初めてのライブ配信で、途中から画面が固まって、音だけ流れる状態になってしまいました。機材が足りなかったんでしょうか。

画面が固まった瞬間、見てる人も話してる人も一緒に凍りつくんですよね。あれは本当に寒いです。
ライブ配信で困ることの多くは、話の中身より、止まる・聞こえない・落ちるといった技術の問題です。録画なら撮り直せますが、ライブは止まった瞬間を見ている人がいます。見ていた人がそのまま帰ってしまえば、準備した企画も届きません。
止まらない配信に必要なのは、高い機材より、上りの回線を確かめておくことと、本番と同じ条件で一度通しておくことです。機材は、スマホ1台に「固定・電源・声」の3つを足せば、まず始められます。
この記事では、最低限の機材の考え方、回線の測り方、よくあるトラブルと前もってやること、本番前の予行の手順を書きます。どの機種を買うかの比較や価格は扱いません。配信の企画や進行表の作り方は、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい企業のライブ配信、何をすればいいか。インスタライブで売る・伝える企画と準備この記事の要点
- 最低限は、スマホ1台に「固定・電源・声」を足した形
- 回線は「上り」を、本番と同じ場所・同じ時間に測る
- 本番と同じ条件で一度通し、止まったときの手順まで決める
最低限は「スマホ1台+固定・電源・声」
ライブ配信の機材は、増やすほどよくなるわけではありません。つなぐものが増えるほど、当日の設定とつなぎ間違いも増えます。まずは、配信の中身に合う一番小さな形を選びます。
| 構成 | 中身 | 向く配信 |
|---|---|---|
| スマホだけ | スマホ1台、配信アプリ | 店頭からの短い告知、質問に答えるだけの回 |
| スマホ+3つ | スマホを固定する台、電源、口元に近いマイク | 30分以上の配信、商品を手に取って見せる回 |
| パソコン+カメラ | カメラ、パソコン、配信ソフト | 画面の資料を映す説明会、2つ以上の画を切り替える回 |
多くの会社にとって、出発点は2段目です。3つを足す理由は、それぞれはっきりしています。
- 固定:手で持つと、話しながら画が揺れ、両手で商品を見せられない
- 電源:配信は電池の減りが速い。充電しながら配信できるようにしておく
- 声:スマホから離れて話すと、周りの音や反響が大きくなる。口元に近いマイクで拾う
3段目のパソコンからの配信は、YouTubeでは配信ソフト(エンコーダ)を使って行えます。Instagramも、パソコンの配信ソフトに配信用のURLとストリームキーを入れ、Live Producerから配信を始める方法をヘルプで案内しています(2026年10月時点)。ただし、設定の手間は一気に増えます。資料を映したい、画を切り替えたいといった理由がはっきりしてから選ぶので十分です。
回線は「上り」を測る
配信が止まる原因でいちばん多いのが、回線です。ここで見るのは、ふだん気にする「下り」(見る・読み込む速さ)ではなく、「上り」(送る速さ)です。
YouTubeのヘルプでは、配信の合計のビットレート(1秒あたりに送るデータの量)は使える上りの帯域を超えられないとしたうえで、20%ほど余裕を残すことを勧めています。また、下りより上りの速度は小さいことが多いので、上りを確かめるよう案内しています(2026年10月時点)。パソコンの配信ソフトで送る場合の目安は、次のとおりです。
| 画質(30fps) | 推奨のビットレート(H.264) | 最小のビットレート(H.264) |
|---|---|---|
| 1080p | 14Mbps | 5Mbps |
| 720p | 8Mbps | 3Mbps |
※ YouTubeヘルプ「ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する」より(2026年10月時点)。
数字そのものより大事なのは、測る場所と時間です。同じヘルプには、職場の回線は速くても、多くの人で分け合っていれば一人あたりの速度は落ちる、とも書かれています。例えば、カフェが閉店後の店内で配信するなら、閉店後のその席で、お客さん用のWi-Fiを使っている人がいない状態で測ります。昼の事務所で測った数字は、夜の店内では当てになりません。

夏の窓際だと、スマホが熱でへばって動きが重くなることもあるんです。置き場所も一緒に確かめてください。
よくあるトラブルと、前もってやること
本番で起きることは、だいたい決まっています。前もって手を打てるものがほとんどです。
| 起きること | よくある原因 | 前もってやること |
|---|---|---|
| 画が止まる・カクつく | 上りが足りない、同じ回線を誰かが使っている | 上りを測る。配信中は同じ回線で大きな送受信をしない |
| 声が聞こえない・割れる | マイクがつながっていない、近すぎる・遠すぎる | 別の端末で配信を見て、イヤホンで聞く |
| 通知や着信で画面が切り替わる | 配信用のスマホに電話やメッセージが届く | 通知を止める設定にする。私用のスマホを使わない |
| 途中で電池が切れる | 充電しながら配信していない | 電源につなぎ、ケーブルが抜けない置き方にする |
| 配信が落ちる | 回線が一瞬切れる、アプリが止まる | 再開する人と、見ている人への知らせ方を決めておく |
声の確かめ方は、配信を見る側の端末で聞くのが確実です。話している本人には、自分の声がどう届いているかは分かりません。録画で声を拾う基本はスマホ撮影の記事にも書いています。
配信が落ちたときは、慌てて何度もつなぎ直すより、決めた手順で戻るほうが早く立て直せます。誰が再開ボタンを押すか、見ている人にはどこで「すぐ戻ります」と知らせるか。それだけ決めておけば十分です。

落ちたあとに「どうしよう」って言いながら何度も押し直すのが、いちばん泣けるパターンなんですよ。
本番と同じ条件で、一度通しておく
機材と回線の準備は、本番と同じ条件で一度通して、はじめて確かめられます。Instagramには、配信の相手を「練習」にすると誰にも配信されない状態で試せる仕組みがあり、YouTubeのヘルプも、配信の前に設定を詳しくテストするよう勧めています(2026年10月時点)。
- 01同じ条件にする本番と同じ場所・同じ時間帯・同じ機材でつなぐ
- 02見る側に回るもう1台の端末で配信を開き、画と声を確かめる
- 03通しで話す進行表どおりに、最初から最後まで止めずに話す
- 04わざと止める一度配信を切り、再開するまでの手順を試す
- 05残すつないだ順番と設定を写真に撮り、当日の手順書にする
例えば、駅前の書店が新刊の紹介を配信するなら、本番の前日、同じ閉店後の時間に、同じ棚の前で通します。手順書があれば、当日の担当が変わっても同じようにつなげます。
配信の前後を、まとめてお手伝いします
ライブ配信は、機材と回線の準備、企画、終わったあとの使い道がそろって成果になります。HEART CREATIONでは、企画・撮影・編集・運用を同じチームで引き受けています(サービス内容)。
- 配信の目的と、ライブのあとに増やしたい数字を決める
- 配信で答えた場面を、ショート動画に切り出して編集する
- 配信を見た人が予約や購入に進めるLP・LINEを設計する
「スマホ1台で始めていいのか」という段階でも構いません。初回のご相談は無料で、オンライン60分でも承ります。

テストまで済ませたら、あとは水を一杯飲んで、深呼吸してから始めるだけです。
よくある質問
ライブ配信はスマホだけでもできますか?
できます。短い告知や質問に答える回なら、スマホ1台で十分です。30分以上の配信や商品を見せる回では、スマホを固定する台、電源、口元に近いマイクを足すと、止まりにくく聞きやすい配信になります。
ライブ配信には、どのくらいの回線速度が必要ですか?
見るのは下りではなく上りの速度です。YouTubeのヘルプでは、配信のビットレートを上りの帯域より小さくし、20%ほど余裕を残すよう勧めています。本番と同じ場所・同じ時間に測ってください。
お店のWi-Fiで配信しても大丈夫ですか?
配信中にほかの人が同じ回線を使うと、一人あたりの速度が落ちることがあります。お客さん用と同じ回線なら、配信の時間だけ使う人がいない状態で測り直し、余裕があるかを確かめてから使います。
ライブ配信が途中で落ちたら、どうすればいいですか?
何度もつなぎ直す前に、決めておいた手順で戻ります。誰が再開するか、見ている人にどこで知らせるかを前もって決め、予行で一度試しておくと、落ち着いて立て直せます。
インスタライブはパソコンからも配信できますか?
2026年10月時点のInstagramヘルプでは、パソコンの配信ソフトに配信用のURLとストリームキーを入れ、Live Producerから配信を始める方法が案内されています。設定の手間が増えるので、資料を映したいなど理由があるときに選びます。
