塾のインスタで授業の様子を出したいんですが、生徒が映るのが心配で、結局ずっと教室の写真だけなんです。

生徒さんを映さなくても、塾の良さはちゃんと伝わりますよ。主役は先生にしましょう。
学習塾や英会話教室、プログラミング教室、習い事のスクール。子どもを預かる教室がSNSを始めると、まず授業風景を出したくなります。生徒が楽しそうに学んでいる様子は、何よりの宣伝になりそうに見えるからです。
ただ、子どもが映る動画には、本人と保護者の同意、顔や名前から学校や住まいが分かってしまうおそれ、退塾したあとの扱いなど、考えることがたくさんあります。そして、入塾を決める保護者がいちばん知りたいのは、ほかの子の様子より「この先生に、うちの子を任せて大丈夫か」です。
この記事では、保護者と生徒がそれぞれ動画の何を見ているか、子どもを主役にしない見せ方、子どもが映るときに決めておくこと、実績の伝え方を整理します。
この記事の要点
- 入塾を決める保護者は、先生と教え方を見ている
- 主役は先生・手元・教室。生徒は映さない形を基本にする
- 映るときは保護者の同意を書面で。名札や答案の名前まで確かめる
保護者と生徒は、別のものを見ている
教室の動画を見る人は、大きく保護者と生徒本人に分かれます。決める人と通う人で、見ているものが違います。
| 見る人 | 知りたいこと | 動画で見せるもの |
|---|---|---|
| 保護者 | 任せて大丈夫か、成績や様子をどう伝えてくれるか | 先生の人柄と教え方、面談や連絡の流れ、教室の安全 |
| 生徒(中高生) | 通うのが楽しそうか、分かるようになりそうか | 1問の解き方、先生の話しぶり、自習室の雰囲気 |
| 生徒(小学生以下) | 楽しそうか | 教室の様子、教材や道具(見るのは保護者と一緒が多い) |
例えば、中学生向けの個別指導塾なら、生徒向けには「数学の先生が、関数のグラフを30秒で読み解く」動画、保護者向けには「定期テストのあと、面談で何を話すか」を教室長が話す動画、というように分けて作れます。どちらも、生徒の顔は1度も映りません。
子どもを主役にしない見せ方
子どもを映さずに教室の良さを伝える方法は、いくつもあります。
- 先生の1問解説:ホワイトボードやノートの手元と先生の声で、よく間違える問題を1問だけ解く
- 先生の紹介:担当する科目、教え方で大切にしていること、生徒によく言う言葉
- 教室の空気:授業前の誰もいない自習室、整った机、掲示板の工夫
- 通い方の案内:体験授業の日に何をするか、入塾までの流れ、送り迎えの場所
- よくある質問:「部活が忙しくても通えますか」「途中から入っても追いつけますか」
動画で選ばれる教室は、先生が見える教室です。特に先生の1問解説は、生徒には「分かりやすい」、保護者には「この先生なら」と、両方に効きます。

ハロウィンの仮装の日、つい撮りたくなるんですよね。でも子どもの顔が並ぶ画は、いちばん気を使うところです。
子どもが映るときに決めておくこと
それでも、イベントや発表会など、子どもが映る場面を出したいときもあります。そのときは、先に決まりを作っておきます。
写真や動画で本人が分かる場合、それは個人情報として扱われます。個人情報保護委員会のQ&Aでは、子どもの同意について、具体的な年齢は個別に判断するとしたうえで、一般的には12歳から15歳までの年齢以下の子どもは法定代理人(保護者)の同意が要ると考えられる、と示しています。保護者の同意を取るのが基本で、そのうえで本人の気持ちも聞きます。
- 01同意を書面で取る使う場所(SNS・サイト・チラシ)、顔の出し方、載せる期間、取り下げの連絡先を書いた用紙を、入塾時か撮影前に渡す
- 02画面の中を確かめる名札、制服や体操服の学校名、答案やノートの名前、成績の掲示が映っていないかを1コマずつ見る
- 03撮る位置を決める後ろ姿や手元だけになる位置から撮り、顔が映る場合は同意のある生徒だけにする
- 04やめたときの扱いを決める退塾したら下げるのか、そのまま残すのかを、同意書の段階で決めておく
生徒の同意は「いいよ」と言われても、周りの目があって断りにくいこともあります。出ない選び方があることを、本人に伝えておきます。同意の取り方や辞めたときの扱いの考え方は、社員の出演の記事にも共通する部分があります。
あわせて読みたい社員がショート動画に出演するときの注意点。同意の取り方と退職後の扱い実績の伝え方と、体験授業への道
合格実績や「成績が上がった」という話は、保護者が気にする情報です。ただし、出し方には気をつけます。
合格者の数を出すなら、どの生徒を数えたのかを書いておきます。通年で通った生徒だけなのか、講習だけ受けた生徒も入れているのかで、受け取る印象は変わります。実際より優れていると思わせる表示は、景品表示法の問題になり得ます。個人の点数や順位を出すときは、本人と保護者の了解を取り、名前は出さないのが安心です。
動画を見た保護者が次にするのは、体験授業の申し込みです。動画の最後とプロフィールに、体験授業の入口を1つだけ置きます。LINEで申し込みを受けて、体験授業までの案内を順に送る組み立て方は、こちらで学習塾を例に書いています。
あわせて読みたいLステップのステップ配信の組み方。シナリオを紙で設計する手順
体験に来た保護者さんから「動画の先生ですよね」って言われたら、もう半分決まりなんです。
教室の発信を、HEART CREATIONと
教室の動画は、授業の合間に撮れる形を作れるかどうかで、続くかが決まります。HEART CREATIONでは、こんなところからご一緒しています。
- 保護者向けと生徒向けに分けて、先生が主役の企画と台本を考える
- 生徒が映らない撮り方での撮影と、編集を同じチームで引き受ける
- 動画から体験授業の申し込みまでの入口と、LINEでの案内をつなげる
追う数字は再生数ではなく、体験授業の申し込みの件数です。サービス一覧もご覧ください。

先生の1問解説、週に1本ずつでいいんです。こつこつ積み上がった本数が、そのまま教室の看板になりますよ。
よくある質問
塾のSNSに、生徒の顔を出してもいいですか?
保護者の同意を書面で取り、本人の気持ちも確かめたうえでなら出せます。ただ、顔を出さなくても教室の良さは伝えられるので、後ろ姿や手元で撮る形を基本にするのがおすすめです。
子どもの写真を使うとき、同意は何歳から本人に取ればいいですか?
個人情報保護委員会のQ&Aでは、一般的に12歳から15歳までの年齢以下の子どもは、保護者など法定代理人の同意が要ると考えられるとしています。年齢にかかわらず、保護者の同意を取り、本人にも説明しておくと安心です。
合格実績を動画で紹介してもいいですか?
紹介はできますが、どの生徒を数えたのかを添えてください。講習だけの受講生を含めるかどうかで数字の意味が変わります。実際より優れていると思わせる表示は、景品表示法の問題になり得ます。
習い事の教室でも、先生を主役にした動画は効きますか?
効きます。ピアノやスイミング、そろばんなども、保護者は先生の教え方や子どもへの接し方を見ています。1つのつまずきを先生が直す場面を、手元中心で撮ると伝わりやすくなります。
