YouTubeでショートも長い動画もやったほうがいいと聞くんですが、両方続ける余裕はないんです。どっちに力を入れればいいですか?

ショートはライブの1曲目、長い動画はアンコールまでのセットリスト。役が違うから、配分を決めればどっちも回せるんですよ。
YouTubeを始めた会社がよく迷うのが、ショートと長い動画の分け方です。ショートは手軽で再生回数も伸びやすい。長い動画は手間がかかるけれど、問い合わせにつながる気がする。両方を毎週出そうとして、どちらも中途半端に止まってしまう例は少なくありません。
この2つは、同じチャンネルに並んでいても、見られる場所も見る人の気持ちも違います。どちらが正しいかではなく、それぞれに何の仕事を任せるかを決めると、配分は自然に決まります。
この記事では、ショートと長い動画の役割の違い、目的と検討期間から配分を決める方法、片方の手間でもう片方を止めない段取り、形式ごとに数字を見る方法を書きます。長い動画からショートを切り出す編集の手順は、切り出しの記事で扱っています。
この記事の要点
- ショートは初めて会う人の入口、長い動画は確かめに来た人の答え
- 配分は、チャンネルの目的とお客さんの検討の長さで決める
- 数字は形式ごとに分け、それぞれの役目の数字で見る
ショートと長い動画は、受け持つ仕事が違う
ショートは縦型で、2026年10月時点では最長3分まで投稿できます。ショートのフィードで次々に流れてくるため、見る人はそのチャンネルを知らないまま出会うことがほとんどです。一方、長い動画は、検索やおすすめ、関連動画から、ある程度「知りたいこと」を持った人がたどり着きます。
| ショート | 長い動画 | |
|---|---|---|
| 主に見られる場所 | ショートのフィード | 検索・ホーム・関連動画 |
| 見る人の状態 | たまたま流れてきた。まだ知らない | 知りたいことがある。比べている |
| 得意な仕事 | 存在を知ってもらう、何屋かを覚えてもらう | 疑問に答える、人柄や仕事ぶりを伝える、決めてもらう |
| 1本あたりの手間 | 小さい | 大きい |
例えば、地域のリフォーム会社なら、ショートで「古い浴室が1日でこう変わる」という変化を見せて名前を覚えてもらい、長い動画で「浴室リフォームの見積もりで確かめること」を15分かけて答える。前者は入口、後者は決める前に確かめに来る場所です。
配分は、目的と検討の長さで決める
じゃあ、ショートと長い動画は半々くらいがいいんですか?
決まった割合はありません。目安にするのは、チャンネルで増やしたい数字と、お客さんが決めるまでにかかる時間です。チャンネルの目的の決め方は別の記事で書いているので、ここでは目的が決まったあとの配分を考えます。
あわせて読みたい企業のYouTubeは目的で作りが変わる。集客・採用・サポートの設計| お客さんの状態 | 業種の例 | 配分の考え方 |
|---|---|---|
| 検討が短い。思い立って行く | 飲食店、美容室、雑貨店 | ショートを中心に。長い動画はお店やメニューを紹介する数本を棚として置く |
| 検討が長い。比べてから頼む | 工務店、士業、法人向けサービス | 長い動画が軸。ショートは長い動画で答えている悩みの入口に |
| 働く人に選んでほしい | 採用 | 仕事の1日を伝える長い動画を数本、ショートで職場の空気を日々出す |
検討が長い商売ほど、決める前に何本も見てもらう必要があるので、長い動画の本数が効いてきます。反対に、その日のうちに行くかどうかを決めるお店なら、長い動画をたくさん作るより、ショートで「今日行く理由」を出し続けるほうが合います。
例えば、工務店で月に長い動画を1本しか作れないなら、ショートはその1本で答えている悩みに合わせて数本出す。入口と答えの話題をそろえておくと、ショートで出会った人が長い動画に進みやすくなります。
片方の手間で、もう片方を止めない
両立がうまくいかない理由の多くは、配分よりも段取りです。長い動画の編集に追われてショートが止まる、ショートを毎日出すうちに長い動画の企画が進まない。どちらも、作る日を分けていないことから起きます。
- 01長い動画の題を先に決める月の長い動画の題を、月初めに決める
- 02ショートの話題をそろえるその題の手前にある悩みや、よく聞かれる一言を、ショートの話題にする
- 03同じ日に撮る長い動画の撮影日に、ショート用の短い場面を別に撮っておく
- 04編集の日を分ける長い動画の編集日とショートの編集日を、週の中で別の日にする
- 05出す順を決めるショートを先に出し、長い動画の公開日に向けて話題を温める
ショートは、長い動画の予告ではなく、それだけで話が終わる1本として作ります。続きは長い動画で、という作り方だと、ショートだけ見た人には何も残りません。

撮影の日のお昼にラーメンをすすりながら、「今日撮れるショートは何本か」を決める。それくらい気楽な段取りでいいんですよ。
数字は、形式ごとに分けて見る
ショートと長い動画は、同じ物差しで比べないことが大事です。ショートの視聴回数は、2025年3月31日から再生が始まるたびに数えられる方式になり、長い動画より大きな数字が出やすく、そのまま並べると、長い動画が負けているように見えてしまいます。
YouTube Studioのアナリティクスには「コンテンツ」のタブがあり、ショート・動画・ライブなど形式ごとに、視聴回数や、それぞれの形式から増えたチャンネル登録者の数、形式をまたいで見ている視聴者の重なりなどを確かめられます(2026年10月時点)。
| 形式 | 役目 | 見る数字の例 |
|---|---|---|
| ショート | 入口 | 登録者が増えたか、長い動画も見る人が増えたか |
| 長い動画 | 答え | 総再生時間、説明欄のリンクのクリック、問い合わせで「動画を見た」と言われた数 |

ショートが1本大きく伸びても、長い動画に人が流れていなければ、波は引いて終わりなんです。
見るべきは、ショートで出会った人が長い動画にも来ているかです。形式をまたいで見ている人がほとんどいないなら、ショートの話題と長い動画の題がずれている可能性があります。長い動画を見た人に次の1本を見てもらう工夫は、2本目の記事で書いています。
3か月ごとに、配分を見直す
配分は、一度決めたら終わりではありません。3か月ほど回したら、形式ごとの数字を並べて見直します。
- ショートで登録者は増えるのに、長い動画が見られない:ショートの話題を、長い動画の題の手前にそろえ直す
- 長い動画は見られるのに、新しい人が来ない:ショートの本数を増やし、入口を広げる
- どちらも止まりがち:片方に絞り、もう片方は月に数本の補助に下げる

両方回らないなら、片方を少し休ませていいんです。無理して両方止まるより、ずっといいですよ。
ショートと長い動画の組み合わせから、ご相談ください
HEART CREATIONでは、企画・撮影・編集・運用を同じチームで担当しているので、ショートと長い動画を同じ撮影日にまとめて作る段取りから組めます(サービス一覧)。
- チャンネルの目的と検討の長さから、形式ごとの配分を決める
- 長い動画の題と、そこへつなぐショートの話題を一緒に企画する
- 形式ごとの数字を並べ、3か月ごとに配分を見直す
「今のチャンネルがどちらに偏っているか見てほしい」という段階で大丈夫です。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります(ご相談はこちら)。

撮影の日の段取りから一緒に組めば、両方を回す形はちゃんと作れますよ。
よくある質問
YouTubeはショートと長い動画、どちらから始めればいいですか?
お客さんが決めるまでの時間で選びます。思い立って行くお店ならショートから、比べてから頼む商売なら、よく聞かれる質問に答える長い動画を数本先に作り、その入口としてショートを足す順が組みやすくなります。
ショートと長い動画は、チャンネルを分けたほうがいいですか?
同じお客さんに向けた中身なら、1つのチャンネルにまとめて、アナリティクスで形式ごとに数字を分けて見る方法があります。見てほしい相手そのものが違う場合は、目的ごとに分けるかを考えます。
ショートで増えた登録者は、長い動画を見てくれますか?
チャンネルによって大きく違います。YouTube Studioの「コンテンツ」のタブで、形式をまたいで見ている視聴者の重なりを確かめてください。重なりが小さいときは、ショートの話題と長い動画の題をそろえ直します。
長い動画とショートは、どのくらいの頻度で出せばいいですか?
決まった頻度はありません。長い動画1本にかかる時間から月の本数を決め、残りの時間でショートを何本作れるかを逆算します。長い動画が止まらない範囲でショートを足すのが、両方を続けるコツです。
