式場のインスタに、プロが撮った写真はたくさん並んでいます。でも、そこから見学の予約が来ている気がしません。

写真がきれいなのは、どの式場も同じなんですよ。動画で見せたいのは、その日そこに立ったときの感じです。
結婚式場を探している二人は、候補をいくつも並べて見比べています。チャペルの写真、ガーデンの写真、料理の写真。どの式場もきれいに撮れていて、写真だけでは違いが分かりにくいのが実情です。
ショート動画で見せられるのは、写真では止まってしまうものです。扉が開いてから祭壇までの距離、窓から入る光の動き、ゲストの席と高砂の近さ、料理が運ばれてくる音。見学に来る前に「ここなら、あの人たちを呼べそう」と思える材料を渡すのが、式場の動画の役目です。
この記事では、式場を探す二人が動画で確かめたいこと、新郎新婦がいなくても撮れる当日の空気、二人に写ってもらうときの了解の取り方を順に書きます。
この記事の要点
- 写真で伝わらない広さ・光・動線・音を動画で見せる
- 新郎新婦がいない準備の時間にも、当日の空気は撮れる
- 写ってもらう範囲は、二人が段階を選べるようにする
式場を探す二人が、動画で確かめたいこと
まず、写真では分かりにくく、動画なら伝わることを並べてみます。
| 確かめたいこと | 写真で分かりにくい理由 | 動画で見せるもの |
|---|---|---|
| 広さと人数の感じ | 広角で撮ると実際より広く見える | ゲスト席の間を歩く目線、高砂から見た客席 |
| 光の入り方 | 1枚では時間の変化が分からない | 午前と夕方の同じ場所、照明を落としたとき |
| 動線 | 部屋どうしのつながりが見えない | 控室から挙式、挙式から披露宴までの移動 |
| 音 | 写真には音がない | チャペルの響き、乾杯の声が届く距離 |
| 料理 | 盛り付けしか伝わらない | 運ばれてくる様子、目の前で仕上げる場面 |
| スタッフ | 人柄が写りにくい | 打ち合わせの様子、当日の段取りの声かけ |
例えば、ゲストハウス型の式場なら「控室の扉を出てから、チャペル、ガーデン、披露宴会場まで、新婦の歩く道をそのまま歩く」1本が作れます。ホテルの宴会場なら、少人数の会と大人数の会で同じ部屋の仕切り方がどう変わるかを見せると、人数で迷っている二人に届きます。
1本で全部を見せようとせず、確かめたいことを1本に1つ選ぶほうが、見る人は自分の迷いに合う動画を見つけやすくなります。
新郎新婦がいなくても、当日の空気は撮れる
式場の動画というと、実際の結婚式の様子を思い浮かべがちです。けれど、本番の二人を撮るには毎回の了解が要りますし、すべての組に頼めるわけでもありません。そこで、二人が写らない時間から撮れるものを先に洗い出しておきます。
- 朝の設営:テーブルクロスを広げる、グラスを並べる、装花を運び込む
- キッチン:仕込みの音、盛り付けの手元、料理が出ていく直前
- 進行の準備:音響の確認、扉の前でスタッフが合図を待つ時間
- ゲストが来る前の空間:誰もいないチャペルに光が入る数秒
- 見学やフェア:模擬挙式、試食会、打ち合わせの席
どれも、式場の裏側で毎回くり返されている動きです。新郎新婦が写っていなくても、「この日のために、これだけの人が動いている」ことが伝わります。
天気の違いも撮っておきたい題材です。屋外の挙式やガーデンが売りの式場ほど、雨の日にどこへ移るのか、濡れずに動けるのかを気にする人がいます。

雨の日の会場も、ぜひ撮っておいてください。雨が心配な人がいちばん知りたいのは、そこなので。
撮るときは、当日のスタッフの邪魔にならない位置と時間を、プランナーや料理長と先に決めておきます。撮影の段取りそのものは、こちらにまとめています。
あわせて読みたい動画撮影の準備は何をする?撮影当日までに会社側でそろえること
本番の撮影は、カメラを意識させないくらいがちょうどいいんです。二人にもゲストにも、いつも通りでいてもらいましょう。
新郎新婦に写ってもらうときの了解
実際の結婚式を動画で見せたいときは、二人に写ってもらう了解が要ります。気をつけたいのは、申込書の隅にあるチェック欄ひとつで済ませないことです。式場は二人にとって、これから何か月もお世話になる相手です。その場で断るのは、思っている以上に言い出しにくいものです。
了解は「載せるか、載せないか」の二択にせず、写り方の段階を二人が選べる形にしておきます。
| 段階 | 写るもの | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 載せない | なし | 会場や料理だけの動画に使う |
| 顔が分からない形 | 後ろ姿、手元、ドレスの裾、指輪 | 動線や光を見せる動画 |
| 顔あり・名前なし | 表情が分かる場面 | 当日の空気を伝える動画 |
| 顔あり・名前あり | 二人の言葉やインタビュー | 体験談として見せる動画 |
あわせて、次のことも書面に残しておきます。
- 使う場所:式場のSNS、サイト、広告のどこまでか
- 載せる期間と、取り下げてほしいときの連絡先
- ゲストや子どもが映った場面の扱い(顔が分かる場面は使わない、など)
- 公開前に二人に見てもらうか
披露宴で流れる曲が動画に入る場合は、SNSに載せるときの音楽の権利も別に確かめます。持ち込みのカメラマンが撮った映像を借りるときは、撮った人の了解も要ります。
あわせて読みたいショート動画のBGMと著作権。会社のアカウントで音楽を使うときの線引き
公開してから「この場面は載せないでって言ったのに」と言われる。式場にとっていちばん避けたい場面ですよ。
公開前に二人へ動画を送って見てもらう一手間を入れると、この行き違いはかなり防げます。二人のほうから「友だちにも送りたい」と喜ばれることもあります。
見た人を、見学とフェアにつなぐ
動画を見て気になった二人が次にすることは、見学やブライダルフェアの予約です。動画ごとに、その続きをどこで確かめられるかを決めておきます。
例えば、雨の日の動線を見せた動画なら「雨の日の移動は、見学のときに実際に歩いてみてください」と一言添えて、見学予約の入口へ案内します。料理の動画なら、試食つきのフェアへ。動画で見せたことと、予約ページの一行目がつながっていると、迷わずに次へ進めます。
見学の受付では「どの動画を見て来られましたか」と聞いておくと、どの題材が予約につながったのかが分かり、次に撮るものを選びやすくなります。
式場の動画づくりを、HEART CREATIONと
式場の動画は、撮れる日と撮れる場面が限られるぶん、準備で差がつきます。HEART CREATIONでは、こんなところから一緒に進めています。
- 追う数字を再生数ではなく、見学やフェアの予約件数に決めてから企画する
- 入口を変えた複数のパターンを同じ時期に出し、2週間で結果を見て寄せていく
- 企画・撮影・編集から予約ページの見直しまで、同じチームで引き受ける
撮影は東京・横浜を拠点に、全国へ出張で伺います。サービスの内容もあわせてご覧ください。

会場の空気がちゃんと伝わる1本ができたとき、こっちまで跳ねたくなるんですよ。
よくある質問
結婚式場のSNSには、写真と動画のどちらを載せればいいですか?
両方に役目があります。写真は会場の美しさを一目で伝え、動画は広さや光、動線、音のように写真では分からないことを伝えます。見学の予約につなげたいなら、動画で「当日そこに立った感じ」を見せる投稿を足すのがおすすめです。
新郎新婦の写真や動画を、式場のインスタに載せてもいいですか?
二人の了解を取ってから載せます。申込書のチェック欄だけで済ませず、顔を出さない形から名前まで出す形まで段階を選べるようにし、使う場所と期間、取り下げの連絡先を書面に残しておくと安心です。
結婚式の動画にゲストが映っていても大丈夫ですか?
顔が分かる形で映っている場面は、使わないか、本人の了解を取るのが安心です。とくに子どもが映る場面は避けておくと、あとで困りません。
実際の結婚式がない日でも、式場の動画は撮れますか?
撮れます。朝の設営、装花、キッチンの仕込み、誰もいないチャペルに光が入る様子、模擬挙式や試食会など、新郎新婦がいなくても当日の空気が伝わる場面はたくさんあります。
