朝、管理画面を開いたら「広告アカウントが制限されています」と出ていました。広告が全部止まっています。どうしたらいいでしょう?

まず水を一杯。慌てて新しいアカウントを作るのが、いちばんやってはいけないことなんです。
広告アカウントの停止や制限は、広告1本が審査に落ちるのとは重さが違います。アカウントに入っているすべての広告が止まり、新しい広告も作れなくなることがあります。ただ、止まる理由はおおむね決まっていて、確かめる場所と申し立ての道も用意されています。
答えを先に書くと、最初にすることは「なぜ止まったか」と「どこが止まったか」を画面で確かめることです。理由が支払いや本人確認なら、手続きを済ませれば戻ることが多い。ポリシー違反なら、直したうえで審査を頼みます。
この記事では、止まる理由の分け方、どこが止まったかの見分け方、申し立ての手順とやってはいけないこと、止まりにくくする備えを書きます。仕様はMetaビジネスヘルプセンターとGoogle 広告ヘルプの2026年10月時点の説明によるものです。
この記事の要点
- 広告1本の不承認と、アカウントの停止は別の問題
- まず止まった理由と、止まった場所を画面で確かめる
- 新しいアカウントを作って逃げると、回避とみなされる
止まる理由は、大きく4つ
広告1本が審査に落ちた場合は、その広告を直して出し直します。ここで扱うのは、アカウントそのものが止まる場合です。広告1本の直し方は、別の記事にまとめました。
あわせて読みたい広告の審査に落ちたときの直し方。不承認の理由の読み方と出し直しの手順MetaとGoogleの説明を合わせると、止まる理由は次の4つに分けられます。
| 理由 | 中身の例 | 戻すための主な手 |
|---|---|---|
| ポリシー違反 | 違反の繰り返し、悪質な違反(偽造品・システムの回避など) | 違反を直し、誤りなら審査を頼む |
| 支払い | 残高の未払い、支払いの失敗、不審な支払い、チャージバック | 支払いを済ませ、支払い方法を確かめる |
| 不正アクセス・不審な動き | アカウントの乗っ取りの疑い、ふだんと違う操作 | アカウントの安全を確保する |
| 本人確認・認証 | 本人確認や広告主の確認が済んでいない、二段階認証の要件を満たしていない | 求められた確認を済ませる |
Googleでは、ポリシー違反を繰り返したアカウントに「違反警告」が出されます。初めての違反では出ず、1回目は3日間、2回目は7日間の一時停止、3回目で強制停止という段階です。一方で、悪質な違反は予告なく直ちに停止される、と説明されています。

カードの期限切れで支払いが通らず止まる。地味ですけど、本当によくあるんですよ。ぐったりします。
どこが止まっているかを見分ける
Metaでは、制限がかかる場所が4つあります。どこにかかったかで、影響の範囲が変わります。
| 止まった場所 | 起きること |
|---|---|
| ビジネスポートフォリオ | そのポートフォリオでは広告を出せない |
| 広告アカウント | そのアカウントの広告と、一部の広告素材が止まる |
| ページ | そのFacebookページでは広告を出せない |
| 個人用プロフィール | その人が広告を出せない。その人だけがつながった広告アカウントも止まることがある |
最後の行が見落とされやすいところです。担当者一人の個人アカウントに制限がかかると、会社の広告まで止まることがあります。同じビジネスポートフォリオのほかのメンバーは引き続き広告を出せる可能性がある、とヘルプにあります。

まずビジネスサポートホームを開いて、どの箱に鍵がかかっているかを見てください。そこから全部が始まります。
申し立ての手順
Metaの場合、手順は次のとおりです(2026年10月時点)。
- 01ビジネスサポートホームを開くパソコンで開き、アカウント概要から止まったアカウントを選ぶ
- 02対処方法を読む本人確認・認証・アカウントの安全確保・審査のリクエストのうち、求められているものを確かめる
- 03求められた手続きを済ませる審査のリクエストは、そのアカウントの管理者でないとできない
- 04結果を待つ結果が出るまで、同じ内容を何度も送らない
Googleの場合は、管理画面の上部の通知にある「お問い合わせ」から再審査請求のフォームへ進みます。請求中は「再審査保留中」と表示され、結果はメールで届きます。広告主の適格性確認を求められることがあり、3回確認しても身元が確かめられないと再審査を請求できません。
申し立てでは、事実を正確に、短く書きます。「違反していない」と言うだけでなく、何を直したか、なぜ誤りだと考えるかを添えます。Googleのヘルプでは、再審査請求は一度に1つにすること、乱用と判断されると一部の請求の処理が7日間止まることが書かれています。

止められたから別のアカウントで出す。これは絶対にダメです。回避とみなされて、新しい方も止まります。
Googleは、停止中のアカウントに関係するアカウントも停止されることがあり、新しく作るアカウントも停止される場合があるとして、停止中のアカウントを再開してから新規作成することを強くすすめています。広告掲載システムの回避は、悪質な違反の一つに挙げられています。
止まったままの期間にも注意します。Metaでは、ポリシー違反で止まり、復元の対象外の状態が6か月続くとアカウントは復元できなくなる、とされています。Googleでは、停止された日から少なくとも6か月は再審査を請求できる期間があります。停止中でも、Googleではレポートの閲覧やダウンロードはできます。
止まりにくくする備え
4つの理由のうち、支払い・不正アクセス・認証の3つは、広告の中身ではなく管理の問題です。次の4つは、何も起きていないうちに整えておきます。
- 支払い方法は、期限と残高を確かめる担当と日を決めておく
- 管理画面に入る人は全員、二段階認証を設定する
- 管理者を2人以上にし、退職した人の権限は外す
- 広告アカウントは会社の名義で持ち、代理店には権限を渡す
最後の点は広告代理店に頼む前の記事で詳しく書いています。乗っ取りを防ぐ設定は、別の記事にまとめました。
あわせて読みたいSNS乗っ取り対策。会社のアカウントを守る二段階認証・権限・退職時の手順止まった広告を、もう一度動かすまで
HEART CREATIONでは、広告の配信と、そこに使う素材の企画・制作、行き先のLPまでを同じチームで引き受けています。
- 止まった理由を画面から読み、直す場所を一緒に洗い出す
- 審査で止まらない言い回しと素材に作り直す
- 広告で伝えたことをLPの一行目につなげ、計測の設計まで含めて整える
「今は広告を止めて、先にサイトを直しましょう」とお伝えすることもあります。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

止まったときこそ落ち着いて。ひとつずつ片づければ、戻れる道はちゃんと残っていますから。
よくある質問
広告アカウントが停止されたら、どのくらいで戻りますか?
理由によって変わります。支払いや本人確認が理由なら、手続きを済ませると戻ることが多いです。ポリシー違反の場合は、審査を頼んで結果が出るまで待ちます。決まった日数は示されていません。
広告アカウントが停止されたら、新しいアカウントを作ってもいいですか?
すすめられません。Googleは、停止中のアカウントを再開してから新規作成することを強くすすめており、広告掲載システムの回避は悪質な違反とされています(2026年10月時点)。まず今のアカウントの申し立てを進めます。
担当者の個人アカウントが制限されると、会社の広告も止まりますか?
Metaでは、個人用プロフィールに制限がかかると、その人だけがつながった広告アカウントも止まることがあります。管理者を2人以上にしておくと、ほかのメンバーが引き続き広告を出せる可能性があります。
Meta広告の審査のリクエストは誰でもできますか?
Metaのヘルプでは、審査をリクエストするには、そのアカウントの管理者である必要があると説明されています(2026年10月時点)。管理者が誰かを、ふだんから社内で把握しておきます。
