展示会に出るたびに、当日のブースの写真を1枚載せて終わっています。動画にしたほうがいいんでしょうか。

搬入から撤収まで、あれだけ準備するんですから。当日1枚で終わらせるのは、もったいないですよ。
展示会や見本市、地域のマルシェ、自社の周年イベント。会社やお店が外に出ていく場は、普段の投稿よりずっと「見せるもの」がそろっています。新しい商品、実演、担当者、来場した人の反応。それなのに、SNSには当日の集合写真や「ご来場ありがとうございました」の一言だけ、ということがよくあります。
イベントの発信は、当日だけのものではありません。出る前は「行ってみよう」と思ってもらうため、当日は来られない人にも様子を届けるため、終わったあとは会場で会った人との話を次につなげるため。目的が3つあるので、出すものも3回に分けて考えます。
この記事では、展示会やイベントの縦型動画を、事前・当日・事後のそれぞれで何を出すか、会場で撮るときに確かめること、出展後の使い方を整理します。
この記事の要点
- 事前・当日・事後で、見せる相手と目的が違う
- 会場の撮影ルールと、他社や来場者の映り込みを先に確かめる
- 出展後は、名刺交換した人に見せる動画を作る
出す時期ごとに、相手と目的が違う
同じイベントの動画でも、出す時期によって見てほしい人と、見たあとにしてほしいことが変わります。
| 時期 | 見てほしい人 | 中身 | 見たあとにしてほしいこと |
|---|---|---|---|
| 事前 | 行くか迷っている人、取引先 | 何が見られるか、どこにいるか、誰がいるか | 来場の予約、ブースに寄る予定を立てる |
| 当日 | 会場にいる人、来られなかった人 | 実演、よく聞かれる質問、会場の空気 | ブースに寄る、資料を請求する |
| 事後 | 名刺交換した人、来られなかった人 | 当日の要点、詳しい説明、次の予定 | 打ち合わせの申し込み、問い合わせ |
軸に置くのは、事後の動画です。事前と当日の動画はイベントが終われば役目を終えますが、事後の動画は、その後の商談やお客さんへの案内でも使い続けられます。
事前は「行く理由」を1本に1つずつ
事前の動画は、イベントの告知ではなく、行く理由を見せるものにします。「◯月◯日、◯◯展に出展します」だけでは、見た人は予定に入れる理由がありません。
例えば、工作機械の部品メーカーが展示会に出るなら、こんな出し方ができます。
- 新しい部品を、展示会で初めて実物で見せることを予告する
- 会場で実演する加工を、少しだけ先に見せる
- ブースに立つ担当者が「こんな相談を持ってきてください」と話す
- 会場の地図と小間番号を、最後の画で見せる
1本に詰め込まず、理由を1つずつ別の動画にすると、それぞれに興味を持つ人に届きます。地域のマルシェに出るパン屋なら、「その日だけ焼くパン」「並ばずに買える時間帯」を1本ずつ出す、という具合です。
当日は、会場でしか撮れないものを
当日は、会場でしか撮れないものを優先します。準備の様子、実演の手元、来場した人によく聞かれた質問への答え。とくに「今日いちばん聞かれた質問」は、会場の熱を伝えながら、来られなかった人にも役に立つ中身になります。
例えば、食品の展示会で試食を出す会社なら、試食した人の「これ、何に合わせるんですか」という質問に、担当者が調理例を見せて答える1本が作れます。午前中に聞かれたことを昼に撮り、午後のうちに出せば、まだ会場にいる人がもう一度ブースに寄ってくれるきっかけにもなります。
撮る前に確かめておくことが2つあります。
ひとつは、主催者の撮影ルールです。展示会によっては、会場内の撮影や配信に条件があったり、事前の申請が要ったりします。出展者向けの案内を読み、分からなければ事務局に聞いておきます。
もうひとつは、映り込みです。隣のブースの展示物や、他社の担当者、来場者の顔や名札は、思っている以上に画面に入ります。自社のブースの中だけを撮る、来場者が映る場面は本人に了解を取る、名札が読める画は使わない、と決めておくと安心です。撮影の段取りや許可の取り方は、こちらの記事も参考になります。
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会場で一生懸命しゃべった動画、帰って見たら周りの音で何も聞こえない……。あれは泣きますよ。
会場は想像よりずっと騒がしいので、声に頼らず、文字だけでも内容が分かる作りにしておきます。その場で質問を受けながら配信したいときは、ライブ配信の進め方も合わせて読んでみてください。
あわせて読みたい企業のライブ配信、何をすればいいか。インスタライブで売る・伝える企画と準備事後は、名刺交換した人に見せる動画を作る
展示会のあとは、名刺交換した人へのお礼の連絡が待っています。ここに動画を1本添えると、会場での短い会話の続きができます。
- 01当日の質問を集めるブースで聞かれたことを、担当者がその日のうちにメモしておく
- 02まとめ動画を作るよく聞かれた質問3つほどに答える動画と、実演の全体を見せる動画を作る
- 03お礼の連絡に添えるお礼のメールに動画のリンクを入れ、見たあとの相談の入口も書く
- 04SNSにも出す来られなかった人向けに、同じ中身を「当日の要点」として投稿する
会場では、ブースの前で立ち話できる時間はわずかです。持ち帰ってもらった資料より、担当者が話している動画のほうが、あとで社内の人に見せてもらいやすい、という面もあります。

イベントはお祭りですけど、商談はそのあとが本番。終わってから出す1本に、いちばん力を入れてください。
イベントの発信を、HEART CREATIONと
展示会やイベントの動画は、出展の準備と同じ時期に動き出す必要があります。HEART CREATIONでは、こんなところからご一緒しています。
- 事前・当日・事後で、何を何本出すかを出展の予定から逆算して決める
- 会場での撮影と、その日のうちに出す動画の編集を引き受ける
- 出展後のまとめ動画と、お礼の連絡から相談につなぐページまでを作る
追う数字は再生数ではなく、ブースへの来場予約や、出展後の打ち合わせの件数にします。撮影は全国に出張で伺います。まずはご相談ください。

遠方の展示会でも、撮影には伺います。スーツケースひとつで行きますので、お気軽に。
よくある質問
展示会の告知動画は、いつから出せばいいですか?
出展が決まって、何を見せるかが固まった時点から出せます。行く理由を1本に1つずつ出すなら、何本出すかから逆算して始める時期を決めると無理がありません。
展示会の会場で、スマホで動画を撮ってもいいですか?
展示会ごとに決まりが違うので、出展者向けの案内を確かめてください。撮影や配信に申請が要る場合や、撮ってよい範囲が決められている場合があります。分からなければ主催者の事務局に聞くのが確実です。
展示会で撮った動画に、来場者が映っていても大丈夫ですか?
顔が分かる形で映っている場合は、本人の了解を取るか、映らない場面を使うのが安心です。名札や社名が読める画面も避けてください。自社のブースの中を撮るように画角を決めておくと、映り込みを減らせます。
展示会のあとに作る動画は、どんな内容がいいですか?
ブースでよく聞かれた質問への答えと、実演の全体を見せる動画が使いやすいです。名刺交換した人へのお礼の連絡に添えられ、来られなかった人向けの投稿にもなります。
