一度サイトを見た人を追いかける広告があるって聞きました。効くんですか?しつこくて嫌われませんか?

一度来てくれた人は、もう半分くらいは気になっている人。その人にだけ、もう一度声をかけるんです。
ホームページやLPを見に来た人のうち、その場で問い合わせる人はごく一部です。多くは「いいかも」と思いながら閉じて、そのまま忘れていきます。そこに、もう一度だけ広告で声をかけるのがリターゲティング広告です。
答えを先に書くと、リターゲティングが効くのは、見に来てから決めるまでに迷う時間がある商売です。リフォームや学習塾のように、家族と相談したり、ほかと比べたりする時間がある商売ほど、もう一度の声かけが意味を持ちます。逆に、来たその日に決める商売では、出番がほとんどありません。
この記事では、仕組み、向く商売と向かない商売、追いかける相手の分け方、追いかける広告に何を出すか、嫌われないための線引きを順に書いていきます。
この記事の要点
- 一度来た人に、もう一度だけ声をかける広告
- 効くのは、来てから決めるまでに迷う時間がある商売
- 同じ広告を繰り返さず、迷いの理由に答える
リターゲティング広告の仕組み
仕組みは3段です。
- 01タグを入れるサイトやLPに、広告会社の計測用のコードを入れる
- 02リストをためる来た人を、どのページを見たか・いつ来たかで分けてためる
- 03広告を出すたまったリストの人に、SNSや他のサイトの広告枠で広告を出す
呼び名は広告会社ごとに違います。Google 広告では以前「リマーケティング」と呼ばれていて、今は「広告主様のデータ」(データ セグメント)という名前になっています。Meta広告(Instagram・Facebook)では、サイトに来た人で作る「カスタムオーディエンス」として設定します(いずれも2026年10月時点)。名前は違っても、考え方は同じです。
Meta広告で使う計測用のコードの準備は、Meta広告を始める前の記事で書いています。
あわせて読みたいMeta広告(インスタ広告)を始める前に準備する5つのこと一つ知っておきたいのは、リストに一定の人数がたまらないと出せないことです。Google 広告のヘルプでは、広告を出すにはセグメントのアクティブ ユーザーが100人を超えている必要がある、とされています(2026年10月時点)。訪問者がもともと少ないサイトでは、細かく分けすぎると出せなくなります。
効くのは「迷う時間」がある商売
向くかどうかは、業種名より「来てから決めるまでの時間」で考えます。
| 向きやすい | 向きにくい |
|---|---|
| 家族や社内で相談してから決める(リフォーム・注文住宅・学習塾) | 困ったその場で決める(水漏れ・鍵の救急) |
| 何社か比べてから選ぶ(法人向けサービス・エステの初回体験) | 一度買えば当分買わない、買い直しの少ない商品 |
| 少し値の張る通販で、カートに入れて止まる人がいる | サイトに来る人がもともと少ない |
例えば地域の学習塾なら、夏期講習のページを見た保護者は、たいてい家族と相談してから決めます。数日後、スマホで「体験授業の流れ」を見せる広告が出てくれば、相談の材料になります。一方、水漏れの修理を探している人は、その日のうちにどこかへ電話します。翌日に広告を出しても、もう終わっています。
追いかける相手は「どこまで進んだか」で分ける
サイトに来た人を、全員同じリストに入れないでください。どこまで見たかで、気持ちの段階が違うからです。
| リスト | どんな人か | 出す広告の例 |
|---|---|---|
| トップページだけ見た人 | なんとなく気になった | 何屋か、誰向けかをもう一度伝える |
| 料金やメニューのページを見た人 | 具体的に考え始めた | 選ぶ理由、よくある質問、事例 |
| フォームまで来て送らなかった人 | あと一歩で止まった | 手間や不安を減らす一言(相談だけでもよい、など) |
| 申し込んだ・買った人 | もう決めた | 追いかけない(リストから外す) |
申し込んだ人を外す設定は、最初に入れておきます。もう申し込んだのに同じ広告が出続けると、お金の無駄になるうえ、印象も悪くします。
追いかける広告に、何を出すか
よくある失敗は、最初に見せた広告と同じものを、そのまま追いかけて出し続けることです。その人はもう一度見ています。見たうえで決めなかったのですから、足りなかったのは別の情報です。

同じ広告が何度も出てきたら、見る側はあくびが出ちゃいますよね。2回目は中身を替えましょう。
追いかける広告では、決めなかった理由に答えます。
- 値段が不安:料金の考え方、支払い方法、見積もりは無料か
- 失敗が不安:工事や施術の流れ、よくある質問、アフターの対応
- 比べている:ほかと何が違うかを一つだけ
- 時期を迷っている:予約の空きや受付の締め切りなど、事実として言える区切り
締め切りを使うときは、実際にある締め切りだけにします。毎回「今だけ」と言い続ける表現は、景品表示法の面でも問題になり得ます(広告で使えない表現の記事)。
追いかける期間も決めておきます。お客さんがふだん何日くらいで決めているかが目安です。

お客さんが問い合わせまで何日くらい迷っていたか。受付の記録を見ながら、一息ついて数えてみてください。
嫌われないための線引き
リターゲティングは、やりすぎると「つけ回されている」と感じさせます。次の線を引いておきます。
- 期間と回数を区切り、同じ人に出し続けない
- 申し込んだ人、買った人はリストから外す
- 病気や借金の相談など、見ていたこと自体を知られたくないページはリストに入れない
- サイトのプライバシーポリシーに、計測や広告のためのツールを使っていることを書いておく
健康や個人の事情に関わる情報をもとにした広告は、広告会社の規定で制限されていることもあります。出す前に各社のポリシーを確かめてください。
一度見ただけで追いかけられるのって、お客さんは嫌がりませんか?
嫌がられるのは、多くの場合、同じ広告がいつまでも出てくるときです。期間と回数を決め、2回目以降は相手の迷いに答える中身にすれば、「ちょうど考えていた」と受け取ってもらいやすくなります。
迷っている人への、もう一押しを設計します
HEART CREATIONでは、広告の配信だけでなく、素材の制作、行き先のLP、計測の設計までを同じチームで引き受けています。
- リターゲティングが商売に合うかを、お客さんが決めるまでの日数から判断する
- 見たページごとにリストを分け、迷いの理由に答える素材を作る
- 申し込んだ人を外す設定と、成果の数え方を最初に整える
「サイトに人は来るのに、問い合わせにならない」という段階でもかまいません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

迷っていた人が戻ってきてくれるのは、うれしいものですよ。その一押しを一緒に作りましょう。
よくある質問
リターゲティングとリマーケティングは違うものですか?
呼び名が違うだけで、一度サイトに来た人にもう一度広告を出すという考え方は同じです。Google 広告では「リマーケティング」と呼ばれていましたが、今は「広告主様のデータ」という名前になっています(2026年10月時点)。
リターゲティング広告はどのくらいの期間出せばいいですか?
お客さんがサイトを見てから申し込むまでに、ふだん何日くらいかかっているかを目安に決めます。長く迷う商売ほど期間を長めに取り、すぐ決める商売では短く区切ります。
サイトの訪問者が少なくてもリターゲティングはできますか?
リストに一定の人数がたまらないと配信できません。Google 広告では、アクティブ ユーザーが100人を超えている必要があるとされています(2026年10月時点)。訪問者が少ないうちは、リストを細かく分けすぎないようにします。
もう買ったお客さんにも広告が出てしまいませんか?
申し込みや購入を済ませた人をリストから外す設定をしておけば防げます。外し忘れると、広告費の無駄になるうえ印象も悪くするので、最初に設定しておきます。
