編集画面ではちゃんと見えていたのに、投稿したら最後の電話番号がボタンの裏に隠れていました。どこに置けばよかったんでしょう。

それ、本当によくあるんです。編集画面には、アプリのボタンが映っていないんですよね。だから先に「枠」を決めておきます。
縦型動画は、画面いっぱいに映る一方で、その上にアプリの部品が重なって表示されます。いいねやコメントのボタン、アカウント名、説明文、上のタブ。編集アプリの画面にはこれらが映っていないので、作った人は気づかないまま投稿してしまいます。
隠れて困るのは、文字だけではありません。話している人のあご、商品のロゴ、価格、地図の店名。見てほしいものほど、画面の下のほうに置かれがちです。
防ぎ方は、アプリの部品が重なる場所を知り、大事なものを置く「安全な枠(セーフゾーン)」を決めてから編集することです。この記事では、画面のどこに何が重なるか、各社が出している目安、編集で使う枠の作り方、投稿前の確かめ方を書きます。画面に出す言葉の決め方は、テロップの記事で扱っています。
この記事の要点
- 縦型動画は、上・右・下にアプリの部品が重なる
- 通常の投稿の目安は、各社が広告向けに出している枠を借りる
- 枠の画像を編集の一番上に置き、最後は実機で確かめる
画面のどこに、何が重なるか
縦型動画の画面には、おおむね3か所にアプリの部品が重なります。アプリによって細かな位置は違いますが、重なる場所の傾向は同じです。
| 場所 | 重なるもの | 隠れやすいもの |
|---|---|---|
| 上 | 画面を切り替えるタブ、検索、ライブの表示 | 見出しの文字、人の頭 |
| 右 | いいね・コメント・共有・保存のボタン、音源 | 右寄せの文字、商品の右半分 |
| 下 | アカウント名、説明文、音源名、広告ならボタン | 価格、電話番号、締めの一言、人のあご |
なかでも下は、思っているより広く隠れます。アカウント名と説明文の最初の行、音源の表示が重なり、広告ならその上にボタンも乗ります。
左右の端も油断できません。スマホの画面は角が丸く、機種によって縦横の比率も少しずつ違います。端ぎりぎりに置いた文字は、機種によっては欠けて見えます。
例えば、不動産会社が物件紹介の最後に「家賃○万円・駅徒歩○分」を画面の下に大きく出したとします。編集画面では一番目立つ位置ですが、投稿すると説明文とアカウント名にちょうど重なり、肝心の数字が読めません。
あわせて読みたいショート動画のテロップの入れ方。量・位置・速さで離脱を減らす目安は、広告向けの枠を借りる
通常の投稿について、アプリの運営会社が「ここまでなら隠れない」と数字で示している案内は、確かめた範囲では見当たりませんでした。一方で、広告については各社がセーフゾーンを公開しています。通常の投稿でも、同じ画面に表示される以上、これを目安にするのが確実です。
| 出している会社 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| Meta(Instagram・Facebook) | 広告ガイドで、ストーリーズとリールは上約14%・下約35%・左右約6%に文字やロゴを置かないよう示している |
| TikTok | 広告のヘルプで、セーフゾーンの確認用ファイルを配布。大きさは画面の向き・説明文の長さ・ほかの機能の使い方で変わるとしている |
| Google(YouTube) | 広告のヘルプで、縦・横・正方形の動画に共通のセーフゾーンの参考画像と、透明なPNGのテンプレートを公開している |
Metaの数字を見ると、下の35%は画面のおよそ3分の1です。動画の下3分の1には、大事なものを置かないつもりで組むと外れません。Instagram広告の素材の作り方は、こちらにまとめています。
あわせて読みたいインスタ広告の素材の作り方。静止画とリール広告で押さえる形と見え方TikTokの案内で覚えておきたいのは、説明文の長さで下の隠れる範囲が変わる点です。説明文を長く書くと、その分だけ下から文字が重なってきます。また同じ案内には、広告のプレビューは特定の機種に基づいたものではないため、実際の表示とわずかに違うことがある、とも書かれています。プレビューで大丈夫でも、実機で見るまでは安心できない、ということです。

アプリの画面は、更新でちょこちょこ変わるんですよ。枠はぎりぎりを攻めずに、少し内側に取っておくほうが身軽です。
撮る段階で、真ん中に寄せておく
編集で文字を動かすだけでは、隠れる問題は片づきません。顔や商品が画面の下のほうに写っていると、文字を上に逃がしても、今度は被写体がボタンの裏に入ります。
撮影の段階で、次のことを意識しておくと、編集で困りません。
- 話す人の目は、画面の上から3分の1あたりに来るように構える
- 商品や手元は、画面の真ん中に置く。下の端に置かない
- 画面の右端には、見せたいものを置かない
- 文字を入れたい場所(上か中央)に、空いた背景を残しておく
例えば、ケーキ屋さんが新作を見せるなら、ケーキを画面の真ん中よりやや上に置き、ケーキの上に名前を出せる空間を残して撮ります。下半分には皿とテーブルが写っていれば十分で、そこに説明文が重なっても困りません。
同じ動画をInstagram・TikTok・YouTubeショートに出すなら、3つの枠が重なる一番狭い範囲に合わせて作ります。出し分けのときに差し替える場所は、同じ動画の使い回しの記事にまとめています。
編集では、枠の画像を一番上に重ねる
毎回、目分量で位置を決めていると、編集する人や日によってずれます。枠を1枚の画像にして、編集のたびに重ねるのが確実です。
- 01枠の画像を作る動画と同じ縦長9:16の大きさで、隠れる範囲にだけ色を付けた透明な画像を作る
- 02一番上に置く編集アプリで、動画やテキストより上の段に枠の画像を置く
- 03大事なものを枠の中に文字・顔・商品・価格・ロゴが、色の付いていない範囲に収まっているか見る
- 04書き出す前に外す枠の画像を消すか非表示にしてから書き出す
- 05実機で見る投稿後の画面を自分のスマホで開き、隠れている所がないか確かめる
枠の画像は、Googleが公開しているテンプレートのような既製のものを使っても、Metaの数字をもとに自分で作ってもかまいません。社内で決めた枠を1つにしておけば、誰が編集しても同じ位置に収まります。
最後の実機での確認は、作った人だけでなく、別の機種を使っている人にも見てもらうと安心です。画面の小さいスマホでは、下の隠れる範囲がさらに広く感じられます。

枠の画像を1枚作っておくと、毎回の確認が一瞬で終わるんですよ。担当が替わっても、位置がぶれません。
隠れない動画づくりを、HEART CREATIONで
文字が隠れる問題は、編集の最後に直すより、撮影の構え方から決めておくほうが早く片づきます。HEART CREATIONでは、企画・撮影・編集を同じチームで引き受けているので、仕上がりの画面を想定して撮影から組み立てます。
- 出す場所に合わせた枠を決め、撮影・編集まで一続きで仕上げる
- 社内で編集を続けたい会社に、枠の画像を含む編集ルールと撮影手順を3〜6か月でお渡しする
- 動画で伝えたことを、その先のLPの1行目にもそろえる
初回のご相談は無料で、オンライン60分でもお受けしています。ご相談はこちらから。

「うちの動画、なにか隠れてないかな」と思ったら、今の投稿を見せてください。一緒に確かめましょう。
よくある質問
リールのセーフゾーンは何ピクセルですか?
通常のリールについて、運営会社が数字で示した案内は確かめられませんでした。2026年10月時点のMetaの広告ガイドでは、リールとストーリーズの上約14%・下約35%・左右約6%に文字やロゴを置かないよう示されているので、通常の投稿でもこれを目安にすると安心です。
TikTokで文字が隠れないようにするには、どこに置けばいいですか?
画面の右端のボタンの列と、下のアカウント名・説明文が重なる範囲を避け、中央寄りに置きます。TikTokの広告のヘルプでは、説明文の長さで隠れる範囲が変わるとされているので、説明文が長い投稿は特に下に注意してください。
YouTubeショートとリールとTikTokで、同じ配置の動画を使えますか?
使えます。ただし、ボタンや説明文の位置はアプリごとに少しずつ違うので、3つの枠が重なる一番狭い範囲に大事なものを収めて作ってください。投稿後はそれぞれのアプリを実機で開いて確かめます。
編集アプリにセーフゾーンを表示する機能はありますか?
アプリによって違います。機能がない場合でも、隠れる範囲に色を付けた透明な画像を一番上に重ねれば、同じように使えます。書き出す前に、その画像を外すのを忘れないでください。
画面の一番上に文字を置けば、隠れませんか?
上にもタブや検索などの表示が重なるので、一番上の端は避けてください。Metaの広告ガイドの目安では上約14%を空けるとされています(2026年10月時点)。上から3分の1あたりから中央までが、文字を置きやすい範囲です。
