店のイベントをインスタで1回告知したんですが、当日「知らなかった」と常連さんに言われました。何回くらい出せばいいんでしょう。

花火も1発じゃ終わらないですよね。告知も何発かに分けて、毎回ちがう話を打ち上げるんです。
店頭のワークショップ、地域のマルシェ、会社の説明会や体験会。イベントを開くたびに、SNSでの告知は「詳細が決まったら1回、きれいな画像で出す」で終わりがちです。ところが、その1回を見た人は、そのときたまたま画面を開いていた人だけ。見た人も、カレンダーに入れなければ当日には忘れています。
告知は、知ってもらう・予定に入れてもらう・申し込んでもらう・当日に思い出してもらう、という何段かの仕事をしています。1回の投稿でまとめて済ませるのは無理があり、段ごとに回を分けたほうが、来てくれる人は増えます。
この記事では、告知をいつ始めて何回に分けるか、毎回の投稿に入れること、置き場所ごとの役割、予定が変わったときの知らせ方を書きます。当日の撮影や、イベントの動画の中身は扱いません。動画で事前・当日・事後に何を見せるかは、こちらにまとめています。
あわせて読みたい展示会・イベントを縦型動画で発信する。事前・当日・事後に出すものこの記事の要点
- 告知は「予告・申込開始・中間・締切前・前日」に分ける
- 毎回同じ4つの情報と、その回だけの新しい話を1つ
- 変更や中止は、最初の告知の場所から順に直す
告知は5つの回に分けて組む
まず、1つのイベントに対して何回、何のために出すかを並べます。回ごとに目的が違うので、同じ画像を何度も貼り直すのとは別物です。
| 回 | 出すとき | 目的 | 中身の例 |
|---|---|---|---|
| 予告 | 日程と場所が決まった時点 | 予定を空けてもらう | 日付・場所・何をするかの一言だけ |
| 申込開始 | 受付を始める日 | 申し込んでもらう | 内容・定員・申し込み方法をそろえて |
| 中間 | 申込開始と締切の間に1〜2回 | 迷っている人の背中を押す | 講師や出店者の紹介、去年の様子、よく聞かれる質問 |
| 締切前 | 受付終了の数日前 | 後回しにしている人に知らせる | 残りの枠、締切日 |
| 前日・当日朝 | 開催の直前 | 来る人に思い出してもらう | 持ち物、集合場所、天気による変更の有無 |
全部の回を出す必要はありません。申し込みが要らない店頭イベントなら、予告・中間・前日の3回で足ります。逆に、定員のある有料の講座なら、申込開始と締切前を外さないようにします。
要は、回ごとに「見た人にしてほしいこと」を1つに絞ることです。 予告で申し込みまで求めると、まだ予定が見えない人は動けません。
始める時期は、来る人の予定の立て方で決める
告知を何日前から始めるかに、決まった正解はありません。来てほしい人が、どのくらい前に予定を決めるかで変わります。
| 来てほしい人 | 予定の決め方 | 告知を厚くする時期 |
|---|---|---|
| 近所の常連さん | 前日や当日に「行けたら行く」 | 直前の回 |
| 子ども連れの家族 | 週末の予定を数週間前から組む | 予告と申込開始 |
| 仕事の人(説明会・セミナー) | 社内の予定や上司の了解が要る | 予告をかなり前に |
| 遠方から来る人 | 移動や宿を先に押さえる | 予告をいちばん早く |
例えば、駅前のパン屋が店頭で親子のパン作り教室を開くなら、子どもの習い事や週末の予定に入れてもらうために、予告を早めに出します。一方、同じ店の「焼きたての日」のような気軽な催しは、前日と当日の朝に出すほうが効きます。
一度開いたことがあるイベントなら、前回の申し込みが入った日付を並べてみてください。申込開始の直後と締切の直前に固まっていることが多く、どの回に力を入れるかが見えてきます。
毎回入れる4つと、その回だけの1つ
何回も出すと「同じことばかり」になりそうですが、見ている人は毎回ちがいます。前の回を見ていない人のために、どの回にも次の4つは入れておきます。
- 何のイベントか(一言で)
- いつ(日付と曜日、時間)
- どこで(店名・会場名と最寄り駅など)
- どうすれば行けるか(申し込み方法、申し込み不要ならその旨)
この4つは画像の中だけに置かず、投稿の文章にも書きます。画像の中の文字は検索で見つけにくく、読み上げ機能でも読まれにくいからです。
そのうえで、回ごとに新しい話を1つ足します。講師の紹介、当日作るものの写真、去年来た人の声、駐車場の案内。中身が毎回ちがうので、2回目、3回目を見た人にも「また同じ告知か」と思われにくくなります。告知の投稿を2週間で5本も作るのが大変なら、この「新しい話」の候補を予告の前に書き出しておくと楽です。

「詳しくはプロフィールのリンクから」だけで日付を書かない投稿、意外と多いんですよ。日付は毎回書いてください。
置き場所ごとに役割を分ける
同じ告知でも、置く場所によって届く相手と残り方が違います。全部に同じものを貼るより、役割を分けたほうが手間も減ります。
| 置き場所 | 向いている回 | 役割 |
|---|---|---|
| フィード投稿・リール | 予告、申込開始、中間 | 後から確かめに来た人が読める「本体」 |
| ストーリーズ | 締切前、前日・当日朝 | すでにつながっている人に思い出してもらう |
| プロフィール・固定表示 | 申込開始から当日まで | 今いちばん大事な告知への入口 |
| LINE公式アカウント | 申込開始、前日 | 来そうな人に直接届ける |
| Googleビジネスプロフィール | 予告、申込開始 | 地図で店を調べた人にも知らせる |
ストーリーズのカウントダウンは、見た人が通知を受け取れるので、締切や開催日を覚えておいてもらうのに使えます。使い方の細かい点は、ストーリーズの記事に書いています。
あわせて読みたいインスタのストーリーズの使いどころ。企業が告知以外で活用する方法LINEは送るたびに相手のスマホに通知が届くぶん、回数が多いとブロックにつながります。申込開始と前日の2回に絞るくらいがちょうどいいはずです。SNSで告知を見た人が、店名で検索して地図で確かめることもあるので、地図の側にも同じ日付を載せておきます。
変更や中止は、最初に出した場所から直す
雨で屋外の催しが中止になる、講師の都合で時間がずれる、定員に達した。告知のあとに予定が変わることは珍しくありません。困るのは、古い告知がそのまま残り、新しい情報と食い違うことです。
- 01決まったらすぐ出す変更が決まった時点で、分かっていることだけでも先に知らせる
- 02最初の告知を直す予告と申込開始の投稿の文章に「変更あり」と追記し、日付を書く
- 03直前の場所で知らせるストーリーズとLINEで、来る予定の人に届ける
- 04申し込んだ人には個別に申込フォームやLINEで受けた人には、連絡先へ直接伝える
- 05地図とサイトもそろえるGoogleビジネスプロフィールやサイトの告知ページも同じ内容にする
雨の日の判断が要るイベントなら、「前日の何時までに、どこで知らせるか」を、申込開始の回にあらかじめ書いておきます。当日の朝に「やってますか」という問い合わせが重なるのを防げます。

天気だけはどうにもならないので、判断する時刻と知らせる場所を先に約束しておく。それだけで当日の電話が減りますよ。
告知の組み立てから、HEART CREATIONと
イベントの告知は、何本作るかより、どの回に何を言うかを先に決めると回り始めます。HEART CREATIONでは、こんなところからお手伝いしています。
- 来てほしい人と申し込みの数から、告知の回数と時期を逆算した予定表をつくる
- 告知の画像や縦型動画の企画・撮影・編集を、同じチームで引き受ける
- 申し込みのページやLINEの入口を作り、どの告知から申し込みが来たかを数えられるようにする
追う数字は、告知の再生数ではなく、申し込みと当日の来場です。何から決めればいいか分からない段階でも、初回のご相談は無料です。

「次のイベント、どう知らせよう」の段階で声をかけてください。予定表を一緒に作るところから始めましょう。
よくある質問
イベントの告知は、何回くらい投稿すればいいですか?
予告・申込開始・中間・締切前・前日の5つの回を目安に、イベントに合わせて減らします。申し込みの要らない店頭の催しなら3回ほどでも足ります。回ごとに見た人にしてほしいことを1つに絞るのが組み方の軸です。
イベントの告知を何度も出すと、しつこいと思われませんか?
毎回ちがう新しい話を1つ足していれば、同じ告知の繰り返しには見えにくくなります。日時や場所などの基本の情報は毎回入れ、講師の紹介や去年の様子など中身を入れ替えてください。
告知は画像だけでもいいですか?
日付・場所・申し込み方法は、投稿の文章にも書いてください。画像の中の文字は検索で見つけにくく、読み上げ機能でも読まれにくいためです。後から日付を確かめたい人にも文章のほうが探しやすくなります。
雨で中止になったとき、SNSではどう知らせればいいですか?
決まった時点ですぐ知らせ、最初の告知の投稿にも変更を追記します。ストーリーズやLINEで来る予定の人に届け、申し込みを受けた人には個別に連絡します。判断する時刻と知らせる場所は、申込開始の告知に先に書いておくと安心です。
