時期の選び方、今のサイトから残しておくものを書きます。
この記事の要点
- リニューアルは年数ではなく、困っている理由で決める
- 言葉や入口の問題なら、作り直す前に直して試す
- 時期は繁忙期を避け、事業の節目から逆算する
年数より先に、困っていることを書き出す
リニューアルを考えはじめたら、まず今のサイトで困っていることを紙に書き出します。「なんとなく古い」で止めず、誰が、どこで、何に困っているかまで書きます。
例えば、地域の設備工事会社なら、こんな具合です。
- 去年から始めた空調の仕事が、サイトのどこにも載っていない
- スマホで見ると、施工事例の写真が横にはみ出す
- お知らせを1件足すたびに、制作会社に頼んでいる
- 問い合わせが、ここ1年で目に見えて減った
並べてみると、性質の違う困りごとが混ざっているのが分かります。1つ目と2つ目はサイトの中身と作りの問題、3つ目は更新の仕組みの問題、4つ目は原因がまだ分からない問題です。この仕分けが、作り直すかどうかの判断材料になります。
作り直すサイン、直せば足りるサイン
困りごとを、作り直さないと解決しないものと、今のサイトを直せば済むものに分けます。
| 困っていること | 起きていること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 事業や商品が変わり、説明が合わない | ページの組み立てごと古くなっている | 作り直しを考える |
| スマホで崩れる・読みにくい | 作りがスマホを前提にしていない | 作り直しを考える |
| 社内で更新できない | 更新の仕組みが合っていない | 仕組みから見直す |
| 使っている仕組みの更新が止まっている | 直し続けるほど手間が増える | 作り直しを考える |
| 問い合わせが減った | 原因はまだ分からない | まず数字と入口を調べる |
| 表示が遅い | 画像や外部の読み込みが重いことが多い | まず原因を調べて直す |
| 見た目が古く感じる | 中身は今も合っている | 写真と1画面目から直す |
いちばん多いのは、表の下半分です。問い合わせが減った、遅い、古く見える。どれも作り直したくなる理由ですが、原因が分からないまま作り直すと、同じ問題が新しいサイトにそのまま引っ越します。遅さの原因の調べ方は、表示が遅いサイトの記事で書いています。
あわせて読みたいサイトの表示が遅い原因は?ページが重くなる理由と、遅さで失うものスマホで崩れる問題は、表の中でもはっきり作り直し寄りです。Googleは、検索の登録と順位づけにスマホ版のページの内容を使うと説明しています(2026年10月時点)。ここを後回しにする理由はあまりありません。
作り直す前に、直して試す
困りごとが「言葉」や「入口」の問題なら、今のサイトのまま直して様子を見ます。直す範囲が小さいほど、何が効いたのかもはっきりします。
- トップの1画面目の一文を、誰の何を解決する会社かが伝わる言葉に変える
- 古い写真を、今の社員と現場の写真に入れ替える
- 問い合わせの入口を、スマホで見て押しやすい位置に置く
- 新しく始めた仕事のページを1枚足す
これで問い合わせが戻れば、作り直しは急がなくて済みます。直しても変わらなければ、原因はもっと奥、ページの組み立てや中身そのものにあると分かります。そこで初めて作り直しを決めても遅くありません。

「全部まとめて作り直そう」で、気づけば半年そのまま。これが一番つらいんです。小さく直せる所は先に直しましょう。
リニューアルの時期は、節目から逆算する
作り直すと決めたら、時期を決めます。会社のサイトを作り直すなら、制作に2〜3か月はかかると見ておきます。その前に社内で要望をまとめる時間も要ります。
- 01節目を決める新サービスの開始、採用の募集開始、移転、周年など、新しいサイトで迎えたい日を1つ決める
- 02制作期間を引くそこから2〜3か月さかのぼった日を、制作の開始日にする
- 03準備の時間を引く原稿と写真をそろえ、要望を紙にまとめる期間をさらに前に取る
- 04繁忙期を避ける確認や撮影が集中する時期が、自社の繁忙期と重ならないようにする
時期を決めるときに見落としやすいのが、自社の繁忙期です。制作の途中では、原稿の確認や写真の撮影など、社内の人の手がかなり要ります。造園業なら剪定の繁忙期、学習塾なら受験期に確認が重なると、返事が止まり、公開日がずれていきます。

周年の記念日に新しいサイトで迎えるのも、いいきっかけですよ。その日から逆算して、早めに動き出してくださいね。
依頼する前に社内で決めておくことは、ホームページ制作を頼む前の準備の記事にまとめています。
あわせて読みたいホームページ制作を依頼する前に準備すること。紙1枚の要望書と名義の確認作り直す前に、今のサイトから残しておくもの
作り直しで見落とされやすいのが、今のサイトが積み上げてきたものです。古いサイトにも、検索から人が入ってくるページや、問い合わせにつながっているページがあります。作り直す前に、次のものを書き出して残しておきます。
- 今あるページのURLの一覧
- アクセスの多いページと、検索から人が入ってくるページ
- 問い合わせにつながっているページ
- 社内で今も使っている文章や写真
新しいサイトでページの場所が変わるときに、検索からの評価をどう引き継ぐかは、次の記事で書いています。
あわせて読みたいリニューアルでSEOを落とさないリダイレクト設定。URLの引っ越し手順
古いサイトの数字は、作り直しの設計図になるんです。消す前に、どのページに人が来ていたかだけは見ておいてください。
作り直すか迷っている段階から
リニューアルは、作り直すかどうかを決めるところがいちばん難しい工程です。HEART CREATIONでは、サイトの制作と運用、動画やSNSを同じチームで引き受けています(サービス内容)。
- 今のサイトの数字を見て、作り直すか直すかを一緒に判断する
- 直して足りる場合は、1画面目や入口の改善から始める
- 作り直す場合は、サイトで増やしたい数字を先に決めてから設計する
初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。「作り直すべきか分からない」段階でかまいません。

作り直さなくていい、という答えになることもあります。それも含めて、気軽に聞いてください。
よくある質問
ホームページのリニューアルは何年ごとにするものですか?
決まった年数はありません。事業の中身が変わった、スマホで見にくい、社内で更新できないといった、サイトが仕事をしなくなった理由が出てきたときが目安です。年数だけを理由にすると、作り直しても成果が変わらないことがあります。
リニューアルと部分的な修正、どちらがいいか分からないときは?
まず1画面目の言葉や写真、問い合わせの入口など、小さく直せるところから試します。それで変わらなければ、ページの組み立てや中身に原因があると分かり、作り直しを判断しやすくなります。
リニューアルの時期はいつがいいですか?
新サービスの開始や採用の募集開始など、新しいサイトで迎えたい日から逆算して決めます。制作中は社内の確認や撮影が増えるので、自社の繁忙期と重ならない時期に進めるのがおすすめです。
リニューアルすると、検索からのアクセスは減りますか?
ページのURLが変わるときに引き継ぎの設定をしないと、検索から入っていたページにたどり着けなくなることがあります。作り直す前に今のページの一覧を残し、新しいページとの対応を決めておくと防げます。
リニューアルの前に、今のサイトで調べておくことは?
ページのURLの一覧、アクセスの多いページ、検索から人が入ってくるページ、問い合わせにつながっているページの4つです。新しいサイトで何を残し、何を変えるかを決める材料になります。
