インフルエンサーさんに商品を紹介してもらうなら、フォロワーが多い人ほどいいんですよね?

フォロワーがすごく多い人に頼んで、ほとんど何も起きないこともあるんですよ。
インフルエンサー(クリエイター)にタイアップを頼もうと候補を探すと、まず目に入るのはフォロワー数です。数が大きいほど多くの人に届きそうに見えますし、社内でも説明しやすい。けれど、数だけで選んだタイアップは、投稿が出た日に少し反応があって、それきりということがよくあります。
選ぶときの軸は、フォロワー数ではなく文脈です。その人のふだんの投稿の流れに、自社の商品が自然に入るか。見ている人が、自社のお客さんになりうる人か。コメント欄で、その人の言葉が信頼されているか。この三つがそろっている人なら、フォロワーが少なくても成り立ちます。
この記事では、数で選ぶと何が起きるか、文脈を見る観点、候補の探し方と絞り方を書きます。依頼するときに伝える中身は、別の記事に分けています。
この記事の要点
- フォロワー数は届く人数の上限の目安でしかない
- ふだんの投稿に商品が自然に入る人を選ぶ
- 見ている人の地域・年代と、コメント欄の中身を確かめる
フォロワー数で選ぶと起きること
フォロワー数は、その人の投稿が届きうる人数の目安です。届いた人が商品に興味を持つかどうかは、別の話になります。
例えば、横浜の焼き菓子店が、全国のスイーツを紹介している人気アカウントに頼んだとします。投稿は多くの人に見られます。ただ、見ている人の大半は遠くに住んでいて、店まで来られません。通販をしていない店なら、反応はあっても売上にはつながりにくいでしょう。
もう一つの例です。ふだん百貨店で買う高価な化粧品を紹介している人が、ある日ドラッグストアの価格帯の化粧水を勧める。見ている人は「いつもと違う」と感じます。タイアップだと分かった瞬間に、言葉の重みが下がります。
どちらも、その人の人気が足りないのではありません。商品とその人の文脈が合っていないのです。再生数と売上のずれ全体については、別の記事で整理しています。
あわせて読みたい再生数と売上が比例しない理由。バズっても売れない動画のずれ選ぶときに見る「文脈」の5つ
候補の人を見るときは、次の5つを確かめます。
| 見るところ | どこで見るか | 合っているサイン | 注意したいサイン |
|---|---|---|---|
| ふだんの題材と暮らし | 最近の投稿をさかのぼる | 自社の商品を使う場面が、すでに投稿に出てくる | 商品と関係のない話題ばかり |
| 見ている人 | 本人のインサイト画面(見せてもらう) | 地域・年代がお客さんと重なる | 商圏や想定する客層と大きくずれる |
| コメント欄の中身 | 投稿のコメントを読む | 質問や体験談が書き込まれ、本人が答えている | 絵文字や定型文だけが並ぶ |
| タイアップの出し方 | 過去のPR投稿 | PRの表記があり、ふだんの投稿と同じ熱量で語っている | PR投稿が続く、表記がない |
| 言葉づかい | 投稿やコメントへの返し方 | 人や他社を悪く言わない | 他人を揶揄する投稿がある |
いちばん差が出るのは、一つ目と三つ目です。ふだんの暮らしの中に商品が出てくる人なら、タイアップの投稿も浮きません。コメント欄で「どこで買えますか」「敏感肌でも使えますか」と質問が飛び交っている人は、フォロワーがその人の言葉をもとに物を選んでいる証拠です。
見ている人の地域や年代は、外からは分かりません。Instagramのプロアカウントなら、本人のインサイト画面にフォロワーの地域や年齢層が出ます。候補を絞る段階で、その画面を見せてもらえるか聞いてみてください。

コメント欄でフォロワー同士が質問に答え合ってたら、かなりいい相手ですよ。
候補の探し方
候補は、検索で上から順に探すより、自社の近くから探す方が見つかりやすくなります。
- すでに自社の商品や店をタグ付けして投稿してくれている人
- 自社の商品と相性のよい題材(地域・料理・子育て・住まいなど)を、長く続けて発信している人
- 地域名のハッシュタグや、位置情報のタグで投稿している近くの人
- Instagramの「クリエイターマーケットプレイス」で探す(日本では2024年2月に提供が始まった、ブランドとクリエイターをつなぐ仕組み)
いちばん頼みやすいのは、一つ目の人です。お金をもらう前から自社の商品を選んでくれているので、勧める言葉に無理がありません。
フォロワーが数千人くらいの人でも、頼む意味はありますか?
あります。地域の店や、専門的な商品なら、なおさらです。近所の人に見られている子育てアカウントや、特定の趣味に詳しい人は、フォロワーの数は小さくても、見ている人と商品の重なりが大きくなります。

結局、ふだんから好きで使ってくれてる人に頼むのが、いちばん自然なんですよね。
候補を絞るときの確かめ方
何人か候補が出たら、次の順で絞っていきます。
- 01投稿をさかのぼる最近の数か月分を見て、商品が自然に入る場面があるかを確かめる
- 02コメント欄を読む質問や体験談があるか、本人がどう返しているかを見る
- 03PR投稿を比べる過去のタイアップ投稿の反応が、ふだんの投稿と比べて落ちすぎていないか
- 04インサイトを見せてもらうフォロワーの地域・年代が、自社のお客さんと重なるか
- 05商品を使ってもらう依頼の前に試してもらい、本人が気に入るかを聞く
最後の手順は省かないでください。使って気に入らなかった人に、良い感想を言ってもらうことはできません。体験していないことを言わせるのは、見る人をあざむくことになります。
PRの表記を守ってくれる人かどうかも、絞る段階で見ておきます。2023年10月1日から始まったステルスマーケティング規制では、問われるのは依頼した会社の側です。表記の決まりは別の記事にまとめています。
あわせて読みたいステマ規制とPR表記の書き方。広告主が押さえる線引きと表示の位置タイアップの前後で、HEART CREATIONがお手伝いできること
タイアップは、投稿が出たあとに人が来る先まで決めておかないと、反応が流れていきます。HEART CREATIONでは、その前後を同じチームで考えます。
- タイアップで増やしたい数字(来店・問い合わせ・購入など)を最初に決める整理
- 投稿を見た人が来るLPやLINEを、投稿で伝えたことに合わせて作る設計と計測
- 人のインフルエンサーに頼むか、AIインフルエンサーを自社で立てるかの整理
- 自社のアカウントで出すショート動画の企画・撮影・運用
「誰に頼めばいいか分からない」という段階でも構いません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

頼む相手を決める前に、何を増やしたいかから話しましょう。気軽にどうぞ。
よくある質問
インフルエンサーは、フォロワー何人くらいから頼めますか?
決まった人数はありません。地域の店や専門的な商品なら、フォロワーが数千人の人でも、見ている人とお客さんが重なっていれば十分に成り立ちます。人数より、見ている人の地域・年代と、コメント欄の中身で判断してください。
フォロワーを買っているアカウントは見分けられますか?
外から確実に見分けることはできません。目安になるのは、フォロワー数に比べてコメントが少ない、コメントが定型文ばかり、といった点です。本人にインサイト画面を見せてもらうと、見ている人の様子が分かります。
同業他社のタイアップをしている人に頼んでもいいですか?
頼むこと自体は問題ありません。ただ、近い時期に競合の商品を勧めていると、見る人には言葉が軽く映ります。他社との契約で同じ分野のPRを控える約束をしていることもあるので、最初に確かめてください。
インフルエンサーはどこで探せばいいですか?
まずは、自社の商品や店をすでにタグ付けしている人から探すのがおすすめです。地域名のハッシュタグや位置情報、Instagramのクリエイターマーケットプレイスなども使えます。
