担当者が毎晩、動画の編集で残業していて。そろそろ外に頼んだほうがいいんでしょうか?

編集って、コーヒーが何杯あっても足りない作業なんですよ。まず、どこで時間を食ってるか見てみましょう。
ショート動画を続けていると、どこかで編集が詰まります。撮るのは数分でも、つなぐ・文字を入れる・音を合わせるで、1本に何時間もかかる。担当者が別の仕事と兼ねていれば、なおさらです。
そこで出てくるのが「外注するか、社内でやるか」という問いです。ただ、これを全部外か全部社内かの二択で考えると、どちらを選んでも無理が出ます。編集は1つの作業ではなく、いくつかの工程の集まりだからです。
この記事では、編集の工程を分けたうえで、外に出すか社内に残すかを決める4つの軸と、よくある切り分けの形、外に出すときに渡すものを書きます。費用の話は、本数や撮影の有無で大きく変わるので、ここでは扱いません。
この記事の要点
- 編集を工程に分け、時間がかかっている所を先に見る
- 本数・速さ・判断できる人・社内にしか分からない中身で決める
- 全部外か全部社内かでなく、工程ごとに切り分ける
編集のどこに時間がかかっているか
まず、編集を工程に分けます。ショート動画の編集は、おおむね次の流れです。
- 素材選び:撮った動画から、使う場面を選ぶ
- つなぎ:場面を並べ、間を詰め、尺を合わせる
- 文字:テロップや見出しを入れる
- 音:BGM・効果音を入れ、声の大きさをそろえる
- 色と明るさ:場面ごとの差をそろえる
- 書き出し:媒体ごとに書き出し、表紙の画を選ぶ
1週間分の編集で、どの工程に何分かかったかを書き出してみると、詰まっている所が見えてきます。例えば、素材選びに一番時間がかかっているなら、編集の腕より撮り方の問題です。撮りすぎて選べない、使える場面が少ない、のどちらかが起きています。文字入れに時間がかかっているなら、毎回デザインを一から考えている可能性があります。
時間の内訳が分からないまま外注しても、詰まりの原因が撮影側にあれば、外に出した先でも同じところで止まります。

「編集が遅い」の正体が、実は撮りすぎだった。これ、けっこうあるんですよ。
外か社内かを決める4つの軸
工程が見えたら、次の4つで外に出すか社内に残すかを考えます。
| 軸 | 社内に向く | 外に向く |
|---|---|---|
| 本数とペース | 週に何本も、短い間隔で出す | 月に数本、節目ごとに出す |
| 速さ | 撮ったその日に出したい | 数日〜数週間あとでも困らない |
| 判断できる人 | 素材を見て「これは使える」と決められる人がいる | 社内に判断できる人がいない |
| 中身の分かりにくさ | 専門用語や現場の事情が多く、説明に手間がかかる | 誰が見ても意味が分かる内容 |
例えば、パン屋の「今日の焼き上がり」は、その日のうちに出してこそ意味があります。外に出して数日待つより、スマホで撮って店の中で仕上げるほうが向いています。
反対に、工務店が月に1本出す施工事例の動画は、撮った翌日に出す必要はありません。素材が多く、完成形の見せ方で印象が変わるので、外に任せる理由があります。
4つ目の軸は見落とされがちです。設備の点検や士業の手続きのように、素材だけ見ても何が大事な場面か分からない内容は、外に出すたびに説明が要ります。その説明の手間が、編集の手間を上回ることもあります。
全部外か、全部社内か、で考えない
4つの軸で見ると、たいていの会社は「この工程は外、この工程は社内」と分かれます。よくある切り分けは、次の3つです。
| 切り分けの形 | 社内でやること | 外に出すこと | 向いている会社 |
|---|---|---|---|
| 撮影は社内、編集は外 | 日々の撮影と素材のメモ | つなぎ・文字・音・書き出し | 現場に毎日撮れる人がいる会社 |
| 型は外、毎回の編集は社内 | 型に沿った毎回の編集 | 最初の型づくり(文字の書体・色・構成) | 本数が多く、速さが要る会社 |
| 日々は社内、節目は外 | 日常の投稿 | 広告・新商品・採用などの節目の動画 | 普段は少人数で回している会社 |
真ん中の「型は外、毎回の編集は社内」は、相談の場であまり話に出ない形です。文字の書体と色、テロップの位置、最初と最後の画の決まりを一度作ってしまえば、毎回の編集は型に流し込む作業になり、社内の負担が軽くなります。

毎回ゼロから作らない。型さえあれば、編集は半分くらい「流し込み」になるんですよ。
外に出すときに渡すもの
外に出すと決めたら、渡すものをそろえます。ここが足りないと、編集は早く上がっても、確認と直しで時間がかかります。
- 01素材とメモ撮った動画に、使いたい場面と言いたいことを一言ずつ添える
- 02編集の決まり書体・色・テロップの位置・ロゴの出し方・使わない表現を1枚にまとめる
- 03見本「この雰囲気で」と言える過去の動画を1〜2本
- 04確認する人誰が見て、誰が最後に決めるか。確認する人は1人にしておく
- 05受け取るデータ書き出した動画のほか、元の素材やテロップの文字をどこまで受け取るか
「素材とメモ」は、特に効きます。30本の動画をそのまま送られても、編集する側はどれが大事な場面か分かりません。「この5秒の手元を冒頭に」「この言い間違いは使わない」と添えるだけで、1回目の仕上がりが変わります。
受け取るデータは、依頼の前に決めておきます。あとで別の会社に頼む、社内で作り直すといったときに、元の素材や文字の情報が手元にないと、一から作り直すことになります。BGMを使う場合は、その音源を自社のアカウントで使い続けられる条件かどうかも確かめておきます。
あわせて読みたいショート動画のBGMと著作権。会社のアカウントで音楽を使うときの線引き上がってきた動画への直しの伝え方は、同じ時期に書いている別の記事にまとめています。
あわせて読みたい動画の修正依頼の出し方。修正指示の書き方と、2回で決めるコツ編集の切り分けから、HEART CREATIONでお手伝いできること
HEART CREATIONでは、縦型動画の企画・撮影・編集・運用を同じチームで引き受けています(サービス一覧)。編集だけを切り出すのではなく、撮り方と編集を一緒に見直すところからお手伝いします。
- 今の編集の時間を工程ごとに見て、外に出す所・社内に残す所を一緒に決める
- 書体・色・構成の型を作り、社内で毎回の編集を回せるようにする
- 企画の型・撮影手順・編集ルールを3〜6か月でお渡しし、関与を減らしていく内製化の支援
縦型動画は、ご依頼から3〜5週間ほどで最初の本数をお届けするのが標準で、修正は2回まで含みます。「どこまで頼めばいいか分からない」という段階でご相談ください。

今の編集にかかっている時間を、ざっくり教えてもらえれば十分です。そこから一緒に分けてみましょう。
よくある質問
ショート動画の編集は、スマホのアプリだけでもできますか?
できます。日々の投稿なら、スマホのアプリで撮影から書き出しまで済ませても十分に回ります。文字の書体や色などの型を先に決めておくと、アプリでも仕上がりがそろいます。
動画編集を外注するとき、素材はどう渡せばいいですか?
撮った動画をまとめて送るだけでなく、使いたい場面と言いたいことを一言ずつ添えて渡します。共有フォルダに、動画とメモを同じ名前でそろえて置いておくと、受け取る側も迷いません。
外注した動画の元データは、もらえるものですか?
依頼先や取り決めによって違います。書き出した動画だけなのか、元の素材や編集のデータまで含むのかは、依頼する前に確かめておきます。あとで別の会社や社内で作り直すときに、ここが分かれ目になります。
社内で編集する担当は、何人いればいいですか?
人数より、1人が休んでも止まらないかどうかで考えます。型が決まっていれば、2人目は型に沿って編集できれば十分です。最初から専任を置かず、兼務で始めても構いません。
