初稿が届いたんですが、なんとなく違う気がします。でも、どこをどう直してほしいのか、うまく言えなくて。

初稿の確認、おつかれさまです。「なんか違う」はちゃんとしたサインなので、まず何秒目かを探してみましょう。
動画の初稿を見て、「悪くはないけれど、何か違う」と感じることはよくあります。そのまま「もう少しかっこよく」「全体的に明るい感じで」と返すと、作る側は自分なりに解釈して直します。2回目を見て、また違う。直すたびに少しずつずれて、何度やり取りしても決まらない、ということが起こります。
決まらない原因の多くは、伝え方にあります。感想は、受け取る人によって中身が変わります。指示は、誰が受け取っても同じ作業になります。「何秒の・どこを・どう変えて・なぜか」の形で返せば、1回で伝わる見込みはぐっと上がります。
この記事では、感想と指示の違い、そのまま使える修正指示の書き方、3回目の修正に入ってしまう理由と避け方を順に書きます。社内で誰が確認し、何日で返すかといった確認の段取りは、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい縦型動画の制作を制作会社に頼むときの流れ。依頼から納品までの段取りこの記事の要点
- 修正は感想ではなく「秒・場所・変え方・理由」で返す
- 残してほしい所も書き、直しに優先順位を付ける
- 3回目に入る理由は、見本・見る人・目的のどれかにある
感想と指示は、何が違うのか
| 感想で返すと | 指示にすると |
|---|---|
| もっとかっこよく | 0〜3秒の文字を大きくして、BGMの入りを冒頭に合わせる |
| なんか暗い | 6〜10秒の店内の場面だけ、明るさを上げる |
| テンポが悪い | 12〜18秒の説明を2文から1文に減らす |
| 伝わりにくい | 最後の文字「詳しくは」を「予約はプロフィールから」に変える |
| ちょっと長い | 20〜25秒の外観の場面を削る |
左の列は、どれも見た人の正直な印象です。間違っているわけではありません。ただ、「かっこよく」の中身は人によって違います。文字を大きくしたい人もいれば、BGMを変えたい人も、場面を短く切りたい人もいます。右の列のように場所と変え方を言葉にすると、作る側は迷わずに手を動かせます。
全部を指示の形にできなくても構いません。「ここで気持ちが離れた」という秒数だけでも分かれば、直す場所を一緒に探せます。言葉にならないときは、「この雰囲気に近づけたい」という別の動画を1本添えるのも手です。
修正指示は「秒・場所・変え方・理由」で書く
1つの直しを、次の4つで書きます。
- 01秒何秒から何秒か。動画の再生時間で書く
- 02場所画面のどこか(文字・人・商品・背景・音)
- 03変え方足す・削る・大きくする・入れ替える
- 04理由なぜ変えたいか。書いておくと、作る側がより良い案を返せる
例えば、駅前の整骨院の30秒の動画なら、こう書きます。
8〜11秒 画面下の文字「開院15年」を「初めての方は、最初に体の状態をじっくり聞きます」に変える。理由:年数より、初めて来る人が安心できる一言を先に見せたいため。
理由まで書くと、作る側から「それなら、この場面ごと入れ替えたほうが伝わります」という提案が返ってくることがあります。指示だけだと、言われたとおりにしか直せません。
もう一つ、残してほしい所も書きます。「冒頭の手元の場面はこのまま」と書いておけば、別の直しのついでに変わってしまうのを防げます。直してほしいことには、「必ず」と「できれば」の印を付けておくと、作る側が時間の配り方を決めやすくなります。
社内の何人かが見た場合は、集めた意見をこの形に書き直してから送ります。院長は「商品をもっと大きく」、受付は「人の表情を長く」と、同じ場面に逆向きの直しが入っていることがあるからです。そのまま送ると、作る側はどちらに合わせればいいか分かりません。

逆向きの直しが両方入って、編集が行ったり来たり。そうなると、動画がちょっとかわいそうなんです。
3回目の修正に入ってしまう、3つの理由
HEART CREATIONでは、修正は2回までを含めて進めます。多くの場合、1回目で中身を、2回目で細部を直せば決まります。それでも3回目に入ってしまうときは、たいてい次のどれかが起きています。
完成の見本を、最初に渡していない
頭の中にある「こういう感じ」が言葉で伝わっていないと、初稿は作る側の想像になります。1回目の修正でようやく方向が伝わり、2回目でそこに寄せ、3回目で細部、となるわけです。企画の段階で、近い雰囲気の動画を1〜2本見せておくだけで、初稿のずれは小さくなります。
2回目から、見る人が増える
1回目は担当者だけが見て、2回目で初めて上の人が見る。すると、また構成の話から始まります。初稿の段階で、最後に見る人まで一度通しておけば、2回目は細部の直しで済みます。
途中で、動画の目的が変わる
「やっぱり採用にも使いたい」「キャンペーンの告知も入れたい」。途中で目的が増えると、それはもう修正ではなく、別の1本です。無理に1本に詰め込むと、どちらの目的にも中途半端な動画になります。目的が増えたら、今の1本は最初の目的のまま仕上げ、もう1本を別に相談するほうが早く決まります。

細かい直しが3回、4回と続くと、見る側も作る側も、だんだん何が良かったのか分からなくなってくるんですよ。
好みで割れたら、直さずに2本出す
社内で「冒頭は商品からがいいか、人からがいいか」と意見が割れることがあります。どちらにも理由があるとき、修正で決着をつけようとすると、声の大きい人の案に寄りがちです。
そういうときは、どちらかに直すより、冒頭だけを変えた2本を出して、反応を比べるほうが早く決まります。正解を決めるのは社内の好みではなく、見た人の動きです。冒頭の差し替え方は、別の記事に書いています。
あわせて読みたいショート動画の冒頭2秒で何を見せるか。フックの型と作り方修正で直すのは、間違い(言っていることの誤り、誤字、映ってはいけない物)と、決めた狙いからのずれです。好みが割れる所は、数字で決める所として残しておきます。
修正のやり取りまで含めて、お手伝いできること
- 縦型動画は発注から3〜5週間が標準。修正2回を含めた日程で組む
- 企画・撮影・編集を同じチームで受け持つので、直しの意図が担当の間で変わりにくい
- 入口を変えた複数のパターンを同時に出し、2週間で結果を見て寄せていく
- 再生数ではなく、先に決めた数字(予約・問い合わせなど)を物差しにして、直すか残すかを決める
「修正が何度も続いて決まらない」という段階のご相談でも構いません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります(相談はこちら)。

迷ったら、直す前にひと声かけてください。直すか、2本目で試すか、一緒に決めましょう。
よくある質問
動画の修正は、何回までお願いできますか?
契約によって違います。発注の前に、何回までが含まれているか、超えたときの扱いを確かめてください。HEART CREATIONでは、修正2回込みが標準です。
修正依頼は、メールと電話のどちらで伝えるのがいいですか?
文字で残る形がおすすめです。秒数と変え方を書いた一覧を送り、細かいニュアンスは打ち合わせで補う分け方にすると、聞き違いが起きにくくなります。
2回目の修正で、構成から変えたくなったらどうすればいいですか?
構成から変えると、それまでの細かい直しがやり直しになり、日程にも響きます。まず制作会社に相談して、作り直しにするか、別の1本として作るかを決めてください。
修正指示に動画の秒数を書くのはなぜですか?
直す場所の取り違えを防ぐためです。「後半の文字」のような書き方だと、作る側が別の場面を直してしまうことがあります。
制作会社の案に納得できないとき、どう伝えればいいですか?
何が気になるのかを、場面と理由で伝えてください。「この場面は、うちのお客さんの年代には伝わりにくいと思う」のように理由があると、作る側は別の案を出しやすくなります。
