インフルエンサーさんに紹介をお願いしたいんですが、DMで何を書けばいいのか分からなくて。

最初は短くていいんですよ。なぜあなたに頼みたいのか、そこだけは自分の言葉で書いてください。
頼みたい相手は決まった。けれど依頼の文面を書こうとすると手が止まる。何を、どこまで細かく伝えればいいのか分からないからです。伝え方があいまいだと、意図と違う投稿が上がってきます。反対に、台本のような細かい指示を渡すと、その人らしさが消えて、広告にしか見えない投稿になります。
依頼で大事なのは、会社が決めることと、本人に任せることを分けて書くことです。会社が決めるのは、伝えてほしい1つのこと、言わないでほしいこと、必ず入れる情報、期日と確認の流れ。撮り方や言い回し、構成は本人に任せます。
この記事では、最初の打診で書くこと、依頼書の項目、任せ方、依頼から投稿後までの進め方を書きます。誰に頼むかの選び方は、別の記事に分けています。
この記事の要点
- 最初の打診は短く、相手が判断するのに要ることだけ書く
- 伝えてほしいことは1つ、言わないでほしいことは具体的に
- 下書きを確かめる回数と期日を、最初に決めておく
最初の打診で書くこと
最初の連絡は、DMやメールで短く送ります。相手はたくさんの連絡を受け取っていることが多いので、読んで判断できる材料だけをそろえます。
- 誰からの連絡か(会社名・担当者名・連絡先)
- なぜその人に頼みたいのか(見た投稿と、そう思った理由)
- 何を頼みたいのか(商品、投稿の形、時期のおおよそ)
- 条件の概要(報酬や商品提供の有無、広告であることの表示が必要なこと)
- 返事の目安の日付と、断ってもらって構わないこと
いちばん差がつくのは、二つ目です。例えば、地域の家具店が新しいソファの紹介を頼むなら、「3月に投稿されていた、リビングの模様替えの動画を拝見しました。小さな部屋で家具の置き方を工夫されているのを見て、うちの幅の狭いソファを使ってみていただけたらと思いました」。どの投稿を見たかが具体的に書いてあると、一斉に送った依頼ではないことが伝わります。
依頼書に書く項目
条件がまとまったら、依頼書(ブリーフと呼ぶこともあります)を渡します。上の家具店の例で書くと、こうなります。
| 項目 | 書くこと | 家具店の例 |
|---|---|---|
| 目的 | この投稿で増やしたい数字 | 店舗での座り比べの予約 |
| 伝えてほしい1つ | 見た人に残ってほしいこと | 6畳の部屋にも置ける幅 |
| 言わないでほしいこと | 避けたい表現を具体的に | 「腰痛が治る」など体への効果、他社製品との比較 |
| 必ず入れる情報 | 事実として正確に出したいもの | 店のアカウントのタグ、商品名、予約の方法 |
| 広告の表示 | 表示の方法と位置 | 投稿の冒頭で分かる形で表示する |
| 形と本数 | 投稿の種類と数 | リール1本、ストーリーズ1回 |
| 期日と確認 | 下書きの提出日、確認の回数、投稿日 | 下書きは投稿の5日前、確認は1回 |
| 報酬と商品 | 金額、商品は返却か進呈か | 書面で取り決めた内容 |
「伝えてほしい1つ」は、本当に1つに絞ります。幅も、色も、張り地の手入れのしやすさも、と並べると、本人はそれを全部言わなければと考え、投稿が説明書のようになります。残りの情報は、店のLPや投稿の説明文で補えば足ります。
広告であることの表示の決まりは、別の記事にまとめています。会社が依頼した投稿である以上、表示の方法まで依頼書に書いておくのは頼む側の役目です。
あわせて読みたいステマ規制とPR表記の書き方。広告主が押さえる線引きと表示の位置投稿を自社の広告やサイトでも使いたいなら、その取り決めも依頼の段階で済ませます。詳しくは二次利用の記事に書いています。
決めることと、任せること
会社が細かく決めたくなるのは、言い回しや構成です。けれど、そこを決めるほど投稿はその人のものでなくなります。
例えば、ソファの座り心地を「沈みすぎない」と言うか、「ずっと座っていられる」と言うかは、本人に任せます。その人のフォロワーは、その人の言葉で物を選んでいるからです。一方で、価格・サイズ・予約の方法といった事実は、会社が正確な情報を渡します。ここを本人の記憶に頼ると、間違った値段が載ることになります。

台本を読み上げてるだけの投稿って、見る側はだいたいこうなってますよ。
せっかくお金を払うので、うちの言いたいことは全部言ってほしいんですが……。
その気持ちは分かります。ただ、言いたいことを並べるほど、見る人には広告として映ります。全部を投稿で言わなくても、興味を持った人はタグから店のアカウントへ、そこから予約のページへと進みます。投稿の役目は、その一歩目を作ることです。

お願いは1つ、あとは任せる。これがいちばん、その人らしい投稿になるんです。
依頼から投稿後までの進め方
段取りは、最初に相手と共有しておきます。途中で確認の回数が増えると、相手の負担になり、投稿日もずれていきます。
- 01打診する短い連絡で、受けてもらえるかを聞く
- 02条件を決める報酬、投稿の形、期日、確認の回数、二次利用の有無を書面にする
- 03商品を渡す実際に使ってもらう期間を取る。使ってみて合わなければ、ここで断ってもらって構わない
- 04下書きを確かめる直すのは事実の誤りと、言わないでほしい表現だけにする
- 05投稿を確かめる広告の表示・タグ・リンク先が依頼どおりかを見る
- 06数字を共有してもらう投稿から何日目の数字を、どの画面で送ってもらうかを決めておく
下書きの確認で好みの直しを出さないことも、最初に約束しておきます。「もう少し明るい感じに」といった直しは、本人の判断に任せます。事実の誤りと、避けたい表現だけを、理由と一緒に伝えます。
投稿後の数字は、閲覧数だけでなく、保存やプロフィールへのアクセスなど、本人のインサイトにしか出ないものも送ってもらえるようにしておきます。店側では、予約の数や「何で知ったか」の答えと並べて見ます。
タイアップを成果につなげるために、HEART CREATIONができること
依頼書は、投稿のあとに人が来る先と一緒に考えると書きやすくなります。HEART CREATIONでは、その先までを同じチームで引き受けます。
- タイアップで増やしたい数字を、依頼書の「目的」に書ける形まで決める整理
- 投稿で伝えた1つを、LPやLINEの一行目にそろえる設計
- 投稿から来た人を数えられるよう、リンクや計測の仕組みを整えること
- 自社のアカウントで出すショート動画の企画・撮影・運用
依頼の文面を書く前の段階でのご相談も承ります。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも構いません。

まずは「伝えてほしい1つ」を一緒に決めましょう。そこが決まると早いですよ。
よくある質問
インフルエンサーへの依頼は、DMで送っても失礼になりませんか?
失礼にはなりません。プロフィールに仕事用の連絡先が書いてあれば、そちらを使います。会社名と担当者名、連絡先を最初に書き、なぜその人に頼みたいのかを具体的に添えると、真剣な依頼だと伝わります。
タイアップ投稿の内容を、投稿前に確認してもいいですか?
確認して構いません。ただし、確認の回数と、何を直すのか(事実の誤りと避けたい表現)を最初に決めておきます。好みの直しを重ねると、本人の負担が増え、その人らしさも薄れます。
インフルエンサーに台本を渡すべきですか?
台本は渡さないほうが、本人の言葉で語られた投稿になります。渡すのは、伝えてほしい1つのこと、言わないでほしい表現、価格やサイズなどの正確な事実です。構成や言い回しは任せます。
依頼の返事が来ないときは、どうすればいいですか?
最初の連絡に返事の目安を書いておき、その日を過ぎたら一度だけ丁寧に確かめます。それでも返事がなければ、見送られたと受け止めて、ほかの候補に移ります。何度も送るのは避けてください。
