インサイトは毎日のぞいているんです。でも、見たあとに何をすればいいのかが決まりません。

昨日と今日の差って、ほとんど誤差なんですよね。毎日見るより、週1回のほうが話が早いんです。
SNSの分析画面は、開けばいつでも数字が出てきます。ビュー、リーチ、いいね、保存、フォロワーの増減。投稿した日の夜に見て、翌朝にも見て、少し増えていれば安心し、止まっていれば落ち込む。それを繰り返しても、次の投稿で何を変えるかは決まりません。
振り返りに要るのは、見る回数ではなく、比べる形です。同じ曜日に、同じ表へ、同じ数字を写す。これを週に1回続けると、前の週との違いが目で追えるようになり、来週変えることが1つ決まります。
この記事では、毎週見る数字の選び方、1行1投稿で作る振り返り表、30分で終える手順、表から来週の手を1つ決める読み方を書きます。そもそもどの数字を追うか(KPIの決め方)は別の記事にまとめているので、ここでは決めた数字を毎週どう見るかに絞ります。
あわせて読みたいSNS運用のKPIは何を見るか。会社の数字から逆算して3つに絞るこの記事の要点
- インサイトは毎日見ず、週1回、同じ表に写す
- 投稿は「出してから7日目」の数字でそろえて比べる
- 表を見たら、来週変えることを1つだけ決める
毎週見る数字と、月に1回でいい数字
振り返りが続かない理由の多くは、毎週すべての数字を見ようとすることです。数字には、1週間で動きが読めるものと、1か月ためないと判断できないものがあります。見る間隔を分けておくと、週の作業はぐっと軽くなります。
| 見る間隔 | 見る数字 | 駅前の美容室の例 |
|---|---|---|
| 毎週 | 投稿ごとの反応、プロフィールやリンクへの動き | 各投稿のビューと保存数、予約ページへのタップ |
| 毎月 | SNSの先で起きた結果 | SNS経由の初めてのお客さんの予約数 |
| 3か月ごと | 追う数字そのものが合っているか | 保存数と予約数がつながっているか |
毎週見るのは、投稿そのものと、その少し先の動きまでです。予約や問い合わせのような結果の数字は、1週間では件数が少なすぎて、増えたのか偶然なのかが分かりません。週ごとの表には書き込んでおき、判断は月に1回にまとめます。
振り返りの表は「1行1投稿」で作る
表計算ソフトでもノートでもかまいません。1つの投稿を1行にして、列をそろえます。
| 投稿日 | 型 | 冒頭の一言 | ビュー | 保存 | プロフィールへ | リンクのタップ | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10/6 | 手順 | 「前髪、ここだけ切って」 | 3,200 | 41 | 18 | 5 | 保存が多い |
| 10/9 | 人柄 | 新人スタッフの1日 | 1,100 | 6 | 22 | 2 | プロフ移動が多い |
| 10/12 | 比較 | 「同じ髪型、乾かし方で変わる」 | 2,700 | 35 | 9 | 3 | 手順型と近い |
※ 数字は書き方を示すための例です。
列の決め方で気をつけたいのは2つです。
1つは、数字をとる日をそろえること。投稿した翌日の数字と、1週間たった数字を並べても比べられません。ショート動画は数日かけて見られ続けることがあるので、「出してから7日目の数字」のように、投稿からの日数を決めて写します。
もう1つは、「型」と「冒頭の一言」の列を必ず入れることです。数字だけの表は、あとで見返したときに、どの投稿が何だったのか思い出せません。何を出したかが文字で残っていると、数字の差を中身と結びつけて読めるようになります。

アプリの数字って、ずっと残るわけじゃないんです。半年前と比べたいときに、もう選べなかったりするんですよ。
Instagramのアプリのインサイトでは、アカウント全体の数字を選べる期間が過去90日までとされています(2026年10月時点のヘルプセンターの説明)。表に写しておくのは、比べるためだけでなく、記録を手元に残すためでもあります。
毎週の振り返り。30分で終える手順
やることは毎週同じです。曜日と時間を決めて、カレンダーに入れてしまいます。
- 01写す7日目を迎えた投稿の数字を、表に1行ずつ足す
- 02合計を見るこの週の合計を、前の4週の平均と並べる
- 03印をつける反応がとくに良かった1本と、とくに弱かった1本に印をつける
- 041行書く気づいたことをメモ欄に1行だけ書く
- 05決める来週変えることを1つ決め、次の投稿予定に書き込む
前の週とだけ比べると、たまたま強い投稿があった週の翌週は、いつも「下がった」ことになります。前の4週の平均を物差しにすると、一度の上下に振り回されにくくなります。
印をつけた2本について、なぜ差が出たのかを詳しく比べる方法は、別の記事にまとめています。毎週の振り返りでは、「印をつける」までで十分です。
あわせて読みたい伸びる投稿の特徴は、伸びなかった投稿と比べて見つける。バズの理由の分析手順
30分で切り上げるのがコツなんです。終わったら一杯、くらいの軽さのほうが、半年続きますから。
表を見て、来週を1つだけ変える
振り返りの目的は、良し悪しの採点ではなく、来週の投稿を決めることです。変えるのは毎週1つだけにします。2つ以上を同時に変えると、翌週に数字が動いても、どちらが効いたのか分かりません。
例えば上の美容室の表なら、読み方はこうなります。手順型と比較型は保存が多く、人柄の投稿はビューが少ないのにプロフィールへ進む人が多い。そこで来週は「手順型の投稿を1本増やす」か「人柄の投稿の最後に予約ページへの一言を足す」のどちらか1つを選びます。両方は選びません。
数字が下がった週は、社長にどう報告すればいいでしょう?
下がった週こそ、表がそのまま役に立ちます。報告は3行で足ります。「今週の合計は前の4週平均より何割低かった」「弱かったのはこの1本で、こう読んでいる」「来週はこれを1つ変える」。下がった理由と次の手がそろっていれば、数字の上下だけで評価されることは減ります。
月に1回は、週ごとの表を4〜5週ぶん並べて、結果の数字(予約や問い合わせ)と一緒に見ます。毎週の「変えたこと」が結果に近づいているかを確かめるのは、この月1回の場です。
振り返りの表づくりから、お手伝いします
数字の見方は、慣れるまでは「何を見ればいいか」で止まりがちです。HEART CREATIONでは、追う数字を決めるところから、毎週の振り返りで使う形まで一緒に整えます(サービス一覧)。
- 再生数ではなく、その先の数字(予約・問い合わせ・応募など)を最初に決める
- 入口を変えた複数のパターンを出し、2週間で結果を見て寄せていく
- 社内で回せるように、数字の見方や振り返りの手順を3〜6か月で渡していく
今の投稿の数字があれば、それを見ながらお話しできます。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

表の列を決めるところだけでも大丈夫です。今の数字を一緒に眺めるところから始めましょう。
よくある質問
インスタのインサイトはどこで見られますか?
インサイトは、ビジネスまたはクリエイターのプロアカウントで見られます。個人のアカウントのままでは表示されないので、まずプロアカウントに切り替えてから、投稿ごとの数字やアカウント全体の数字を確認します。
SNSの分析は毎日やったほうがいいですか?
毎日の上下は偶然の要素が大きく、次の手を決める材料になりにくいです。投稿ごとの数字は週に1回、予約や問い合わせのような結果の数字は月に1回、まとめて見るのがおすすめです。
投稿の数字はいつの時点で記録すればいいですか?
投稿してからの日数をそろえて記録します。例えば「出してから7日目」と決めておけば、月曜に出した投稿と金曜に出した投稿を同じ条件で比べられます。
SNSの振り返りは、どんなツールで記録すればいいですか?
表計算ソフトで十分です。1投稿を1行にして、投稿日・型・冒頭の一言・追う数字・メモの列をそろえます。大事なのはツールより、毎週同じ列で書き続けることです。
